新宿シャローム教会 Shinjuku Shalom Church

■S:今日の聖書の言葉

申命記16章16節（マルコの福音書 16章）

「あなたのうちの男子はみな、 年に三度、 種を入れないパンの祭り、 七週の祭り、 仮庵の祭りのときに、 あなたの神、 【主】の選ぶ場所で、 御前に出なければならない。 【主】の前には、 何も持たずに出てはならない。」

■O:今日のコラム
私は子どもの頃、まだイエス様に出会っていなかった時代ですが、地元で行われる秋祭りが大好きでした。その日が学校がお休みとなり、非日常的な一日が過ぎたことを今でも覚えています。そのように、日本にも様々なお祭りがあります。一方、聖書でも様々なお祭りが出てきます。しかし、聖書のお祭りは、その他のお祭りと似て非なるものです。
なぜなら、聖書のお祭りは神様ご自身がお定めになったもの、一方、その他の祭りは民族的、文化的な背景から発生した人が作り上げた祭りだからです。

今日の聖書の箇所では、聖書の中に登場する最も重要な三つの祭りが一同に出てきます。これらは神様ご自身が定められた祭りで、ヘブライ語でモアディーム（ひとつの祭りを指すときにはモエッド）と言います。これは律法に書かれていることなので、ユダヤの民は必ず守らなければならないものです。しかし、その中には神様の大きな啓示がいくつも隠されています。

・祭りは神様の時を知るためのもの
創世記の1章14節には次のようにあります。

「神は仰せられた。 「光る物が天の大空にあって、 昼と夜とを区別せよ。 しるしのため、 季節のため、 日のため、 年のためにあれ。」

この「しるし」がモエッド、つまり祭りです。
私たちは日が沈むと「夕だ」ということが分かり、太陽が登ってくると「朝だ」ということがわかります。同じように、ユダヤの民は主が定められた祭りが来るたびに主を見上げるのです。そうすることでどのように神から離れていたとしても、民族全体が年に三度、主を見上げる機会が訪れるのです。なんという神様の配慮なんでしょうか。

・種を入れないパンの祭り
この祭りは春の祭りです。いわゆる過越しの祭りです。この祭りの中には過越しの祭り、種を入れないパンの祭り、初穂の祭りという三つの祭りが含まれています。また、この祭りは「祭りの中の祭り」と言われ、ユダヤの三大祭の中でも最も大切なものとなります。
この過越しの祭りはイエス様の初臨を掲示しています。
新約聖書の中でも過越しの祭りに重要な出来事があります。ぜひ、その視点で聖書を読んでみてください。

・七週の祭り
これは初夏の祭りになります。過越しが終わるとオメルを7週間数えます。つまり、過越しから50日がたったその日が七週の祭りです。
これは、私たちにとっては「ペンテコステ」といったほうが馴染みがあるかもしれません。しかし、ユダヤの民はペンテコステと言ってもあまりピンとこないかもしれません。むしろ、「モーセがシナイ山で律法を受け取った日」として知られています。
神様は七週の祭りの日にかつては律法を与えられました。しかし、十字架の後、その全く同じ日に今度は聖霊を与えて下さいました。みことばは聖霊様の助けなしには読むことができません。これがセットとなったこの祭りの啓示が更に皆様に開かれますように。

・仮庵の祭り
これは秋の祭りです。収穫を祝う祭りです。ここにも深い啓示があります。何の収穫でしょうか。人々のです。
仮庵の祭りは過越しと同様三つの祭りが含まれています。ラッパの祭り、大贖罪日、仮庵の祭りです。
過ぎ越しの祭、七週の祭りは成就しました。しかし、この仮庵の祭りだけはまだ成就していません。この祭りは、イエス・キリストの再臨を啓示しています。テモテへの手紙、黙示録、ダニエル書などをこの仮庵の祭りの視点を持って読むなら、さらなる深い啓示が与えられるでしょう。

ユダヤの民は今でもこの祭りを祝い続けています。それは、まだメシヤ（イエス様）が来ていないと思っているからです。しかし、イエス様は、実際に来られました。私たちのためにも、もちろんユダヤの民のためにも、その血によって罪を買い取って下さいました。ユダヤ人の救いのためにも、また私たちがより深くみことばであられる神様ご自身をもっと深く知るためにも、聖書の祭りを深く学んでいきましょう。

■A：考えてみよう
聖書に出てくる三大祭はなんだろうか？その意味するところはなんだろうか。最低限、これをすぐに答えられるようにしよう。
そして、その意味をみことばの中から聖霊様に教えていただこう。
そうするなら、私たちは主の時を悟るものとして建て上げられていきます。

■P：祈り

イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 しゅん 】