■S:今日の聖書の言葉

(歴代誌 第二 21章4節)
ヨラムはその父の王国に立つと勢力を増し加え、 その兄弟たちをひとり残らず剣にかけて殺し、 また、 イスラエルのつかさたちのうち幾人かを殺した。

(歴代誌 第二 21章20節)
彼は三十二歳で王となり、 エルサレムで八年間、 王であった。 彼は人々に愛されることなく世を去った。 人々は彼をダビデの町に葬ったが、 王たちの墓には納めなかった。

■O:今日のコラム

ヨラムは自分の王位を守るために、自分の兄弟たちを皆殺しにしました。そこまでして、確立しようとした彼の王としての人生はどのような結末を迎えたでしょうか。
ペリシテ人とアラビア人によって、妻と子ども達、すべての財産は奪い去られ、また内臓の病(不治の病)にかかって死にました。ヨラム王が死んだ時には、彼のために香をたくものもなく、今日の聖句であるように、人々に愛されることもなく、しかも王の墓に納めてもらうこともなかった、とあります。

なんとも悲惨な結末を迎えたヨラムの人生から見て、私たちが知ることが出来ること。それは「兄弟を憎む罪」の恐ろしさです。
私たちは実際的に家族を殺すことはしていないかも知れません。けれども、御言葉はこう言っています。

「兄弟を憎む者はみな、人殺しです。いうまでもなく、だれでも人を殺す者のうちに、永遠のいのちがとどまっていることはないのです。」(第一ヨハネ3:15)

時に兄弟姉妹を赦し愛することは、何にも増して難しいことであると感じることがあります。赦すことは、私たちクリスチャンが人生をかけて獲得しなくてはならない領地であると感じます。
やっとあの人を赦せたと思ったら、今度はこの人を赦さなくてはならない。この人との人間関係をやっと克服したと思ったら、今度はこの人との人間関係。どうしても愛せない人、どうしても赦せない人、どうしても尊敬できない人、どうしても譲れない事柄…etcそれらは多くの人が抱える葛藤であり、苦しみです。私自身も日々の生活の中で大なり小なり抱える葛藤です。

相手を赦せない正当な理由、赦さなくてもいい権利、自分が可哀想だと思い続けることが出来るので癒やされようとすらしない傷、自分の義…それらを手放さず兄弟を憎むことを心に許すならば、私たちは心で兄弟姉妹を殺人していることに価すると御言葉は言っています。

自分の赦さなくても良いという権利を掲げること、兄弟姉妹を憎むこと。いっときはそれで心地が良いかも知れません。けれども、長い目で見た時にその結末をヨラム王の人生の中に私たちは見出すことが出来ます。結局、損して、囚われて、苦しむのは自分であることが分かるのです。

今日、私は自分自身のたましいに、兄弟姉妹を愛することをチャレンジしたいと思います。
昨日赦せたはずなのに、昨日手放したはずなのに…
兄弟姉妹を憎みたいという誘惑が襲ってくるでしょう。憤りが湧いてくるかも知れません。そこで、『頭では分かっているけど、やっぱり自分には赦すなんて無理だ』と諦めてしまわないで下さい。赦しは一度で精算出来るものではありません。一日で解決出来るものではありません。日々、『赦し続ける』という継続が必要です。もしかしたら、一生かかるかも知れません。けれども、私は信じます、私たちの日々のその格闘を主は見ていてくださり、かならず義の栄冠を下さるであろうと。

■A:考えてみよう

イエス様は赦しについて語る時に、王に借金をしたしもべにたとえて話されました。自分自身がどれほどの借金を王に免除してもらったのか、自分の罪深さを是非御霊によって探りましょう。今日、祈りの時間を、「あの人を赦さなくてはならない…」ということに費やす前に、自分がどれほどの罪を赦された者なのかを知り、十字架の愛と赦しを見上げることに費やしてみましょう。

■P:祈り

主よ、十字架の愛と赦しを見上げます。受けた傷が今日も痛みますが、イエス様の打たれた傷によってもたらされた癒やしを受け取ります。頭では分かっているけれど、私はたましいの深い部分で悟れていないことを認め、あなたの助けと哀れみを求めます。兄弟姉妹を憎む罪の凶悪さ、また赦すことの恵みを悟らせて下さい。
聖霊様、赦す力を、十字架の力を私に与えて下さい。今日、握っている自分の正当さ、自分の権利、憎しみを手放し、その代わりにあなたが与えて下さる、計り知れない恵みを受け取る道を選びます。
イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 みちる 】

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