■S:今日の聖書の言葉
ヘブル人への手紙12章7節(ミカ書5章)

★訓練と思って耐え忍びなさい。 神はあなたがたを子として扱っておられるのです。 父が懲らしめることをしない子がいるでしょうか。

■O:今日のコラム
皆さんの親子関係というイメージはどんなものでしょうか?
聖書では親子の関係で様々な事が語られています。その際に、ヘブライ的な視点を持って親子の関係を見なければ、みことばが本来言わんとしていることを履き違えてしまう可能性があります。
日本では、お父さんというと、「仕事でいつも忙しく家にはほとんどいない。たまにある休日では家で横になってテレビやインターネットばかりを見ている、ちょっと頼りにならない」というイメージがあるかもしれません。しかし、聖書の中で言う親子はこれとは正反対にあります。
父は絶対権威者で、子どもは親に従わなければならないのです。しかも、その関係は恐怖で支配するというものではなく、愛のある主従関係です。ですから、このような関係の中で、子どもたちは父親から懲らしめを受けるなら「お父さん、私を叱責してくださってありがとうございます。私を滅びの道から救ってくださってありがとうございます。」という感謝の言葉が出てくるのです。

なぜユダヤ人の中にこのような親子関係が形成されていったのでしょうか。それは律法がベースになっているからです。天の父は良いお方です。しかし、「良い」と言うのは、いつも「いいよ、いいよ。」と言ってくれるのではなく、時には「ダメだ!」という事もあります。子どものことを思っているからです。
中には「旧約聖書を読む時に、あまりにも厳しすぎて読むことができない」という方のことを聞いたことがあります。様々な状況や経験からそのようにとらえられたのかもしれませんが、それは本来の神様の心ではありません。神様は私たちを愛するがゆえに様々な忠告をみことばの中から今もなお語りかけてくださっています。

みことばは私たちを「神の子ども」として扱ってくださっているので、そのような書き方がされています。例えば、電車の中でたまたま乗ってきた子どもが騒いでいたとします。あまりにもうるさければ注意することもあるかもしれませんが、大抵は見てみないふりをしてしまいます。しかし、それが我が子であれば、すぐに注意し、その理由を告げるでしょう。両者とも同じ子どもですが、違うのは親子の関係があるかないかということです。

同じように、神様も私たちを愛するがあまりに一見、私たちの目や耳に痛いことを語られます。しかし、それは受けるに値する大切な神様からの愛のメッセージなのです。

このように、叱責や懲らしめを子どもの視点から見るなら、それは辛く苦しいイメージがあると思います。しかし、父の視点から見るなら、それには目的があり、愛のゆえに行うという事がわかると思います。
私が何歳になっても、私の父は私の父です。同じように、私たちの信仰が成長しても、天の父はいつまでも私たちの天の父であり、私たちはいつまでも神の子であります。
この親子関係を保ったままで、私たちは成長していかなければなりません。

「苦しみに会ったことは、 私にとってしあわせでした。私はそれであなたのおきてを学びました。」(詩篇119:71)

試練の中にいる時に、このみことばを心から宣言できるなら、私たちは主によって成長させていただいているのだということを知ることができるでしょう。

また、親は子どもがいることではじめて「親」と呼ばれますし、子どもも親がいるからこそ「子ども」と呼ばれます。子どもの存在が親を親にさせ、親の存在が子どもを子どもとします。
私たちが神の子どもとして、神からの懲らしめを受ける時、私たちは天の父との親子関係を実感することができます。肉の父の懲らしめはもしかしたら間違うこともあるかもしれません。しかし、天の父からの懲らしめは絶対に間違いありません。いつまでも神様に反抗する反抗期を通り抜け、神様との本当の親子関係の中に入ろうではありませんか。

■A:考えてみよう
自分は、みことばのいいとこ取りをしていないだろうか。みことばの選り好みをしていないだろうか。
私たちはみことばを選ぶことができません。みことばがそういっているのであれば、それに対して私たちは「アーメン」というしかないのです。
みことばに対して、つまり、天の父に対していつまでも反抗期を過ごしていても良いことはあまりないと思います。反抗しても所詮天の父には勝つことなど絶対にできないからです。
それであれば、早い段階で自分の非を認め、みことばに従順になる選択をするほうが賢い生き方でしょう。
それらは実によって見分けることができます。何年教会に通っていたとしても、いつも訴え、不平不満ばかりをこぼしているのであれば、内なる人は成長していると言えません。
天の父との親子関係を保ったままで霊的に成長していくためにも、まずみことばを聞き、そのとおりに生きることができるように祈り求めていきましょう。

■P:祈り
愛する天のお父さん、私に懲らしめを与えてくださることを感謝します。今まで、父からの懲らしめを受ける時、不平不満ばかりを口にし、逃げ回っていたことを赦してください。
モリヤの山でイサクがアブラハムによっていけにえとして捧げられようとした時、イサクが反抗しなかったように、イエス様が天の父の願いにどこまでも従い、実に十字架の死にまでも従われたように、私に父の戒めに従順になるという心を与えてください。
天のお父さん、私を懲らしめて下さってありがとうございます。あなたからの懲らしめを心して受け取ります。それで私は救われ、義の道へと導かれていきますから。
どんなに成長しても、私は神の子どもであることには代わりありません。ですから、あなたの願いどおり、大きく成長させてください。私をいつも見守り、愛し、成長させて下さる偉大な主をほめたたえます。
心から愛するイエス・キリストのお名前によってお祈りいたします。アーメン。

【しゅん】

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