■S:今日の聖書の言葉

マルコの福音書9章7節

★そのとき雲がわき起こってその人々をおおい、雲の中から、「これは、わたしの愛する子である。彼の言うことを聞きなさい。」という声がした。

■O:今日のコラム
今日の御言葉は神の子どもとして生きる上での大切なアイデンティティーです。

主イエスが公の働きを始める前、ヨルダン川でバプテスマを受けた時、天が裂けて、天から「これは、わたしの愛する子、わたしはこれを喜ぶ。」と言う御父の声が聞こえました。

また今日の箇所においても主イエスが三人の弟子と山に登られ、主イエスが栄光の姿を持ってモーセとエリヤと共に現れた時、ペテロは口出しして「先生。私たちがここにいることは、すばらしいことです。私たちが、幕屋を三つ造ります。あなたのために一つ、モーセのために一つ、エリヤのために一つ。」

と言いました。その時、主の栄光の雲(シャカイナグローリー)がわき起こり、その雲の中から天の御父の「これは、わたしの愛する子である。彼の言うことを聞きなさい。」と声がしました。

聖書の証人の原則は、二人三人が証言する時に確証されます。ましてや天の父が自ら二度同じ事を言われるとは、この言葉はどれ程に確かな確証でしょうか。

主イエスは地上での歩みを「天の父に愛され、喜ばれる子」としてのアイデンティティーを持って歩み続けました。また主イエスは神の子の模範でもあります。私達も主イエスの足跡を歩んで行くなら、このアイデンティティーを持ち生きる事が絶対に必要です。

ペテロはこの山での出来事を後に振り返り

「キリストが父なる神から誉れと栄光をお受けになったとき、おごそかな、栄光の神から、こういう御声がかかりました。「これはわたしの愛する子、わたしの喜ぶ者である。」私たちは聖なる山で主イエスとともにいたので、天からかかったこの御声を、自分自身で聞いたのです。(2ペテロ1:17〜18)

と手紙に書き記しました。「これはわたしの愛する子、わたしの喜ぶ者である。」と言う御父の言葉は大切な啓示として聖書に繰り返し記されています。

また続けてペテロは手紙に

「また、私たちは、さらに確かな預言のみことばを持っています。夜明けとなって、明けの明星があなたがたの心の中に上るまでは、暗い所を照らすともしびとして、それに目を留めているとよいのです。」(2ペテロ1:19)

と書き記しています。別訳には「こうして私たちには、預言のことばがいっそう確実なものとされたのです。」

と記されています。つまり、主イエスが再び戻って来られる時まで様々な試練や誘惑や葛藤や困難の中を私達は通ります。しかし、その中にあっても希望と信仰を失う事なく、ますます主の愛の中を歩む為に

「これはわたしの愛する子、わたしの喜ぶ者である。」

と言う御父の約束を見つめ続けて歩む事が重要なのです。

■A:考えてみよう
「これはわたしの愛する子、わたしの喜ぶ者である。」と言う御父の言葉を黙想し、告白し、主に感謝を捧げましょう。

■P:祈り

イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 しんご 】

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