■S:今日の聖書の言葉
使徒の働き28章31節
★大胆に、少しも妨げられることなく、神の国を宣べ伝え、主イエス・キリストのことを教えた。
■O:今日のコラム
今日の箇所は使徒の働き最後の章です。使徒2章において弟子たちに聖霊が下って後、力強い聖霊の働きを使徒の働き全体で見ることができます。
聖霊様が下る目的はなんだったのでしょうか?使徒の働き1章8節にはこのようにあります。
「しかし、聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、および地の果てにまで、わたしの証人となります。」(使徒1:8)
このように、イエスキリストの証人となることが聖霊様の働きです。
証人とはどういう意味でしょうか?辞書で調べてみるとこのようにあります。
証人:「ある事実、事柄について、それを証明する人の事を指す。」
辞書にあるように、私たちはある事実を証明する人にならなければならないのです。その事実とは、イエスキリストの十字架と復活という事実です。
私たちはどれくらいイエスキリストの十字架と復活を事実として知っているでしょうか?証明する為には、このことの目撃者にならなければならないのです。もちろん頭の知識で「イエス様は十字架で死に、復活して今も生きている」ということは簡単です。しかし、証人はその事実に対して感動を持って伝えることができ、また頭の中でその出来事を思い巡らし、自分の人生に対して起きた事実として証言できるのです。
聖霊様は現代に生きる私たちにもこのようなイエスの証人となる力を与えてくださいます。
当時の弟子たちは肉眼でイエス様のことを目撃しました。しかし、聖霊様が下らなければ、いくら肉眼で見たとしても、この事実を伝えることは出来なかったのです。
現代に生きる私たちはまず、イエス様の一連の出来事、十字架と復活の事実を御言葉から目撃しなくてはなりません。創世記から始まり黙示録に至るまで、全てイエスキリストのことが啓示されています。聖書を読むことによって私たちも弟子たちのようにイエス様と一緒に時間を過ごし、イエス様の目撃者となることが可能になるのです。その土台の上に聖霊様が御言葉を理解する力を与えてくださいます。御言葉に感動を与えてくださいます。そのようにして、御言葉が生きた神の言葉として働くのです。
使徒の働きに登場する多くの弟子たちに共通して言えることは「大胆さ」です。多くの弟子たちは殉教を経てまでも大胆にイエス様のことを証しし続けました。この大胆さは聖霊様が彼らの内の御言葉に働き、生きた神のことばとなるときにやってくる大胆さです。
弟子たちはユダヤ人ですから旧約聖書の御言葉を多く暗唱していました。また、イエス様の語られた言葉も多く心にありました。聖霊様が弟子たちに下ったときに、彼らの内側にあった御言葉が生きたものとなり、その御言葉によって人々の心を突き刺していったのです。聖霊様の働きは御言葉を生かす働きです。
「神のことばは生きていて、力があり、両刃の剣よりも鋭く、たましいと霊、関節と骨髄の分かれ目さえも刺し通し、心のいろいろな考えやはかりごとを判別することができます。」(ヘブル4:12)
使徒の働きは28章で終わります。しかし、使徒の働きは2000年間ずっと継続しているのです。聖霊様の働きは全世界を覆い、東の果ての日本まで福音は届けられました。それぞれの人生の中で働く聖霊様の働きはドラマチックであり、多くの証しが生まれます。私たちに恵みによって与えられた福音を次の世代に継承して行きたいと思います。
福音はバトンのように、人から人へ、世代から世代へと受け継がれています。福音の輝きは色褪せることはなく、その輝きは増すばかりです。世の中は暗闇の力が色濃くなって来ました。いよいよ反キリストが登場する舞台も整えられつつあります。今こそ目を覚まし、イエスキリストの証人になっていきましょう。
今日も1日、皆様の上にイエス様の豊かな恵みがありますように。
■A:考えてみよう
私たちはイエス様の証人になっているでしょうか?
イエス様の証人になるために聖霊様を日々求めていきたいと思います。
イエス様に対するさらなる飢え渇きが与えられるように祈っていきましょう。
■P:祈り
愛するイエスキリストの御名によってお祈りします。アーメン
【 あきひろ 】
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