■S:今日の聖書の言葉
ヘブル人への手紙11章39~40節
★この人々はみな、その信仰によってあかしされましたが、約束されたものは得ませんでした。神は私たちのために、さらにすぐれたものをあらかじめ用意しておられたので、彼らが私たちと別に全うされるということはなかったのです。
■O:今日のコラム
この章では、皆さんもご存知のように、創世記からの信仰の大先輩方が次々と出て来ます。彼らがどのように信仰のレースを走り抜いたかが綴られています。
一人一人から学ぶことが沢山あります。ここで一つ一つ挙げることは、できないのですが、個人的に2つ抜選させて頂きます。
まずは、21節に出てくるヤコブ。彼は、死ぬ最後の間際でも、床にがんばって座り、神様の約束を覚え、自分の息子たち一人一人を祝福しました。また、「自分の杖のかしらに寄りかかって礼拝しました」と書かれていますが、これは、創世記47章31節のところに、息子ヨハネに自分の遺体をカナンの地に持っていってほしいとお願いしたときに、彼はもう身体が思う通りに動かないのに関わらず、自分の杖のかしらに寄りかかって、おじぎをした、または、原文ではひざまずいたということです。死ぬ最後の時まで、彼は信仰をもって息子達を祝福し、また主を礼拝し続けました。
もう1人は23節から始まるモーセです。特に私が学びたいと思ったのは、27節にあるところで、「目に見えない方を見るようにして、忍び通したからです。」モーセのお話は皆さんよくご存知ですよね。モーセがイスラエルの民を率いて、エジプトを出るとき、どんだけ彼はエジプトの王パロと激しいやり取りをしたか、皆さん想像できますよね。何回説得しても説得しても全然話を聞いてくれない王様を相手に、彼は、最後の最後まで説得し続けました。それも命がけで。私は、モーセが何度かもう諦めようと思ったと思います。
しかし、彼は最後まで結局諦めず、イスラエルの民をエジプトから脱出させました。その秘訣はなんだったのでしょうか？それが、この節にある、目に見えない方を見るようにして忍び通したのです。私たちも彼から学べるではないでしょうか。私たちも神様を見ることはできませんが、神様がおられるという確信、信仰を持つ事によって、難しい状況を忍耐強く突き進んで行くことができます。
私が、この大先輩たちを最も尊敬すること。それは、今日の箇所にあるように、彼らは約束されたものを得なかったのに、それは気にせず信仰のレースを最後まで走り抜いたということです。彼らは大きな信仰を持って、神様に従い続けたにも関わらず、約束されたものを、結局自分の目で見ること、また得ることをせず、彼らはこの世を去りました。それでも、彼らは挫折する事せず、喜んで走り続けました。
そして、これよりも感動すること。それが今日の箇所の40節です。神様は、私たちを待っておられるということです。この信仰の大先輩達が約束のものを得られなかったのは、神様が私たち、今、この時代を生きている私たちがこの神様の計画されている約束（目標）を共に全うしてほしいという願いです。
英語の訳では、40節はこのように書かれています。
“Nevertheless, they did not receive what had been promised, because God had planned something better that would involve us, so that only with us would they be brought to the goal.” (CJV)
訳すと、「彼らは約束されたものを得なかった。なぜなら、神はさらにすぐれたことを計画されていたからである。それは私たちに関わることで、だから、私たちが加わることによってのみ、その目標が達成されるのである。」
■A：考えてみよう
この後に続く御言葉（12章1~2a節）をもって、私たちは信仰の先輩方から信仰のレースを受け継ぎ、最後の最後まで信仰を保ち、自分に与えられている使命や置かれている場所で、主の大いなる計画の完成に向けて、先輩方と共に走り抜こうではありませんか！！
「こういうわけで、このように多くの証人たちが、雲のように私たちを取り巻いているのですから、私たちも、いっさいの重荷とまつわりつく罪とを捨てて、私たちの前に置かれている競争を忍耐をもって走り続けようではありませんか。信仰の創始者であり、完成者であるイエスから目を離さないでいなさい。」
■P：祈り
イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。
【 かよ 】
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