■S:今日の聖書の言葉

ルカの福音書2章8節(イザヤ書2章)
★さて、 この土地に、 羊飼いたちが、 野宿で夜番をしながら羊の群れを見守っていた。

■O:今日のコラム
クリスマスシーズンになると、イエス様の生誕劇を見ることがあります。馬小屋の飼葉桶の中に寝かされたイエス様。そこに羊飼いがやってきます。なんとも牧歌的な風景ですね。
しかし、聖書を詳しく調べると、飼葉桶という言葉は「パトネ」といい、それをヘブライ語で言うと「スコテ」という言葉になります。これは仮庵の祭りを意味する「スコット」と同じ言葉です。また、当時のユダヤでは馬はそんなにたくさんいませんでした。それらはローマの人々のものであり、イスラエルの民は騾馬などを用いていたようです。

また「御使いは彼らに言った。

「恐れることはありません。 今、 私はこの民全体のためのすばらしい喜びを知らせに来たのです。」(ルカ2:10)

このみことばは、ユダヤ人が聞くとすぐわかるそうです。それは仮庵の祭りと密接に関係しています。
なぜなら、仮庵の祭りはユダヤ人にとって、一年でも最も喜びに満ちたまつりだからです。素晴らしい喜びが頂点に達するのが仮庵の祭りです。
聖書を研究するイエス様を信じているユダヤ人の多くは、イエス様が誕生されたのは12月25日ではなく、仮庵の祭りの時期、つまり9月中頃から10月前半の時期と言うのが共通認識のようです。

ここにやってきた羊飼い、彼らはどのような人だったのでしょうか。実は、彼らは単なる羊飼いではなかったようです。なぜなら、イエス様が誕生されたベツレヘム、この場所に鍵があります。
ベツレヘムは古くから羊を飼う場所として栄えてきました。そこには多くの牧草地があり、羊を飼うのに最適な場所でした。しかも、そこで飼われていたのは単なる羊ではありませんでした。ベツレヘムは、エルサレムに近い場所でした。
年に三回、イスラエルの民は宮に登って礼拝することが律法で定められていました。それが過ぎ越しの祭、七週の祭り、仮庵の祭りでした。その時には捧げ物を持って神殿に登りました。
捧げ物も律法によって厳しい規定が定められていました。傷一つあってはならないのです。しかし。遠くから傷のない捧げ物を持ってくるのは当時大変なことでした。そこで、人々はエルサレムにいく途中のベツレヘムで捧げ物のために羊を買って、それを携えて神殿に登って行っていました。
つまり、ベツレヘムの羊飼いは最上の羊を育てる、羊飼いの中の羊飼いです。しかも、捧げ物に関してもよく精通しなければ羊を育てることが出来ませんので、彼らは律法をよく知っていました。特にベツレヘム・エフラタという場所で育てられていた羊は罪の贖いのために捧げ物に
用いられる純粋な羊でした。

そのような羊を育てるベツレヘムの羊飼いもまた律法をよく知っているだけでなく、主の例祭や捧げ物の本質を理解していた、特別に選び分けられていた羊飼いなのです。彼らは律法に書かれている時期に特に注意して、野宿で夜番をしながら羊の群れを見守りながら、救い主を切に待ち望んでいたのです。
そのような熱烈に救い主を求める選び分けられた羊飼いに、御使は現れて、イエス様の誕生を告げられました。

■A:考えてみよう
私たちはイエス様の再臨をどれほど重く受け止め、それに対して熱烈に待ち望んでいるでしょうか。最初イエス様は救い主として来られましたが、次にはさばき主として再びこの地に来られます。しかも、それは突然の出来事のように来られます。

「だから、 あなたがたも用心していなさい。 なぜなら、 人の子は、 思いがけない時に来るのですから。」(マタイ24:44)

それゆえ、花婿なるイエス様をお迎えする花嫁なる教会は、(霊的に)眠らずに、いつも目を覚まし、みことばの奥義を求めながら主の訪れを見張っていく必要があります。見張ることは祈りです。

ますます、主の再臨を期待して、祈りとみことばに集中してきましょう。

■P:祈り
マラナ・タ!主よ来てください!

イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 しゅん 】

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