■S:今日の聖書の言葉
創世記28章16節、17節、19節a

★ヤコブは眠りからさめて、「まことに主がこの所におられるのに、私はそれを知らなかった。」と言った。
彼は恐れおののいて、また言った。「この場所は、なんとおそれおおいことだろう。こここそ神の家にほかならない。ここは天の門だ。」

そして、その場所の名をベテルと呼んだ。

■O:今日のコラム
ヤコブは母リベカの指示と協力のもと、父イサクを騙し、エサウが受けるはずだった長子の祝福を、父から受けました。

ヤコブは母の言うままに、父から長子の祝福を受け、そして、叔父にあたるラバンの元へと、旅立ちました。

その旅の道中、ベテルとなったその所で、ヤコブは御つかいたちが、はしごを上り下りしている夢を見たのでした。

母のリベカは、ヤコブとエサウを身ごもった時に、主から「兄が弟に仕える。」(25:23b)と語られていたので、そのことを心に留めながら、子育てをしたでしょう。
ヤコブは母から幾らかは、いずれ自分が兄に代わって長子の祝福を受けることになる、と聞かされていたかも知れません。

また、ヤコブは名前が「出し抜く」など、ズルい意味合いを持つ名前なので、ついついイメージとして、『ヤコブは、人から奪おうとする荒い気質を持ち、その汚い根性で兄を出し抜いたんじゃないか』と思ってしまいます。

しかしながら、実際は彼は「穏やか」であったと、記されています。(創世記25:27)

ですので、恐らく、ヤコブはこの時、ベテルにおいて、主の語りかけを聞くまで、自分の上に立てておられる主の御計画を、それほど強くは意識していなかったのではないかと思います。

単に、母親に急かされて、父イサクから長子の祝福を受ける算段をし、父に言われるがままにハランの地へと出掛けて行ったように見えます。

しかし、ついに彼はこの場所で、神から直接はっきりと主の御心を語られ、初めて、自分に与えられた長子の祝福の壮大さに気付きました。
ここに来て初めて、自分が受けた長子の祝福に込められている主の偉大なる御計画を明確に知ることとなったのです。

私たちにも、この長子の祝福、神の子としての祝福が用意されています。

「神は、ただみこころのままに、私たちをイエス・キリストによってご自分の子にしようと、愛をもってあらかじめ定めておられたのです。」(エペソ1:5)

けれども、私たちは、ヤコブがそうであったように、自分が選ばれたものであり、主の完璧な御計画のゆえに、今いる場所に遣わされ、置かれているということを意識せずに過ごしてしまいます。

強烈な語りかけがない限り、もしかしたら、そのように長子の祝福に思いをはせるのは、難しいかも知れません。

けれども、私たちが現在の家族、人間関係、学校、職場に置かれているということはすべて神の御計画の中にあります。1つとして、偶然はありません。

私たちは、1人ひとりそれぞれに違った領域を、治めるべき領土として与えられています。

私たちには、私たちにしか届くことの出来ない人々がいます。

私たちが、置かれている、まさにその場所で主を第一とし、主を愛し、礼拝者となる時、

また、私たちがその場所で、御ことばの上に立ち、神の子として御ことばを宣言し、神の国とその義を第一にしてゆくのならば、まさにそこがベテル、天の窓が開き、神の臨在される場所となってゆくことと信じます。

目には見えていませんが、あなたの上の天は、あなたがいるがゆえに、開かれていきます。あなたの祈りによって、そこの場所に御使いが遣わされて来ます。

私たちの置かれている家庭、人間関係、学校、職場…その上の天がますます開かれ、神の御顔の光が照らされてゆくことを宣言します。

そして、そこに天の御国が到来し、私たち1人ひとりが神の子として、王の子として、その場所を治める者となることを宣言します。

■A:考えてみよう
今、自分が置かれている場所に御国が来ているだろうか?

御国が現れているだろうか?

その場所において祈りの祭壇を築き、御ことばを宣言し、その場所で主を礼拝し、天の窓を開いて主の臨在をその場所に歓迎しましょう!

自分が置かれているその場所を、任されたその領域を、主が臨まれるベテルとしてゆきましょう!

■P:祈り

イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 みちる 】

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