■S:今日の聖書の言葉
マタイの福音書22章10節(詩篇144篇)

★それで、しもべたちは、通りに出て行って、良い人でも悪い人でも出会った者をみな集めたので、宴会場は客でいっぱいになった。

■O:今日のコラム
結婚式に招待客が当日キャンセルをすることは珍しいことです。ところがこのたとえ話の中では、招待客が全員当日ドタキャンしました。ありえません。あらかじめ招待状が送られ、この日に婚礼があることは以前から分かっていたはずです。

しかし当日になって彼らは王の招待を無視しました。王は幾度もしもべを送って、祝宴に共に座らせようと彼らを招きました。しかし、彼らはこの世の生活、自分たちの都合にばかり目が向いていて、王には全く無関心でした。王の心はどれほど痛み悲しんだことでしょうか。

しかし、王はあきらめません。婚礼を中止にすると思いきや、プランBを実行します。しもべたちに、大通りに行って、良い人でも悪い人でも出会った人をみんな集めて宴会の席をいっぱいにするよう命じました。

ついに王の息子の婚礼の席は、しもべが大通りで集めてきた様々な人たちで埋め尽くされました。貧しく、身分もない者、ユダヤ人のように生まれながら神様の招待状を持っている者たちでは無い者、外国人、、、その中に私達もいます。

婚礼に呼ばれるに価しない、婚礼の席に座る資格もないのに一方的に招かれて、王の息子の婚礼の席に座るのにふさわしい者とされました。王がしもべに命じて、手当たり次第に人を集めてきたように、私達も一方的な神様の選びによって神様の祝宴に招かれた者たちなのです。

私達はイエスキリストの十字架の血潮という礼服を着て、やがて来る終わりの時の祝宴の席に座るのです。無条件で神の子供として招かれ、顔と顔を合わせる親しい交わりの中に入れていただけます。なんという恵みでしょうか。

このたとえ話に出て来る王の願いは、祝宴の席がいっぱいになることでした。これは父なる神様の心です。父なる神様の願いは、一人として滅びることのなく永遠のいのちを持つことです。そしてそのために愛するひとり子イエスキリストを送って下さいました。

天の御国の席をいっぱいにするために神様は今日誰を遣わすでしょうか。それは、「しもべ」です。しもべは王の声を聞いて実際に行動する者です。今の時、王の心を持ったしもべたちが必要です。神様は、終わりの日が来る前に、大通りに出て行って、出会った者たちを宴会に招くしもべ、礼拝の喜びに招き続けるしもべを呼んでおられます。

神様の手足となって、天の御国の祝宴の席をいっぱいにするしもべとなりましょう。無視され、恥をかくこともあるかもしれません。しかしそれは幸いなことです。その時、喜びましょう!天において報いは大きいのだから!

■A:考えてみよう
私たちの教会では、週に2〜3回新宿駅前に行き、外SHOP(祈りと賛美と伝道)をしています。行き交う人々は本当に様々な反応をします。断る人、無視する人、あざ笑う人、、、しかし、その時、天の喜びがやってきます。キリストの苦難を共に味わうからです。

また、そんな中でも招きに応じる人々が何人もいるのです。先日、一人の年配の男性に声をかけ、イエス様を受け入れる祈りまで導くことが出来ました。男性は、両親を亡くし、家族を亡くし、自分も病気になり、希望もない、毎日品川行きのバスに乗って窓から景色を眺め、また新宿に戻って来る。そんな日々を送っている、と語っておられました。まさに、大通りで行くあてもないままたたずんでいた方でした。イエス様を心に受け入れると表情は明るくなり、祈り終わってからも賛美をずっと聞いておられました。ハレルヤ!

天の御国の祝宴の席をいっぱいにするため、父の心を満たすために、しもべとして喜んで仕えていきましょう。

■P:祈り

イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 ひさえ 】

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