■S:今日の聖書の言葉

士師記 4章5節
★そのころ、 ラピドテの妻で女預言者デボラがイスラエルをさばいていた。

士師記4章17節
★しかし、 シセラは徒歩でケニ人ヘベルの妻ヤエルの天幕に逃げて来た。 ハツォルの王ヤビンとケニ人ヘベルの家とは親しかったからである。

■O:今日のコラム
今日は、士師記4章に出てくる二人の女性に注目したいと思います。デボラとヤエルです。

士師記のパターンとして、イスラエルがヤハウェなる神を忘れる→イスラエルの民が苦しめられる→主に叫ぶ→裁き司を送る→イスラエルの勝利と平定というものを見ることが出来ます。つまり、この時代の勝利の鍵は裁き司にあるということがわかると思います。

左利きの勇士と言われるエフデが死に、イスラエルは主の前にまた悪を行いました。(1節)そこで主はカナンの王、ヤビンという人にイスラエルの民を渡します。そのヤビン王の下で仕えていたのが将軍シセラです。士師記は登場人物が多いので、王:ヤビン、将軍:シセラということを頭に入れておいて下さい。

20年間、カナンの王ヤビンに苦しめられていた中、立ち上がったのが女性の裁き司(預言者)であるデボラです。預言者は国家の行方を左右するほどに影響力がある存在です。ですから、その一言ひとことがとても重要になります。
通常、男性の預言者は出ていって直接イスラエルを導き、戦うことが多いのですが、デボラは独特の戦い方をします。

「あるとき、 デボラは使いを送って、 ナフタリのケデシュからアビノアムの子バラクを呼び寄せ、 彼に言った。」(士師記4:6a)

バラクと言う人を呼び寄せて、彼に神から聞いた言葉を彼にアドバイスするのです。
ここから学ぶことができるのは、デボラは神様が造られた男性と女性の役割をしっかりと理解して、その秩序の中働きをしていたということです。神は男性と女性をそれぞれに役割を与えられました。それは、どちらが勝ってどちらが劣るというものではないのです。

第一コリント11章3節にはこのようにあります。

「しかし、 あなたがたに次のことを知っていただきたいのです。 すべての男のかしらはキリストであり、 女のかしらは男であり、 キリストのかしらは神です。」

つまり、デボラは自らが前に出て行くのではなく、男性であるバラクを呼び寄せ、彼にアドバイスをして、彼を立たせる事によって、きちんと神の秩序を守ったのです。
しかも、バラクに対する言い方からデボラの内なる人が成熟していたことを見て取れます。

「彼に言った。 「イスラエルの神、 【主】はこう命じられたではありませんか。 『タボル山に進軍せよ。 ナフタリ族とゼブルン族のうちから一万人を取れ。 わたしはヤビンの将軍シセラとその戦車と大軍とをキション川のあなたのところに引き寄せ、 彼をあなたの手に渡す。 』」」(士師記4:6b-7)

内容は強烈なものかもしれませんが、詳しい訳の聖書を調べると、デボラはバラクに「主はあなたにこう命じられたのではないですか?」と、確認するような言い方をしています。
女性のみなさん、これは本当に大切なことです!なぜなら、男性はプライドの生き物です。そして、女性の皆さんが思っているよりも単純でシンプルな生き物です。女性の方が大人であり、様々な事をわかっているのではないかと思います。
それ故に、女性が男性を上回って権力を振るうなら、男性はどんどん自信を失っていきます。そうするとさらに女性は男性に対してイライラしてさらに権力を振るうという負のスパイラルに入っていく可能性があります。
妻からの助言は夫を助けます。夫に対して「どうしてそんなことをするの!」や、「どうしていつもあなたは…!」とか、「あなたには無理!」、さらに「いつもあなたは…。」などという言葉をかけているのであれば、夫はそのようになっていきます。
妻である皆さんがデボラのように主との揺るぎない関係を持ち、主から受け取った言葉を塩味のきいた優しい言葉で夫に助言するなら、夫は必ず称しし、それが家族全体の勝利へとつながります。
日本中の妻である皆さんがデボラのような預言者となり、夫を助け家族を勝利へと導くことを祝福します!

事実、この後、デボラの助言によってバラムは勝利へと導かれていきます。
デボラの助言を得て、戦いに出たバラクは、「さあ、やりなさい!」(14節)というデボラの合図とともに戦い、カナンの将軍シセラを追い詰めます。シセラの軍は鉄の戦車900両を持っていたといいます。(3節)その軍隊の強さと言えば、イスラエルの民が到底敵うものではありませんでした。
しかし、主の御声に聞き従うなら、私たちに代わって主が戦ってくださいます。その通りに、イスラエルの民は大軍隊シセラの軍を剣でかき乱します。(15節)剣はみことばですから、どんな強力な武器もみことばには勝つことが出来ないということも学ぶことができます。

ところがこの時点ではまだイスラエルの民の勝利は確定していません。敵を追い詰めただけです。ここで、イスラエルの決定的な勝利に関与した人がいます。その人は戦いに練達した勇士でも預言者でもありません。一般の主婦であるへベルの妻、ヤエルです。

ヤエルはカナンの将軍シセラと以前から知り合いだったと書かれています。

「しかし、 シセラは徒歩でケニ人ヘベルの妻ヤエルの天幕に逃げて来た。 ハツォルの王ヤビンとケニ人ヘベルの家とは親しかったからである。」(士師記4:17)

このヤエルはとても賢い人でした。それ故に、この時のイスラエルとカナン王国との戦いの状況を把握していたのでしょう。自分のコネクションを用いて、将軍シセラを自分の天幕に招き入れます。

「ヤエルはシセラを迎えに出て来て、 彼に言った。 「お立ち寄りください、 ご主人さま。 私のところにお立ち寄りください。 ご心配には及びません。 」シセラが彼女の天幕に入ったので、 ヤエルは彼に毛布を掛けた。 」(18節)

そして、戦いに疲れた将軍シセラが「水をくれ」というのにミルクを与え、腹を満たさせて将軍シセラを眠らせます。(19節)ヤエルはこの戦いの鍵が今、自分の天幕の中で眠っているこの将軍シセラにかかっていることを知っていて、このチャンスを待ちわびていました。
安心して眠りにつこうとする将軍シセラは、「天幕の入り口で誰も来ないか見張っててくれ」とヤエルに頼みます。
親しかったシセラにヤエルが最後に行った事は驚くべきことでした。

「だが、 ヘベルの妻ヤエルは天幕の鉄のくいを取ると、 手に槌を持ってそっと彼のところへ近づき、 彼のこめかみに鉄のくいを打ち込んで地に刺し通した。 彼は疲れていたので、 熟睡していた。 こうして彼は死んだ。」(士師記4:21)

なんと、鉄の戦車900両を持つ大将軍シセラを討ち取ったのは主婦のヤエルだったのです。

当時のイスラエルでは、天幕を張るのは女性の仕事でした。つまり、武器になった槌と鉄の杭は、ヤエルにとっていつも使い慣れた道具であったことが分かります。

ここから学ぶことができるのは、チャンスを逃さないということ。大胆に行動するということ。そして、いつも使い慣れた武器を持っておくということです。

私たちにとっての最強の武器は何でしょうか。それはみことばの剣です。確かにみことばの剣は与えられますが、持っているだけではあまり効果はありません。それを手に握り、実践で用いていく内に剣が手に馴染み、いざという時に用いることが出来ます。
ヤエルは私たちにその事を教えてくれているようです。主婦が大将軍を打ち負かす。これは日本に与えられた主からの戦略ではないかと思います。
キッチンで、リビングで、家のあらゆるところで主婦の皆さんがひざまずき、みことばと祈りによって礼拝をするなら、どんな敵が来ても打ち負かすことができると信じます。
これは、一日で身につくことではありません。家庭での礼拝を継続して毎日行うことにより、やってくる「ここ一番!」と言う時に力を発揮します。

事実、大将軍シセラがヤエルの手によって殺された事により、カナン軍は骨抜きになり、最後には王であるヤビンはイスラエルの前に服従するようになり、最後にはヤビンは滅ぼされます。(24節)

女性のみなさん、あなたは日本のデボラです!あなたは日本のヤエルです!
夫を優しい言葉で励ましてあげて下さい!
そして、敵が来たなら焦らず、いつも行っている礼拝で敵を一発で仕留めて下さい!
日本の勝利の鍵は主婦であるみなさんです!

■A:考えてみよう
私は日本のデボラになることができるだろうか。私は日本のヤエルになることができるだろうか。
自分の口のことばを冷静になって点検してみましょう。夫に、子どもに、周りの人に、塩味のきいた人を建てあげることばを使っているだろうか?
また、家庭での礼拝は行えているだろうか。みことばを使い慣れるまで用いているだろうか。
主婦の皆さんの働きは尊いものですが、誰かに評価されることはなかなかないと思います。ですから、夫のみなさん、子どものみなさん、妻、お母さんに感謝のことばをかけましょう。何より、天の父が主婦である皆さんの働きを認めて、報いてくださいます!
しかし、裏を返せばデボラがイゼベルになってしまう可能性もあります。イゼベルはコントロールスピリットを持っています。それは神の秩序を超えて働く時に起こってきます。
女性が夫の覆い、また教会の覆いの中に入れられるというのはとても大切なことです。
ですから、忙しさの中であっても、第一のものを第一として生活をしていきましょう。家族の勝利の鍵は主婦であるみなさんです!

■P:祈り
愛する天のお父さん、私たちに母が与えられていることを心から感謝します。最高の妻が与えられていることをありがとうございます。
日本の女性が、主が立てられた秩序に従って、大きく用いられていきますように。女性の皆さんに新しい油を注いで下さい。知恵と啓示の御霊を注いで下さい。御霊の実を結ばせて下さい。
イエス様の血潮によって、女性のみなさんを聖め、日本を覆う悪の大将軍を使い慣れたみことばの剣で打ち負かすことが出来ますように。
また、日々の家事、仕事、様々な働きを祝福して下さい。何よりも愛を追い求めることが出来ますように。
女性を祝福して、愛する最愛の花婿、イエス・キリストのお名前によってお祈りいたします。アーメン。

【しゅん】

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