■S:今日の聖書の言葉
エズラ記7章6節

★エズラはバビロンから上って来た者であるが、イスラエルの神、主が賜ったモーセの律法に通じている学者であった。 彼の神、主の御手が彼の上にあったので、王は彼の願いをみなかなえた。

■O:今日のコラム
7章を読むと、神殿が完成し、イスラエルの民が祭りを祝い(6章)、すぐにエズラがエルサレムから帰還したように見えますが、時代の流れとしては6章と7章の間には長いブランクが有り、ここにはエステル記が入ります。従って、イスラエルの民は神殿の完成後、長い年月を経ただけでなく、民の滅亡の危機さえも体験しました。

エズラがバビロンからエルサレムに帰還したのは、神殿が完成した後(エズラ記6章)、民の滅亡の危機を超え(エステル記)、60年近く経った後だったのです。

神殿の完成の後、数十年の間に民は神を礼拝することができる神殿があるにも関わらず、月日とともに神から離れ、堕落していってしまったのです。そのような中で、エズラも帰還しました。

エズラが帰還し、手掛けたこと。それは、民の間に神の戒め(トーラー)を回復すること。それと、もう一つは神殿で仕えるレビ人(礼拝者)を帰還させることでした。エズラはここで礼拝の本質、信仰生活に必要なものの本質を教えてくれています。それはみことばを知ることと、礼拝者の存在です。

教会の建物が大きく立派であることは本当に素晴らしいことです。立派な会堂を見る時、その背後に神の家族の尊い「捧げる信仰」を見ることが出来、尊敬の思いが起こり、感動します。また、多くの人が集って礼拝することが出来るのは、神の心に叶っていることと信じます。

けれども、神の民が神のものとされるために重要なのは、民が「神の御言葉を知ること」と、そこに「神を礼拝する者が存在する」ということです。

・みことばの回復、みことばを知る
この神の御言葉を「知る」とは、単に近所の人の顔を知っているレベルの「知る」ではなく、アダムがエバを「知った」ように、一つとなることを意味し、親密さを意味します。つまり、みことばが生き方そのものとなる、ということです。エズラは人々に、神の戒めを教え、それに聞き従って生きることを教えました。

エズラは学者であったと記されていますが、この「学者」という単語は「数える」「量る」「しるす」「話す」などの意味があり、ここから分かるのは、彼が御言葉を深く研究し、調べ、文章にし、また人々に教えるものであったということです。

また「学者」ということばは聖書の別の箇所では「書記」という言葉で記されています。学者も書記もなんだか堅いイメージですが、詩篇では書記はこのように語っています。

「私の心はすばらしいことばでわき立っている。 私は王に私の作ったものを語ろう。 私の舌は巧みな書記の筆。」(詩篇45:1)

御言葉を研究し、調べる人の内には、神御自身である神の言葉と、神の素晴らしさへの感動がわき立っているのです!学者エズラは自分の内にわき立ち、溢れる神のみおしえを、イスラエルの民の中に回復し、みことばを口ずさみ生きることの幸いを民の内に回復したのです。

・礼拝者の回復
ヨハネ4章で、イエス様は「父なる神は礼拝者を求めておられる」と語っておられます。礼拝という枠組み(神殿)があっても、そこに礼拝者がいなくては、民は神の民として生きることができないことを、今日の箇所が教えてくれています。

私たち自身が神の宮であります(Ⅰコリント6:19)。もし、神の宮に御言葉がなく、礼拝者が存在しないのであればどうなるでしょうか。
私たちは、「自分」という神の宮のうちに、日々、エズラのような働きをする必要があります。

私たち自身の内にみことばを更に回復させ、みことばを更に知る者、更にみことばに生きる者となり、また自分という神の宮の内に、常に神を礼拝するレビ人、礼拝者を立てていきましょう。

■A:考えてみよう
自分の内に、神のことばがわき立っているだろうか。みことばを文字通り、日々口ずさむ時に、それが心に刻まれ、そのみことばへと生き方が変わっていきます。

自分の中に、神を礼拝する礼拝者の心がいるだろうか。時が良くても悪くても、神をたたえることは、すべて息ある者に命じられていることです。また、自分の内にみことばが生き、神の素晴らしさでわき立つ時に、私たちは自然と神への礼拝へと導かれると信じます。

■P:祈り
主よ、私自身が聖霊が住まわってくださる聖霊の宮であることを感謝します。どうか、私という神の宮が、建物だけとして存在するのではなく、神のことばが溢れ、また常に礼拝者が立っている、そのような宮となることができますように。
神の言葉を愛し、それに生きる者となることができますよう、私にさらにみことばへの飢え乾きを与え、みことばを読み、それに従って生きる従順さを与えてください。
私の舌が、いつも主の素晴らしさを宣言する巧みな書記の筆となるように、心にみことばを蓄え、主のおしえを昼も夜も口ずさむことを選びます。

イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 みちる 】

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