■S:今日の聖書の言葉
レビ記23章2節(使徒の働き23章)

★「イスラエル人に告げて言え。あなたがたが聖なる会合として召集する主の例祭、すなわちわたしの例祭は次のとおりである。」

■O:今日のコラム
今日のレビ記は、1年の中で行われる神様の例祭について神様ご自身がイスラエルの民に語られている箇所です。それは、聖なる会合とされており、主ご自身がこれは、「わたしの例祭」とおっしゃっています。例祭とのことなので、今でも、イスラエルの人々は、これらの祭りを毎年盛大に行っています。

多くの方々はご存知だと思いますが、神様の周期は7ですよね。なので、この章を読んでお気づきになったと思いますが、沢山、7が出てきます。7日間、7週目、第7月。。。神様にとって、7は、重要な数です。7は、聖なる数、また安息という意味を持っています。そのことを覚え、ここで主が命じられている、聖なる会合、主の例祭を一つ一つを見ていきましょう。一つ一つ見るので、今日は、長文となっています。お時間のある時に、じっくりと聖書と照らし合わせてみてください。

まずは、3節。「七日目は全き休みの安息、聖なる会合の日」とあります。天と地を創られた神様は、6日目にすべての働きを終え、7日目は安息され、聖なる日とされました。なので、この事を覚え、私たちも安息をし、主を覚えるということで、毎週、安息日が設けられています。

次に、5~14節。これは、神様のカレンダーで言えば、1年の始まりである、第一月の14日の日没から7日間行われる「過越の祭り(ヘブライ語:ペサハ)」です。この1年の始まりに、主は、イスラエルの民に、主が大いなる御手と御わざをもって、彼らをエジプトから連れ出した事を覚えてほしいということで、毎年この祭を祝うように設けました。実際に、この月に、イスラエルの民は、出エジプトをしています。(出エジプト記12~13章参照)ちなみに、この第一月の14日は、今年の太陽暦でいうと、ちょうど今週末の4月22日の日没にあたります。

この過越の祭りに、ユダヤ人たちは、たくさんのしきたりをもって祝うのですが、その一つ一つに意味があります。その一つ一つを説明すると長くなるのですが、ユダヤ人たちにでさえ、隠されているもっとも重要な意味が過越の祭りにあります。それは、イエス様の十字架です。イエス様が、十字架にかけられ、死んで葬られ、三日目によみがえられ、そして、またこの地に来られるということを表しているのが、この過越の祭りのしきたりです。実際に、イエス様が十字架にかかったのも、イースターではなく、この時期であったことが、聖書から読み取れます。

そして、これに続く祭りが15~22節。これは、過越の祭りから7週を数えた日に行われる、「7週の祭り(ヘブライ語:シャブオット)」です。これは、出エジプト記34章22節に書いてある、「小麦の刈り入れの初穂のため」に行われる祭りです。1年の中での最初の収穫を主に感謝し、その初穂を主に捧げ、そして祝うことです。この7週とは、過越の祭りの2日目から数えて7週と1日目ということで、日数でいうと、50日を数えるように主はおっしゃっています(16節)。
その50日をギリシャ語では、ペンテコステと呼んでいます。これで、皆さん、お分かりですよね!そうなんです。この7週の祭りは、使徒の働き2章にある、五旬節の日、使徒たち、兄弟たちが集まって祈っていたときに聖霊のバプテスマを受けたあのペンテコステの日なのです。

この過越の祭りがイエス様の十字架としたら、イエス様が復活した後、40日間、イエス様は弟子たちに現れ、いろいろと教え、それから天に昇られました。(使徒の働き1章参照)その時に、主は弟子たちに聖霊が臨まれるまで、エルサレムにとどまりなさいと命じられました。イエス様が昇天してから、十日後、この7週の祭りで、彼らは聖霊のバプテスマを受けました。

皆さん、ここまで読んでお気づきになっているかもしれませんが、神様のカレンダーは旧約聖書だけの話ではないのです。新約にも変わらず適用されています。ということは、この神様のカレンダーは今の時代でも使われていることになりますよね?

では、続けて読んでみましょう。(まだ、半分ですよ。)

この章の後半、26節からは、すべて第7月に行われる会合と例祭について述べられています。この月は、神様のカレンダーの中で、もっとも会合と祭りの多い月です。最初、私もなぜかと思ったのですが、第7月というところで、ピンときました。皆さんもお気づきになりましたよね?第7月は、安息の月、もっとも聖なる月なのです。なので、この1ヶ月は、今でも、イスラエルでは、お店がほぼ閉まっていますし、学校も長期休みです。

24と25節。この月の第1日目。「ラッパを吹き鳴らして記念する聖なる会合」であり、全き休みの日と定められています。民数記10章のところで、ラッパの吹き鳴らし方が詳しく説明されている箇所があるのですが、そこでは、「あなたがたの喜びの日、あなたがたの例祭と新月の日に…ラッパを鳴り渡らせるなら、あなたがたは、あなたがたの神の前に覚えられる。(10節)」とあります。なので、ラッパを吹き鳴らすのは、よくある事なのですが、この第7月の第1日目に吹かれるラッパは、いつもと違って、この月の始まりに人々を召集し、主を覚え、これを聖なる月、安息の月とします。神様のカレンダーでは、過越の祭りの時期が新年の始まりですが、現現在のユダヤ暦では、このラッパの祭りが新年の祭りになっています。ローシュ・ハシャーナと呼ばれています。

そして、27~32節。ラッパの祭りから10日後は、「大贖罪日(ヘブライ語:ヨムキプール)」と言われる、聖なる会合がもたれます。これは、先週読んだレビ記16章と関係しているのですが、大祭司が年に一度、民全体の罪を贖うために、至聖所に入る日です。この日は、特に聖なる日と定めてあり、今でも、イスラエルでは、この日は、国の規制でエルサレムの道路はすべて閉鎖、公共交通機関もすべて止まっています。もちろん、ユダヤ人が経営しているお店や、ユダヤ地区にあるお店はすべて閉まっています。
一般のユダヤ人(普段からユダヤ教の教えを行っていない世俗的なユダヤ人)も、車は運転してはいけないなど、国家をあげて、この日は全き休みにしています。この日は、すべての民、在留異国人も含め、身を戒め、主に立ち返る日であるので、ラッパの日から10日間、その日に向けて、自分を吟味する時となっています。

そして、最後に34~43節。これは、第七月の15日から7日間に渡って行われる「仮庵の祭り(ヘブライ語:スコット)」です。これは、大収穫祭でもあり、この年、主が豊かに実りを与えてくださった穀物を主の前に持ってきて感謝するのと同時に、42節にあるように、7日間、仮庵、いわばテントに住むことが定められています。今でも、この時期にイスラエルに行くと、多くの家のベランダや、道端にこの仮庵がたくさん設置してあり、その中で食事をしたり、過ごしたりしています。この理由は、エジプトを出てきたときに、荒野で主が仮庵に住まわせたことを後の世代に、しっかりと知ってほしい、覚えていてほしいという、主の願いから仮庵の祭りがあります。

実は、イエス様の誕生は、12月の冬のクリスマスではなく、この仮庵の祭りの時期であったことが、聖書をよく読むと気がつきます。もっと言えば、この仮庵の祭りの時期にイエス様が誕生することは、神様のカレンダーでは、パーフェクトな時なのです。ヨハネの福音書1章14節に「ことばは人となって、私たちの間に住まわれた」と書かれていますが、この住まわれたという言葉を原文で見てみると、「幕屋を張る」という意味です。幕屋、いわば仮庵です。神様のカレンダーの中で、神様は、この仮庵の時に、イエス様を誕生させようと計画したのではないかと、読み取れないでしょうか?

そして、もっというと、この原文の言葉は、黙示録7章15節、21章3節で出てくる「幕屋」と同じ言葉です。そこでは、神様ご自身が幕屋をはり聖徒たちを休ませる、21章のところでは、「見よ。神の幕屋が人とともにある。」とあります。皆さん、ここから、ある推測ができないでしょうか?もし、この神様のカレンダーが今でも有効だとしたら、この黙示録に書かれている神様の幕屋が私たちとともになる日は、仮庵の祭りの時期になると思いませんか。

さらに、黙示録をよく読むと、神様の幕屋が張られる前に、まず、イエス様がこの地に戻ってくることが記述されています。それは、いつですか?イエス様ご自身も言っています。ラッパの響きとともにです。(マタイ24章参照)黙示録では、7つのラッパが出てきますが、その中の最後の7つ目のラッパが吹き鳴らされた時に、すべての王となられ,
この地に来られすべてを治められます。(黙示録11:15~18)もう一度言いますが、もし、この神様のカレンダーが今でも有効であるのであれば、イエス様が戻ってこられるのは、ラッパの祭りの時期になると思いませんか?ラッパの祭りにイエス様が戻られ、もう一度、すべてを贖い、聖め、そして、神様の幕屋を張り、永遠の仮庵の祭りに入っていくのはないかと。

■A:考えてみよう
私たち一人一人個人的なカレンダーがあると思います。それにそって、日々を過ごしているので、それもすごく大切です。しかし、今日の箇所を通して、神様にもカレンダーがあり、今でも、神様はこのカレンダーにそって働いておられることを感じたと思います。これから、少しでもいいでの、この神様のカレンダーに目を留め始められることを願っています。なぜなら、私たちは神のこども、神の祭司、神の王国。であるのであれば、神様のカレンダーにそって生きていくべきだと思いませんか。神様のカレンダーを知る事によって、もっと、神様の心を知り、神様を見つけ出し、神様に近づける。私は、今回、このデボーションガイドを書きながら感じました。一緒に、もっと神様を知り、神様に近付いていこうではありませんか!!

■P:祈り

イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 かよ 】

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