■S:今日の聖書の言葉
ゼカリヤ6章12節（ルカ1章）
★彼にこう言え。『万軍の主はこう仰せられる。見よ。ひとりの人がいる。その名は若枝。彼のいる所から芽を出し、主の神殿を建て直す。
■O:今日のコラム
「建て直す」
ここで「建て直す」と訳されている言葉の原語は「バナー」という単語で、有名なアモス9:11（ダビデの仮庵回復の約束）の後半にも用いられていますが、建てる、建て直す、家を建てる、家族を確立する、造り上げる、などの意味があります。
「主の神殿」
▶主の神殿は、石や木材やコンクリートで造られた建物そのものではなく、
「この世界とその中にあるすべてのものをお造りになった神は、天地の主ですから、手でこしらえた宮などにはお住みになりません。」(使徒17:24))
▶主を礼拝する一人一人であり、
「あなたがたは神の神殿であり、神の御霊があなたがたに宿っておられることを知らないのですか。」(1コリント3:16)
「あなたがたのからだは、あなたがたのうちに住まれる、神から受けた聖霊の宮であり、あなたがたは、もはや自分自身のものではないことを、知らないのですか。」(1コリント6:19)
▶またその人たちの集まりです。
「あなたがたは使徒と預言者という土台の上に建てられており、キリスト・イエスご自身がその礎石です。この方にあって、組み合わされた建物の全体が成長し、主にある聖なる宮となるのであり、このキリストにあって、あなたがたもともに建てられ、御霊によって神の御住まいとなるのです。」(エペソ2:20-22)
「あなたがたも生ける石として、霊の家に築き上げられなさい。そして、聖なる祭司として、イエス・キリストを通して、神に喜ばれる霊のいけにえをささげなさい。」(1ペテロ2:5)
ソロモン王の建てた第一神殿は、バピロン捕囚の時にその宮が焼かれ、城壁が取り壊され、宮の中の器具も、すべて破壊されたり、バビロンに持ち去られたりしました。(2歴代誌36:18-19)
その後ペルシャのクロス王の時代にその神殿の再建が始まり、さまざまな妨害や障害を乗り越えて完成しますが、その中で、一旦中断していた工事を再開するために主から与えられた励ましの預言が、ハガイ書でありゼカリヤ書です。
そして、イスラエルの歴史の中で、主の神殿が建て直されたように、今の時代も、主の神殿、教会が建て直されています。
使徒の働きに登場する、大胆で力強く、聖霊の愛と力に満ちた教会や弟子たちの姿と、現実の自分たちの姿、自分の教会の状態とのギャップに疑問を感じたことがありますか？
もちろん、今でも、そのような神の力と愛に満ちあふれた教会は世界の各地に、おそらく日本にもあるのでしょうが、私自身は、自分たちの中に（自分自身の中に）そのような愛も力もまだ十分あふれていないことに、聖なるフラストレーションをいつも感じています。
でも、同時に希望をもって大いに期待しています。なぜなら、神様の栄光に満ちた教会の回復は、神様の明確な約束だからです！
神様の約束は、私たちがその言葉を信じて、宣言し、示されることを実行して行く時に、必ず実現します。
今日の御言葉を読むと、「若枝」と呼ばれる方が、この主の神殿を建て直してくださることが分かります。聖書の中で、若枝、と書かれているのは、イエス様のことです。
この方は、その「おられる所から芽を出し、神殿を建て直す」。ですから、私たちの教会に、私たち一人一人の中に、イエス様がいてくださることが、本当に重要です。
教会に、一人一人の人生に、イエス様を歓迎しましょう。権力によらず、能力によらず、主の霊によって。恵みあれ。恵みあれ。聖霊様を歓迎しましょう。イエス様中心、御言葉中心、聖霊中心の教会に、必ず、主の宮が建て上げられ、主の栄光がそこに満ち、多くの人が引き寄せられ、救われて来る事を信じます！
■A：考えてみよう
ーおまけー
建て直す＝バナー、という単語が聖書で最初に使われたのは、創世記の2章22節、「神である主は、人から取ったあばら骨をひとりの女に造り上げ、その女を人のところに連れて来られた。」、↑この、ひとりの女に「造り上げ」がその言葉です。
最後のアダムが十字架にかかって眠っている間に、その十字架と流された血潮、復活の力を信じて、新しく生まれた人たち＝教会を、神が今も、一人の女性、キリストの花嫁として、造り上げてくださっていることを信じて感謝します。
■P：祈り
天の父なる神様
私たちをイエス様の血潮で聖めて、聖霊の宮としてくださってありがとうございます。
イエス様を歓迎します。イエス様に聞いて従えるよう恵みを与えてください。
若枝なるイエス様。
どうぞ、あなたの教会を、あなたの神殿を、建て直し、建て上げてください。
イエス・キリストの御名によってお祈りします。アーメン
【 ともこ 】
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