■S:今日の聖書の言葉
創世記31章29節(32章)
★私はあなたがたに害を加える力を持っているが、昨夜、あなたがたの父の神が私に告げて、『あなたはヤコブと、事の善悪を論じないように気をつけよ』と言われた。
■O:今日のコラム
自分の家族全員を連れ、全財産を持って、ラバンの所から逃げ出したヤコブ。
ラバンに追いつかれてしまいますが、なんとその前に、神様御自身がラバンに圧力をかけて(!)くださり、ヤコブは何の害を受けることもありませんでした。
アブラハム、イサクと同様、ヤコブも神様の好意を受けた人でした。
ヤコブは、なぜ、これほど神様の好意を受けていたのでしょう。
兄のエサウとのやりとり(創世記25:31-34)を思い出すと分かりますが、ヤコブは霊的な事柄に関心があり、「長子の権利」の価値をよく分かっていました。
ある聖書解説には、「長子の権利」=二倍の相続権、家督権、霊的リーダーの権威、とありました。
ヘブル12:23には「天に登録されている長子たちの教会」という表現もあります。
とにかく、長子の権利とは、神様の視点で見ると非常に重要な事柄なのだと思います。
さらにヤコブは、ヤボクの渡しで神と格闘し、その時も、「私を祝福してくださるまでは離しません」と言っています。
神様の好意を受けていた人、ヤコブは、神様からの霊的な報いを求めた人でした。
神様の祝福がどうしても欲しかった人でした。
地上の富や特権を自己中心的に得ようとする人は、他の人からは浅ましいと思われ、神様の祝福も逆に逃してしまいますが、霊的な事柄は違います。
マタイ11:12
バプテスマのヨハネの日以来今日まで、天の御国は激しく攻められています。そして、激しく攻める者たちがそれを奪い取っています。
神様は求める者を喜び、報いてくださるのです。
神様の約束を大切にし、神様からの報いに価値をおいて、それを求める人を、神様は祝福し、好意を注いでくださいます。
ある伝道者の話を読みました。
その人は、失われ行く魂に対する憐れみの心と情熱に燃え、あらゆるものを犠牲にして、何時間もかけて険しい道を旅しては、神が示してくださったそのグループの人たちに福音を伝え続けたそうです。
ある時その人の友人が、「よくそこまでするね。自分だったら、◯○ドル(数字を忘れましたが、何千万円のような多額の金額)もらっても、やらないよ。」と言った時、その伝道者は、「ぼくだって、○○ドルじゃやらないよ。」と答えたそうです。
この伝道者は霊的な報いの価値を知っていました。
彼が求めていた霊的な報いとは、失われて行く魂を御父の元に連れ帰る、刈り取る、という祝福だったと思います。
ヤコブが求めていた霊的な報い、神様からの祝福とは何だったのでしょう。
ヤコブは、祖父アブラハム、父イサクが神様を信じ、愛し、従い、神様の祝福がその生活すべての領域に及ぶことを見ました。(あるいは伝え聞きました。)その上で、彼はこの神様の祝福が自分も欲しい、と願ったのです。
ヤコブには、苦しいこと、辛い事、大変なこと、ショックを受けること、痛みを感じることもたくさんありました。でも、彼は、神様がよい方であることを疑って、祝福を手放したくなかったと思います。
そして、その信仰の通りに、神様はヤコブに好意を注ぎ、祝福を与えてくださいました。
■A:考えてみよう
今、辛いこと、苦しいこと、痛みのあること、大変なことがあるだろうか。神様はヤコブを通して、自分に何を教えようとしてくださっているのだろうか。
■P:祈り
全能の造り主なる偉大な神様。憐れみ深く情け深い、真実な、良き父なる神様。
私の人生を祝福してください。
私はあなたからのよいものを受けるにふさわしい者ではありませんが、あなたの義のゆえに、あなたの真実のゆえに、イエス様の十字架のゆえに、私の病を癒し、心を癒し、人間関係を回復し、経済を祝福し、健康になるようにしてください。
心に神様からの義と、喜び、平安、愛があふれ、行くところどこにおいても、天の御国の祝福を輝かせることができますように。
また、私が福音を伝える時に、伝えるべき人のところに導かれ、その人に語るべき言葉が与えられますように。聖霊の力によって、主の癒し、解放、慰め、知恵、助けが与えられ、神様が生きておられその人を愛しておられることを、その方が知り、その方もイエス様を信じて救われますように。
イエス・キリストの御名によってお祈りします。アーメン
【 ともこ 】
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