■S:今日の聖書の言葉
創世記34章7.13節(創世記33章)

★ヤコブの息子たちが、野から帰って来て、これを聞いた。人々は心を痛め、ひどく怒った。シェケムがヤコブの娘と寝て、イスラエルの中で恥ずべきことを行ったからである。このようなことは許せないことである。
・・・ヤコブの息子たちは、シェケムとその父ハモルに答えるとき、シェケムが自分たちの妹ディナを汚したので、悪巧みをたくらんで、

■O:今日のコラム
ヒビ人ハモルの子シェケムは、レアがヤコブに産んだ娘ディナを捕らえ、これと寝てはずかしめました。
自分の愛する妹を思い、シェケムに対する復讐のために、シメオンとレビは嘘をつき、盗み、殺人を犯しました。動機は正義を行うことでしたが、その目的を達成する手段は間違っていました。
その罪のため、父ヤコブは死にぎわに彼らを呪い、(創世記49:5-7) 数世代後、彼らの子孫は自分たちに分配された約束の地を失います。

■A:考えてみよう
理不尽なことが起こる時、納得できないことが起こる時、私たちはどのような反応を取るでしょうか。
自分の正義を表したい、仕返しをしたい、悪に対して悪で返したい、そのような誘惑にかられるかもしれません。

ですがこのような時、神様の御心に沿った私たちが取るべき反応・行動とは何でしょうか。それは「善をもって悪に打ち勝つこと」です。怒りを手放すことです。自分の義ではなく、神様の義に立つことです。
復讐は神様にお任せしましょう。本当に正しいお方は神様だけだからです。私は怒ってもいい、それだけの理由がある、権利がある、と思っても、その権利を神様の前に放棄しましょう。イエス様の十字架の前に進みゆく時に、自分の義は打ち砕かれ、情け深く、あわれみ深く、怒るのに遅い、あまりにも大きな神様の愛が私たちを包み、それを手放させてくださるでしょう。その時に、私たちは本当の自由と解放を体験するでしょう。

人の怒りは、神の義を実現するものではありません。ヤコブ1:20

だれに対してでも、悪に悪を報いることをせず、すべての人が良いと思うことを図りなさい。あなたがたは、自分に関する限り、すべての人と平和を保ちなさい。愛する人たち。自分で復讐してはいけません。神の怒りに任せなさい。それは、こう書いてあるからです。「復讐はわたしのすることである。わたしが報いをする、と主は言われる。」もしあなたの敵が飢えたなら、彼に食べさせなさい。渇いたなら、飲ませなさい。そうすることによって、あなたは彼の頭に燃える炭火を積むことになるのです。悪に負けてはいけません。かえって、善をもって悪に打ち勝ちなさい。ローマ12:17-21

■P:祈り
愛する天のお父さん、情け深く、あわれみ深く、怒るのに遅い神、あなたの御名をほめたたえます。あなたこそが真に正しいお方、正しく裁きをなされる神様です。
あなたの裁きを慕い求めます。私の中にあなたの喜ばれないものがあるならば、どうぞ取り扱ってください。あなたの「義」がなされることを切に求めます。あなたが手放しなさいというときに、すぐにそれを手放すことができますように。
私の目に正しいこと、良いこと、ではなく、あなたの「善」が何であるのかを、絶えず見分けるものであらせてください。善をもって悪に打ち勝つものとして歩ませてください。
私の歩みの中で起こる戦いは、血肉の戦いではなく、霊的戦いであることを覚えます。圧倒的勝利者として歩ませてくださる、イエス様の十字架のみわざを感謝します。
戦いに力ある神、勝利の旗、勝利の主をほめたたえます。

イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 あい 】

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