■S:今日の聖書の言葉

ヨシュア記9章23節 (同10章)

★ 今、あなたがたはのろわれ、あなたがたはいつまでも奴隷となり、私の神の家のために、たきぎを割る者、水を汲む者となる。

■O:今日のコラム

イスラエルの民は約束の地に入るにあたって、カナンに住む7つの民族と7つの王を完全に滅ぼすように主に命じられました。

これを聞いたカナンの民たちは、一つになってイスラエルと戦おうとしますが、ギブオンに住むヒビ人だけは他の6つの民と違う行動に出ました。

ギブオンはヒビ人の主要都市だったので自分たちも聖絶の対象だったにも関わらず、そうならないように遠くから来たかのように装いました。「私たちは遠い国から参りました。ですから、今、私たちと盟約を結んでください。」

彼らはこのような計略を用いてイスラエルの傘下に入ろうとしたのです。

まんまとヨシュアは彼らと和を講じ、彼らを生かしてやるとの盟約を結びます。しかし3日たって、彼らは近くに住んでいる人たちで、すべて嘘であったことが分かりました。

それでも、一度主の前で誓ったことは軽々しいことではなく、重い事柄であったため、ヨシュアは彼らをイスラエル人の手から救って殺しませんでした。その代わり、彼らをイスラエルの奴隷とし、主の祭壇のために、たきぎを割る者、水を汲む者としたのです。

創世記にさかのぼって、ノアの三人の息子の三男ハムの子カナンの子孫が神様に「兄弟たちのしもべとなれ。」という呪いがかけられた家系はこのヒビ人です。

ヨシュア記9章において、ヒビ人は命は免れましたが、イスラエルの奴隷として一生仕えることになり、その結果、奇しくもハムの子カナンにかけられた呪いが成就することになりました。

しかし奴隷ではあっても、異邦の民であるヒビ人がイスラエルの生活と礼拝に受け入れられ、イスラエルの共同体に組み込まれたのは驚くべきことです。つまり、異邦人である彼らがイスラエルの民に接木されたのです。これはユダヤ人に接木された異邦人と同様です。

この出来事は、まさに使徒パウロに啓示された「奥義」です。

「その奥義とは、福音により、キリスト・イエスにあって、異邦人もまた共同の相続者となり、ともに一つのからだに連なり、ともに約束にあずかる者となるということです。」(エペソ人への手紙3章6節)。

本来、異邦人である私たちは神の祝福を受けるにふさわしい者ではありませんでした。しかし、あわれみ豊かな神は、私たちを愛してくださったその大きな愛のゆえに、罪過の中に死んでいた私たちを救い出し、キリストとともに生かして下さいました。

また、それだけではありません。主の偉大なるご計画は、二つのものをご自身において新しいひとりの人に造り上げて平和を実現することです。この計画において、主は異邦人を大きく用いられます。

イザヤ書の最後に預言されています。

「彼ら(異邦人)は、すべての国々から、あなたがたの同胞(イスラエル)をみな、主への贈り物として、馬、車、かご、騾馬、らくだに乗せて、わたしの聖なる山、エルサレムに連れて来る。と主は仰せられる。それはちょうど、イスラエル人がささげ物をきよい器に入れて主の宮に携えて来るのと同じである。わたしは彼らの中からある者を選んで祭司とし、レビ人とする。と主は仰せられる。」(イザヤ書66章20-21節)。

終わりの時、主は、主の宮に仕える祭司レビ人を、異邦人の中から立てられます。

異邦人を通して、ダビデの倒れている仮庵を起こし、その破れを繕い、その廃墟を復興し、昔の日のようにこれを立て直すという、アモス書にある預言が成就していきます。

王であり祭司とされた者たちを用いて世界中から神の民が集められ、イスラエルの救いの計画が完成していきます。ーこの偉大なる贖いの計画の中の重要な役割を異邦人が担っているのです。

「外国人もあなたの城壁を建て直し、その王たちもあなたに仕える。」(イザヤ書60章10節)。

最後に、ダビデの幕屋を建て直す、教会が祈りの家となり主の臨在を回復する、その事の意味は何でしょう。

アモス書に、「これは彼らが、エドムの残りの者と、わたしの名がつけられたすべての国々を手に入れるためだ。」と書かれています。

ダビデの幕屋・教会が回復される目的は、「全ての国々」が勝ち取られるためです。

今現在もユダヤ人が敵対しているエサウの子孫エドム人(パレスチナ)も神の民に入れられ、全世界、全国民、全民族に対する神の贖いが成就していくためなのです。

■A:考えてみよう

教会は神の御住まいです。絶え間なく捧げられる礼拝の場であり、主の御座が臨まれる場所です。

今日のみことばを通して、異邦人である私たちが、神の宮に仕える者として、偉大な神のご計画に組み込まれていることを知りました。

朝も昼も夜も祈ることは、ひたすら、たきぎを割り、ひたすら水を汲み続けるという、地味な作業に思えるかもしれまん。

しかし、この地味に思える事こそがイスラエルの救いに繋がる偉大な働きなのです。

カナの婚宴においても、ひたすら水を汲む名もない手伝いの者たちによって水がぶどう酒になるという驚くべき奇跡が起きました。

最良のぶどう酒がどこから来るのか、水を汲むしもべたちだけが知るのです。

この偉大なる働きに加わりましょう。礼拝以外の日でまずは1時間、祈りの家に行って祈る事を自分自身にチャレンジしてみませんか。

■P:祈り

イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 ひさえ 】

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