■S:今日の聖書の言葉
ヨハネの福音書19章38節(アモス5章)
★そのあとで、 イエスの弟子ではあったがユダヤ人を恐れてそのことを隠していたアリマタヤのヨセフが、 イエスのからだを取りかたづけたいとピラトに願った。 それで、 ピラトは許可を与えた。 そこで彼は来て、 イエスのからだを取り降ろした。
■O:今日のコラム
今日の聖書の箇所、ヨハネの福音書19章でイエス様は十字架にかけられます。いや、人からかけられたのではなく、むしろ自ら十字架への道を歩まれ、それを実行し、私たちに愛を示して下さった箇所です。
ヨハネ19は、あまりにも沢山の出来事が起こっているので、1節ごとでマナメールを書けるほどの内容になっていますが、今日はその中からアリマタヤのヨセフという人に注目してみたいと思います。
まず、他の福音書で彼はこのように紹介されていますので、比較してみたいと思います。
(マタイの福音書27:57)夕方になって、 アリマタヤの金持ちでヨセフという人が来た。 彼もイエスの弟子になっていた。
(マルコの福音書15:43)アリマタヤのヨセフは、 思い切ってピラトのところに行き、 イエスのからだの下げ渡しを願った。 ヨセフは有力な議員であり、 みずからも神の国を待ち望んでいた人であった。
(ルカの福音書23:50-51)さてここに、 ヨセフという、 議員のひとりで、 りっぱな、 正しい人がいた。この人は議員たちの計画や行動には同意しなかった。 彼は、 アリマタヤというユダヤ人の町の人で、 神の国を待ち望んでいた。
(ヨハネの福音書19章38節)そのあとで、 イエスの弟子ではあったがユダヤ人を恐れてそのことを隠していたアリマタヤのヨセフが、 イエスのからだを取りかたづけたいとピラトに願った。 それで、 ピラトは許可を与えた。 そこで彼は来て、 イエスのからだを取り降ろした。
ここから分かるのは、アリマタヤのヨセフという人物は地位の高い人でありながらも、メシヤ(救い主)を待ち望んでいたということです。
また、「アリマタヤ」というのは地名で、これは預言者サムエルの生まれ故郷、ラマと同じ場所では無いかと言われている所になります。
このようなアリマタヤのヨセフを、四つの福音書が名指しで紹介しているというのは驚くべきことです。
なぜ、これほどまでに四つの福音書で彼が取り上げられているかを祈りの中で思い巡らした所、アリマタヤのヨセフがいなければイエス様の死を証明できなかったからではないかという思いに導かれました。
アリマタヤのヨセフはお金持ちで地位のある人物でした。そうでなければ、イエス様のために新しいお墓を用意することができません。
また、地位の高い人物でした。そうでなければ、ピラトに謁見し、交渉するということは難しいでしょう。
それでありながら神の国を待ち望んでいる人物がアリマタヤのヨセフです。
彼が自分の用意したお墓をイエス様の埋葬のために提供したことで、ピラトは番兵を出して墓を見守らせることができました。また、律法学者、祭司長たちはその墓に封をすることができました。
この事を通して、異邦人もイスラエルも、多くの人がイエス様の「死」を確かなものとして受け入れ、証明されたことになります。
そして皆さん御存知の通り、この墓からイエス様は死を打ち破られ、力強く復活して出てこられます。
このように、アリマタヤのヨセフはイエス様の十字架の死と葬りと復活に大きく関わった人物なのです。
■A:考えてみよう
アリマタヤのヨセフはお金持ちで地位の高い人物でした。もちろん、彼がそういう家の下に生まれたことも大きく影響するでしょうが、彼自身も勤勉に努力し、その地位を勝ち取ったのではないかと思います。
神様は天地創造の時、6日間は一生懸命働かれ、第七日目の完成の時に安息されました。律法の中においても、6日間は働くことが勧められています。
私たちは、仕事中にサボる事を考え、神様を礼拝している時に仕事のことを考えたりしていないでしょうか。
仕事をするときには神様が働かれたように、神の子どもである私たちも一生懸命働かなければなりません。しかし、そこで忘れてはいけないのは仕事をしながらもいつも神様を見上げるということです。
自分の生きていくために仕事をすることを超えて、神の国の拡大のために自分は職場に遣わされ、そこで働いているという神様からの使命を受け取りましょう。
皆さんがその職場にいなければ、他に神の国を知るものがその職場にいないかもしれません。たとえ一人でも神の子どもが居るのであれば、そこに主の臨在を運ぶことができます。
みことばを読み、祈って神様からのアイデアを求めて、置かれている場所で一生懸命働きましょう。そして、できることなら、神様に思い切った昇進を求めましょう。なぜなら、高い地位に付くと責任も生じますが、権威が与えられるからです。
例えば、FOREVER21というアパレルショップがありますが、そこのショッピングバックの底には
「神は、 実に、 そのひとり子をお与えになったほどに、 世を愛された。 それは御子を信じる者が、 ひとりとして滅びることなく、 永遠のいのちを持つためである。(ヨハネの福音書3書16節)」
と日本語でみことばが印刷されています。
これは、一社員が願っても実現は難しいと思います。社長が「みことばを印刷しなさい」と命じれば、社員はそれに従わなければならないのです。
であれば、神の子どもがそのような高い地位につくことで神の国を拡大させていくという働きも必要になってくるのではないかと思います。
アリマタヤのヨセフがイエス様の十字架の死と葬りと復活に深く関わったように、働く皆さんを通してこの日本に神の国がもたらされることを願います。
■P:祈り
天のお父さん、私に日々働く機会と場所と力を与えてくださっていることを感謝します。どのような職業であれ、今置かれている状況・環境に満足し、その中で私が最大限に貢献できる方法を教えてください。
今までは仕事に嫌気が差すことがあったかもしれません。上司や同僚の嫌な部分だけが気になり、職場で噂話や陰口が耐えなかったかもしれません。しかし主よ、私はそのような者とは違うということを教えてください。神の国を待ち望み、時が来たら勇気を持って行動したアリマタヤのヨセフのように、私を職場で用いて下さい。
なぜ今自分がこの職場に遣わされているか、その意味を明確にしてくださいますように。そして、その召しがどのように偉大なものであるかを知恵と啓示の御霊によって悟らせて下さい。
人は使命を明確にされると同じ環境、状況でも全然違った働きをすることができますので、私にはっきりとした使命を悟らせて下さい。
そして、自分のためだけに仕事をしていくのではなく、この仕事を通して神の国をその場所に、関わる一人ひとりに解き放って行くことができますように。
ヤコブの家畜がおびただしく増えたように、私の手の業を祝福し、顕著な結果を出すことができるよう、イエス様の血潮の力を宣言して祈ります。
私にアリマタヤのヨセフの油注ぎを与えてください。私を神の国をこの国にもたらす一人として用いて下さい。
愛するイエス・キリストのお名前によってお祈りいたします。アーメン。
【しゅん】
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