■S:今日の聖書の言葉

使徒の働き20章31-32節 (レビ記20章)

★ ですから、目をさましていなさい。私が三年の間、夜も昼も、涙とともにあなたがたひとりひとりを訓戒し続けて来たことを、思い出してください。

いま私は、あなたがたを神とその恵みのみことばとにゆだねます。みことばは、あなたがたを育成し、すべての聖なるものとされた人々の中にあって御国を継がせることができるのです。

■O:今日のコラム

パウロがエペソの教会の長老たちに伝えた最後の訓戒。遺言のようなメッセージ。
父親のような心でパウロが言い残した二つのことは、「目を覚ましていなさい」と「御言葉に委ねます」ということでした。

1. 目を覚ましていなさい

「目をさます」とは、「祈りをもって見張ることだよ」と、よく聞かれると思います。

イエス様がこの言葉をどこで使われたかを見ると、

(1) 花婿がいつ来ても、ともしびを整えて迎えることができるように準備をしておく(マタイによる福音書25章13節)、

(2) 大きな試練の中でも、主の道を選び取ることができるよう、祈りによって勝利を勝ち取る(マタイによる福音書26章38節)、
という使い方がされています。

勤務中の消防士が、夜中寝ていたとしても、火事の通報があったらすぐさま現場に駆けつけ消火活動に当たる。ちょうどそのように、たとえ実際には睡眠を取るのだとしても、いつも待機し、いざという時には、いつでも、すぐになすべき行動がとれるよう備えていなさい、という意味だと思います。

また、兵士や、消防士がそうであるように、私たちも戦闘や火事の起こる前に、普段から、訓練を受け、筋肉をつけ、体力をつけ、武具(道具)の取り扱いに慣れていないと実践で役に立ちません。

主の促しに従って、肉体の欲求に打ち勝って祈る訓練、御声を聞く訓練、聞いたらすぐ従う訓練によって、信仰の筋肉を鍛える。

さらに、力強く戦うための霊的武器、また聖霊の賜物を求める。与えられている霊的武器、賜物を、いざという時、使いこなせるよう、日頃から用いて行く…。

2. 御言葉にゆだねます

御言葉には力があります。ここでは、御国を受け継がせることができると書かれています。

私たちは祈ると同時に、御言葉を絶えず読み、それを実行し、イエス様御自身、という土台の上に、堅く揺るがない家を建てて行く必要があります。

どんな土台の上に建てられていても、平常時は、同じように建っているように見えます。

問題は、これから、さらに困難な時代になっていくということです。

リバイバルが来るのに伴い、迫害や、大災害などの艱難が起こるでしょう。また、霊的な誘惑や惑わし、分裂や不一致などの攻撃も、ますます勢力を増してくることでしょう。

その時、主イエス様から聞いて来た御言葉、聖書から語られる御言葉を、忠実に実行しているかどうか、土台の上に家をしっかり建てているかいないか、金で建てているのか、それ以外の材質で建てているのかで、大きな差が出てくるでしょう。

平穏な時は、みんな良いクリスチャンに見えるかもしれません。
しかし、迫害、混乱、霊的攻撃、圧迫が来る時、誘惑が来る時、災害が来る時、私たちの信仰の真価が試されます。

今日から、今この瞬間から、一瞬一瞬、主の恵みと勝利の力を受けて、御言葉を実行することに、専念しましょう。

他の人と比べても意味がありません。それぞれ、主から教えられて来たことは違うし、受けて来た恵みも違うし、召しも違うからです。

終わりの日に主の前に立つ時に、パウロのように、私は走るべき行程を走り尽くしました、と言い切ることができるように、イエス様を見つめて、走っていきましょう!

■A:考えてみよう

私は絶えず祈り、また、主の御声を聞くために、奥の間に入って、主だけに耳を傾ける時間を持っているだろうか。

目を覚まして祈り続け、今の時を悟ろうとしているだろうか。
信仰の鍛錬をしているだろうか。

私は毎日御言葉を読んでいるだろうか。
主の教えを喜びとし、昼も夜もその教えを口ずさんでいるだろうか。

キリストの言葉は私のうちに豊かに住んでいるだろうか。
また心に植え付けられた御言葉を素直に受け入れ、それを実行しているだろうか。

■P:祈り

主よ、私が目を覚まして祈り、御言葉に従って歩み続けることができますように。

イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 ともこ 】

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