■S:今日の聖書の言葉
列王記 第一 11章1-2節 （同12章)
★ ソロモン王は、パロの娘の他に多くの外国の女…を愛した。この女たちは、主がかつてイスラエル人に、「あなたがたは彼らの中に入って行ってはならない。彼らをもあなたがたの中に入れてはならない。さもないと、彼らは必ずあなたがたの心を転じて彼らの神々に従わせる」と言われたその国々の者であった。それなのに、ソロモンは彼女たちを愛して、離れなかった。
■O:今日のコラム
娘が小さかった頃、同じ幼稚園のママ友と「痩せる」を目的に体操教室に参加していたことがありました。
週に一回の体操は午前中、１時間半近く体を動かし、お腹がペコペコになるお昼時に終了です。教室が終わると、もちろんママ友たちとランチです。
「運動したんだから」と揚げ物にご飯、最後にはデザートも欠かせません。シメのコーヒーを悠々と飲みながら、私たちはふと顔を見合わせ、「これじゃ痩せるどころか、太っちゃうね」と笑い、「運動した」という安心感はどれだけ危険で誘惑に満ちているかと、冗談交じりに戒め合いました。
ダビデ王の息子であるソロモン王は、主に忠実であった父ダビデのゆえに、祝福が約束されていました。彼は何をしても、自分は「あのダビデ王の息子」だから、祝福と繁栄は自分のものだろう、とタカをくくり、主の言葉を無視して多くの外国人の女を妻、またそばめとしました。その数およそ千人！！ どんだけよ！と鼻息が荒くなりますが、その人数はさておき…
ソロモンは外国の女を愛し、そのうち外国の神々の方へと心を向けてしまい、主の怒りをかいました。
ソロモンは「ダビデ王の息子だし」という安心の中にあぐらをかいて、自分が神の民を治めるために選ばれた王であるという、神様の基準を忘れました。ダビデ王の息子、という祝福のかさのなかで、彼は辛うじて王としての人生を終えましたが、その後の世代はソロモンの罪のゆえに国は12の部族に引き裂かれてしまいました。
私たちはイエス・キリストを主と告白し、毎週教会へ行き、天国が約束されています。主の救いのもとに平安を得ることはとても大切ですが、自分の持っている「安心感」はどのようなたぐいのものでしょうか。
『もうクリスチャンだから』、『毎週欠かさず教会に行っているから』、『奉仕しているから』…etc
わたしたちが何のために召されたのか、何のために先に選ばれたのか。神様の基準は私たち１人ひとりが「王である祭司」(ペテロの手紙 第一2章9節) として歩むことにあります。
王であるなら、王として歩む必要があります。祭司なら祭司としての歩み。
私たちは神様の国を第一に求めるものとして、いつも自分の心の中の優先順位を見張っていきましょう。その優先順位の一位はいつも、主御自身を慕い求めること、主との親しい交わり、でありますように。
■A：考えてみよう
自分の内に潜む、「危険な安心感」はないだろうか。自分の毎日の歩みは「何者」としての歩みだろうか。
ソロモンの心は、「彼の神、主と全く一つにはなってなかった」 (列王記 第一 11章4節) とあります。それが落とし穴でした。私たちも、いつも主と一つ心となることが出来るよう、求めていこう。
■P：祈り
イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。
【 みちる 】
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