■S:今日の聖書の言葉
ルカの福音書20章18~19節

★イエスは、彼らを見つめて言われた。「では、『家を建てる者たちの見捨てた石、それが礎の石となった。』と書いてあるのは、何のことでしょう。
この石の上に落ちれば、だれでも粉々に砕け、またこの石が人の上に落ちれば、その人を粉みじんに飛び散らしてしまうのです。」

■O:今日のコラム
ルカ20章1~19節の中で、イエス様は祭司長・律法学者たちのことを「農夫」や「家を建てる者」にたとえました。神様は、彼らから収穫を期待し、神の家を任せて建て上げてほしいと願われ、そのための力と特権をお与えになりました。

選民というだけでも特権意識を持ちうるに十分なのに、彼らはその中でもさらに祭司長、みことばの権威者としての律法学者だということで、民衆からの尊敬を受け、その血筋や名誉、努力の末勝ち取った地位等に優越感を抱いていたことでしょう。

そんな彼らの耳と心が閉ざされてしまったのは、私たち契約の外にいた民が神様のものとされるための神様の深い知恵と恵みの計画の一部でありましたが、彼らの失敗を他人事で終わらせるのではなく、自分自身を吟味するための教訓としたいと思います。

20章冒頭の「バプテスマのヨハネは天から来たのか、それとも人から出たのか。」 この質問によって祭司長たちは心を探られました。なぜならヨハネは悔い改めを説いたので(マルコ1:4)、それにどのように応答したかが明らかになってしまうからです。

イエス様は彼らに「ヨハネが説いた悔い改めを神からの真実な語りかけとしてあなたがたは受け止めることができましたか。そして自分自身を吟味して罪を告白し、誠実な心で神に立ち帰りましたか。」と問われたのです。彼らは答えることができませんでした。その心の家の礎石が置き換えられていなかったのです。

私たちの人生を通して建てるべき心の家の土台にも様々なものが礎石となり得ます。家庭環境の良し悪し、教育過程、成功または挫折体験、地位や富の豊かさ、過去の傷や赦せない心、日々の必要や悩み等も。

しかし地上での生活、目先のことを第一に考えてしまうという私たちの古い性質に甘んじてしまうとき、それぞれの人生で建てるべき「家」に不可欠な、すべての土台、原点となる「神に立ち返る」という礎石を見過ごしてしまうことになります。

たとえ表面的には立派に振舞っているように見えても、土台に「悔い改め」の心がないならば、揺り動かされる時、それは、もろくも崩れ去ってしまうのです。

昨年までの私個人の数年間の歩みを振り返るとき、私はまさにそのような状態で歩んでいました。私の心の奥底を占めていたものといえば、恐れと怒り、思い煩いとねたみ、無気力でした。

教会に行けばいつでも祈ることができたし、何度も悔い改めるチャンスは主から提供されていたにも関わらず、それを何年もの間、どうしても主に明け渡すことができなかったので、内に抱える怒りの矛先を家族に向けていました。

もう主以外に行くところはなく、八方塞がりの状況に追い込まれたとき、主のあわれみにより罪を告白し赦しを求め、立ち返る道へと歩み始めました。家族に平和が戻りつつありますが、自分の建てていた心の家の土台には、あらゆる悪感情が満ちていたので、私は人生を通して土台の総入れ替えに取り組まなければなりません。

それでも天の父は本当にあわれみ深いお方なので、私たちがたとえ横暴な農夫のように悔い改めの機会を三度拒否したとしても、愛する御子をさえ惜しまず与えてくださるお方です。

だからこそ、神の慈愛が豊かに注がれている今というときに、私たちは日々悔い改めに導かれ神の家を建て上げていきたいと願います。

「それとも、神の慈愛があなたを悔い改めに導くことも知らないで、その豊かな慈愛と忍耐と寛容とを軽んじているのですか。」(ローマ2:4)

■A:考えてみよう
自分の心の家の土台には今何がありますか。
主に喜ばれないものであるならば、御霊の助けによってそれを置き換えることができるよう祈りましょう。

「与えられた神の恵みによって、私は賢い建築家のように、土台を据えました。」(Ⅰコリント3:10a)

「翌朝早く、ヤコブは自分が枕にした石を取り、それを石の柱として立て、その上に油をそそいだ。」(創世記28:18)

■P:祈り

イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 ぺい 】

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