■S:今日の聖書の言葉
ルツ記4章6節

★『その買い戻しの権利のある親類の人は言った。「私には自分のために、その土地を買い戻すことはできません。私自身の相続地をそこなうことになるといけませんから。あなたが私に代わって買い戻してください。私は買い戻すことができませんから。」』

■O:今日のコラム
ルツ記は、異邦人(ルツ)によってイスラエル(ナオミ)が回復するというストーリーが含まれています。ルツ(異邦人)が『あなたの神は私の神です』とナオミ(イスラエル)に告白することで神の計画にルツが加えられていきました。
ナオミとルツは、呪いと思える状況にすっかりハマってしまっていました。そのルツとナオミを救う事が出来る権利があるのは、買い戻しの権利のある親族なのです。第一の権利がある人物は、恐らくボアズの兄であると思われる人物です。しかし、彼は買い戻しませんでした。何故でしょうか?律法によればモアブ人であるルツは、イスラエルの集会に10代先の子孫でも加わる事が出来ない民なのです。それ故に彼は、ナオミとルツを買い戻しませんでした。律法は、ナオミとルツを救えなかったのです!
この『買い戻し』という言葉は、ヘブル語で『ゴエル』という言葉が使われており、『贖い』と訳される言葉です。ナオミとルツを購ったのは、ボアズでした。彼は贖い主であるイエス様の型です。
ただ正しさ(義)を追求するならば買戻さない事が正解でしょう。自分の相続を失う可能性があるのですから。しかし、あわれみを追求するならば、たとえ犠牲を払うことになったとしてもその人の救われる事を願うのです。義を守りながら憐れみを示すには犠牲が必要なのです。ボアズは律法を無視したわけではありません。だから、兄にまず贖いを勧めるのです。しかし、ボアズの中にあったものは、『自分が呪われた者となっても構わないから、この人を救いたい』という愛、友のためにいのちを捨てる愛、イエス様の愛なのです!
憐れみはさばきに向かって勝ち誇るのです。この後、兄に当たる人物が履物を脱いで相手に渡しました。それは完全相手に屈服する事を意味します。モーセも主の御前で履物を脱いだのです。当時の奴隷は主人の前で履物を履かないのです。義に対して、さばきに対して、憐れみが勝ち誇ったのです!
私たちもこのように完全な愛、成熟した愛に生きる者になるのです。パウロが『呪われた者となっても構わない』と告白したように、モーセが『私の名がいのちの書から消されても構わない』ちお祈ったように、イエス様が罪人である私たちのために十字架にかかられたように。
その愛が示される事で、マラ(苦味の意)であったナオミ(喜びの意)が回復しました!異邦人が救われました!異邦人の救いとイスラエルの回復がもたらされたのです。そして、ルツ(ここでは教会としたいです)が身ごもって、ナオミに子をもたらしたのです。後の箇所にこうあります。

『近所の女たちは、「ナオミに男の子が生まれた」と言って、その子に名をつけた。彼女たちは、その名をオベデと呼んだ。オベデはダビデの父エッサイの父である。』(ルツ4:17)

人々は『ルツに男の子が産まれた』とは言わなかったのです。これはナオミの子なのです。ナオミはマラとなっていました。マラが男の子を産んだ。これはマリヤが男の子を産む事の型なのです。マリヤとは、ヘブル語でマラ(苦い)、マイーム(水)という意味で、ミリヤムと聖書に書かれます。マリヤに男の子が産まれた。これはイエス様が生まれる事をも指しています。そして産まれた子は、オベデ(仕える者)です。この子が産まれることは、教会がイエス様の似姿である花嫁なる教会、栄光の教会を生み出すことでもあるのです。黙示録にはこうあります。

『女は男の子を産んだ。この子は、鉄の杖をもって、すべての国々の民を牧するはずである。その子は神のみもと、その御座に引き上げられた。』(黙示録12:5)

この女とは、教会と言えます。そして今が身ごもっているシーズンで、イエス様の似姿の教会を産み出そうとしているのです。

■A:考えてみよう
義の故に、愛をもって犠牲になって人を覆う愛を表す者になることで、神の計画は完成へと向かう事を信じます。私たち一人一人がその者となりましょう!

■P:祈り
人がその友のためにいのちを捨てる、これより大きな愛は誰も持っていません、と言われた愛持つ者とならせてください。私の憐れみの領域がこのように贖われるようにイエス・キリストの血潮の力を宣言します。

【 まじまこ 】

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