■S:今日の聖書の言葉
サムエル記 第二 2章6節(サムエル記 第二 1章)
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今、 【主】があなたがたに恵みとまことを施してくださるように。 この私も、 あなたがたがこのようなことをしたので、 善をもって報いよう。
■O:今日のコラム
サウル王と三人の息子は第一サムエル記の終わりで少しさみしい死に方をしてしまいます。今までサウルに命を狙われていたダビデにとっては、ほっとする出来事かもしれません。しかし、ダビデは敵のように思えたサウルにも死後にまで忠誠を尽くしています。
2サムエルの1章では、戦況を告げるひとりの人が出てきます。彼は「サウル王が死にかけていたので、サウル王の言いつけに従って彼を殺した」とダビデに報告します。一見、王の命令に従ったこの人はいいことをしたように思えますが、ダビデは結局彼を殺してしまいます。なぜでしょうか。このみことばによるものです。
「ダビデは言った。 「【主】に油そそがれた方に、 手を下して殺すのを恐れなかったとは、 どうしたことか。 」 」(2サム1:14)
どのような状況であっても、主が立てられた権威に手を下してはいけません。たとえ、皆さんが仕えている牧師先生やリーダーよりも、自分が勝っていると思ってもです。教会での権威は主が上から与えてくださったものです。たとえ牧師先生が自虐的な冗談を言ったり、また、問題を解決する力が無いように思えても、決して私たちは彼らに手を下してはいけません。
上からの権威を敬うことができないということは、その権威を下さった主を恐れていないという証拠です。牧師先生やリーダーたちを噂話など、口による口撃によって手を下していないでしょうか。私たちの口からのことばには力があります。この力を牧師先生やリーダーたちを批判するために使うのではなく、励まし、とりなすために使いましょう。
一方、2サムエルの2章ではもう一つの民が出てきます。それはヤベシュ・ギルアデの人です。ヤベシュ・ギルアデの人々は、かつてサウル王によって救われます。(1サム11)その恩を忘れていなかったのでしょう。ヤベシュ・ギルアデの人々はサウルの遺体を引き取って丁寧に埋葬します。
「ヤベシュ・ギルアデの住民が、 ペリシテ人のサウルに対するしうちを聞いたとき、勇士たちはみな、 立ち上がり、 夜通し歩いて行って、 サウルの死体と、 その息子たちの死体とをベテ・シャンの城壁から取りはずし、 これをヤベシュに運んで、 そこで焼いた。それから、 その骨を取って、 ヤベシュにある柳の木の下に葬り、 七日間、 断食した。」(1サム31:11-13)
主に油注がれた人に対してこれほどまでに尊重し、取り扱った結果、王であるダビデから「善を持って報いよう」と言われます。
■A:考えてみよう
私たちは上に立つ権威に対する畏(おそ)れがあるだろうか。彼らを馬鹿にしたり、陰口を言ったりしていないだろうか。そのような心の態度はいつしか表に出てきてしまいます。それ以上に、主は私たちの心の奥底までご存じです。
「人はみな、 上に立つ権威に従うべきです。 神によらない権威はなく、 存在している権威はすべて、 神によって立てられたものです。 したがって、 権威に逆らっている人は、 神の定めにそむいているのです。 そむいた人は自分の身にさばきを招きます。 支配者を恐ろしいと思うのは、 良い行いをするときではなく、 悪を行うときです。 権威を恐れたくないと思うなら、 善を行いなさい。 そうすれば、 支配者からほめられます。」(ローマ13:1-3)
自分の心をよく探って見て下さい。牧師先生、リーダー、親、また会社の上司、学校の先生。中には尊敬できない権威者もいるかもしれません。しかし、自分の感情よりも神のみことばの約束を優先し、それに従う時、私たちは王の王である主からの報いがあることを信じます。
今日、上に立つ権威の人に対して感謝の言葉を述べたり、小さなプレゼントをしたり、また執り成しの祈りをするなどして、彼らを祝福していこう。
■P:祈り
愛する天のお父さん、私に様々な上に立つ権威の者を与えてくださっていることを感謝します。彼らが私の覆いとなって守ってくださってることによって、私は今日という日を生きていくことが出来ます。
主よ、彼らの存在があまりにも当たり前になってしまっていたことにより、彼らに対する感謝の心が欠如していたことを認め、告白いたします。主よ、私のこの感謝のない心を赦して下さい。権威の下にある私の祈りは上に立つものに必要ないというサタンの欺きからイエス様の血潮によって贖って下さい。そして、私を上に立つ権威に対して心から喜んで仕えるものとして造り替えてくださいますように。
イエス様のお名前の権威によって命じる。私の中で上に立つ権威に対して起こる敵対心、悪感情。それらのものは神からのものではない。私に間違った感情を植え付ける根源であるサタンよ、イエス様のお名前の権威によって、私に訴えることを禁ずる!私はイエス様の血潮によってすでに贖われており、お前の支配下にはない!私を支配し、治めておられるのは万軍の主だ!
天のお父さん、私はあなたを信じ、愛しています。それであれば、あなたが立てて下さった権威もあなたを愛するように愛する心を与えて下さい。そして、日々彼らのためにとりなし、感謝の心を伝えることを教えてください。私の口のことばと、心の思いとが主の御前に受けれられるものとなりますように。
イエス・キリストのお名前によってお祈りいたします。アーメン。
【しゅん】
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