■S:今日の聖書の言葉
歴代誌第一14章10節

★そこで、 ダビデは神に伺って言った。 「ペリシテ人を攻めに上るべきでしょうか。 彼らを私の手に渡してくださるでしょうか。 」すると【主】は彼に仰せられた。 「上れ。 わたしは彼らをあなたの手に渡す。 」

■O:今日のコラム
もし、みなさんが会社で社長となった途端に、ライバルの企業がその噂を聞きつけて、ありとあらゆる手段で会社を潰しに来たら、みなさんはどう対応するでしょうか。多くの人は役員を集め、知恵を絞り、なんとか対抗策を考えていくと思います。

油注がれた王ダビデを見て、ペリシテ人は恐れを抱き、レファイムの谷に攻め上ってきます。ここでダビデは人の知恵を用いることはせず、第一にしたことは主の御前に行くということでした。その結果、ダビデは勝利します。

しかし、敵もしつこいもので、もう一度攻めて来ます。私なら、前に勝利したから、同じ方法で戦おうとしますが、ダビデは違います。ここでもまず最初に神様に伺うことを選びます。

「そこで、 ダビデがさらに神に伺ったところ、 神は彼に仰せられた。 「彼らを追って上って行くな。 彼らには面と向かわず、 回って行き、 バルサム樹の林の前から彼らに向かえ。」(14節)

神様の方法はいつも同じとは限りません。「前にうまく行ったことを今回も同じようにしたらうまくいく」と考えるのは宗教的な考え方です。ダビデはその事をよく知っていました。ダビデは神様と生きた関係を持っていたのです。

ペリシテ人との戦いで、前回は主は「上れ」と言われ、今回は「追っていかず、回り込め」と言われました。ここから分かるように、私たちが主に伺うなら、主は完全に勝利する戦略を与えてくださるのです。

■A:考えてみよう
では、どのようにしたらこのような御国の戦略を受け取ることができるのでしょうか。

(1)神様との関係を親密にする
神様を信頼し、神様に信頼される関係に入らなければ、天の御国の戦略を受け取ることができません。だれも大切な戦略を親しくない人に与えることはしないでしょう。

どのようにしたら神様と親しくなるのでしょうか。それは、なるべく多くの時間を神様と共に過ごすことです。
・10分タイマーをかけて主を定期的に見上げる
・電話を手にとるたびに主に感謝をささげる。
・水分を飲むたびに主を賛美する。

日常生活の中でも神様を見上げるきっかけを作ることはいくらでもできます。一日の中で神様をどれだけ意識して過ごすことができるか。一見地味に思えるこの事を通して、神様との関係を深めていけます。

(2)主を恐れる
ダビデは敵を恐れていませんでした。ただ神様を恐れていました。それゆえに自分の国に敵が襲ってくるという非常事態でも、真っ先に神様の所に行くことができたのです。

この「神様との関係を親密にする」というステップが日常的な習慣となっているなら、非常事態にでもすぐに神様の所に行くことができます。

サムエルが寝ている時に神様から「サムエルよ」と言われ、眠気の中でもとっさに「はい。ここにおります」と答えることができたのは、普段からそのような訓練がされていたからであることを伺えます。

それでは、具体的に主を恐れるにはどのようにすればいいのでしょうか。それは、まず目に見える権威に従うことです。
・両親
・上司
・牧師やリーダー

「人はみな、 上に立つ権威に従うべきです。 神によらない権威はなく、 存在している権威はすべて、 神によって立てられたものです。」(ローマ13:1)

「神を愛すると言いながら兄弟を憎んでいるなら、 その人は偽り者です。 目に見える兄弟を愛していない者に、 目に見えない神を愛することはできません。」(1ヨハネ4:20)

自分の感情や意思にかかわらず、上に立つ権威に「はい」と言って従うことを実践してみましょう。実はそのような小さな従順が大切なのです。

「小さい事に忠実な人は、 大きい事にも忠実であり、 小さい事に不忠実な人は、 大きい事にも不忠実です。」(ルカ16:10)

「めんどくさい」と思えることでも、上に立つ権威に従う決断をしてみましょう。それが皆様の祝福であり、皆さんが属する組織の祝福へとつながります。

(3)みことばを愛する
御国の戦略を受け取るには、神の声を聴く必要があります。では、どのようにしたら神の御声を聴くことができるのでしょうか。

神様はみことばの中からしか語られません。神様は心に刻まれたみことばを思い出させて下さいます。それが啓示です。

啓示は「覆いが取り除けられる・指し示す」という意味があります。啓示とは何か新しく考えつかなかった斬新なアイデアを思いつくというものではなく、すでに知っていることを「あ、そっか」とはっきりと理解できるようになることです。

そのためには、まずみことばを知らなければなりません。みことばは神です。みことばを読みたくないということは、神様を知りたくないと言っていることと同じ意味です。これはある意味、私たちの決断でもあります。テレビよりもみことば。ゲームよりもみことば。インターネットよりもみことば。すべてのことよりもみことば。

では、どのようにしたらみことばを第一にする生活をするにはどうのようにすればいいでしょうか。

できたら、一日の決まった時間でみことばを読む習慣をつけましょう。歯磨きをしないと気持ち悪い、お風呂に入らなければ気持ち悪いというのと同じように、「みことばを読まなければ気持ち悪い」となれば素晴らしいですね。

主のみことばを第一にして、みことばに飢え乾き、多くの時間をみことばに費やすなら、私たちの霊は豊かな糧を得、キリストに似たものとして変えられていきます。

(4)祈る生活
みことばから神様のみことばを受け取ったなら、それが神の戦略です。今度は受け取ったみことばの約束を用いて祈りましょう。祈りとみことばが結び合わせられる時、力が与えられます。

短くでいいので自分のため、家族のため、職場(学校)のため、教会のため、リーダーのため、日本のため、イスラエルのため…。ショットガンのようにイエス様のお名前によって宣言してとりなして祈りましょう。

日本のリバイバルを人任せにしてはいけません。皆さんを通して日本に偉大なリバイバルがもたらされることを心から願います。

■P:祈り
天のお父さん、あなたは絶えず私たちに語りかけてくださるお方であることを感謝します。それなのに、私の自分勝手な都合で、あなたの御声を求めたり、求めなかったりすることを赦してください。

私の耳に割礼を与えてください。弟子の耳としてください。まことの羊飼いの声を聞き分ける耳としてください。私の耳に、イエス様の血潮を宣言して祈ります。

みことばを悟ることができるよう、知恵と啓示の御霊を注いでください。みことばを通して主の心を知ることができますように。

そして、御国の戦略を受け取ったなら、それを大胆に解き放つ勇気を与えてください。私を通して家族を、職場(学校)を、日本に変革を与えて下さい。

愛するイエス・キリストのお名前によってお祈りいたします。アーメン。

【 しゅん 】

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