■S:今日の聖書の言葉

マラキ書4章6節

★「彼は、父の心を子に向けさせ、子の心をその父に向けさせる。それは、わたしが来て、のろいでこの地を打ち滅ぼさないためだ。」

■O:今日のコラム

今年、私たちの教会では、このマラキ書の箇所を握り、この1年を過ごしました。
まさに天の父の素晴らしさを味わい、そして、自分たちの「神の子としての身分」を回復する年になったのではないでしょうか。

けれども、これは素晴らしいスタートに過ぎないと確信しています。

「みにくいアヒルの子」が始めから、自分は白鳥の子だと知っていたら、どうだっただろうと思います。
もちろん、それでは物語が成立しませんが、、、少なくとも他のアヒルたちにあざけられ、小突き回されて、肩身の狭い、弱々しい幼少期を送らずに済んだでしょう。

私たちも、神の子としての身分を充分につかんでいなければ、恐らく始終、色々な事柄に恐れを覚え、治める身分でありながらも、サタンの嘘に仕える、奴隷としての歩みをしてしまうでしょう。

神は、この地を治める権威を、上から私たちに着せて下さいました。
そのことに気付くならば、私たちはもう、いちいち神様に物乞いするような祈りをするのではなく、与えられているイエスの御名の権威によって、その地を、そして任されている領域を、治める者となることが出来ます。

孤児院からある家庭へ養子として引き取られた子どもが、新しい家族との食卓から、こっそり何個もパンを盗んでは自分の部屋に隠し蓄えていた、という実話を聞いたことがあります。
その子はまだ、親の居ない、食べる物は自分で確保しなくてはならないような、不安な生き方から、思いを切り替えられずにいたのでした。

同様に、私たちの中には、今までの「奴隷の子」として歩んできた過去の習慣があるのではないでしょうか。
反射的な心の態度、とっさの反応の中に、奴隷の子時代の癖が残っているかも知れません。

毎日の生活の歩みが、また、御父の御前に出て行く時の自分の心の態度が、本当に「神に愛されている子」としての歩み、また考え方かどうか、探ってみて下さい。

「神の子」としての身分が更に確立されると同時に、天の父が、どれほどに愛なるお方であるかを、私たちは更に知り、体験していきたいと願います。

御父がどれほどに良いお方か、御父がどれほど素晴らしいものを私たちに与えたいと願っておられるか、御父がどれほどに完全なるお方か…etc
それらを知るために、どうしても欠かせないお方、それが聖霊様です。(エペソ1:17)そして、この御霊によって、私たちは主を「アバ、父」と呼ぶことが出来ます。(ローマ8:15)

新しい年も益々、御霊によって祈り、御父ご自身を、そして御父の愛を悟ることが出来ますように。

御父との関係は、他の誰にも気付かれないような見えない「隠れた所」で築かれていきます。
決して大きな大会やどこかの祈り会で築き上げられるものではないのです。

どうぞ誤解しないで下さい。多くの人々と心を合わせてとりなすことは素晴らしいことです。
私も神の家族と1つ心になって、共にとりなすことは大変重要なことと信じています。

けれども御父との親しい関係は、そのようなオープンな環境で「父よ。」と呼ぶような祈りを、たまにやるだけでは、築くことは出来ません。

御父を「アバ、父よ」呼んで、子としての身分を更に確かにしていくのは、誰も知らない、隠れた所で見ておられる御父との日々の親密な時間です。

『そうすれば、隠れた所で見ておられるあなたの父が報いてくださいます。』(マタイ6:18b)

そのような小さな日々の積み重ねによってこそ、揺るがない御父との信頼関係へと築き上げられていくことでしょう!

私たちにとって、新しい1年が、更に御霊によって祈り、御父の御思いを悟り、神の子として、父の御心を成し遂げていくことが出来る1年となることを宣言します!

■A:考えてみよう

自分は神の子として、あらゆる恐れから自由になっているだろうか?

自分自身は何かから責められているだろうか?

御父は自分にとってどのようなお方だろうか?厳しい方だろうか?

「してみると、あなたがたは、悪い者ではあっても、自分の子どもには良い物を与えることを知っているのです。とすれば、なおのこと、天におられるあなたがたの父が、どうして、求める者たちに良いものを下さらないことがありましょう。」(マタイ7:11)

■P:祈り

イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 みちる 】

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