■S:今日の聖書の言葉
レビ記10章6、7節(使徒の働き10章)
★ 次に、モーセは、アロンとその子エルアザルとイタマルに言った。「あなたがたは髪の毛を乱してはならない。また着物を引き裂いてはならない。あなたがたが死なないため、また怒りが全会衆に下らないためである。しかし、あなたがたの身内の者、すなわちイスラエルの全家族が、主によって焼かれたことを泣き悲しまなければならない。
またあなたがたは会見の天幕の入口から外へ出てはならない。あなたがたが死なないためである。あなたがたの上には主のそそぎの油があるからだ。」それで、彼らはモーセのことばどおりにした。
■O:今日のコラム
聖書に出てくる人たちは、何か悲惨なことがあったりすると、着物を引き裂き、荒布をまとって悲しむシーンがよく出てきます。
例えば、すべてを取られて信仰を試されたヨブ、罪を指摘された時のダビデ。
エレミヤやエゼキエルのような預言者たちは、神様にイスラエルを抱き、イスラエルの為にそのように悲しみ、悔い改めなさいと命じられました。
しかし、今日の聖句はどうでしょう?
息子を2人、主の火により亡くしてしまったアロン、そして残されたアロンの息子達に対して、モーセは「着物を引き裂いてはならない!」と言います。それも、「死なないため」です。
また、会見の天幕から出ても行けないと。それもまた「死なないため」。
なぜこのようなことをしたら、死んでしまうのでしょうか?
なぜ、このようなことをしてはいけない???
着物を引き裂いて、荒布をまとって、息子が死んだこと、また主に罪を犯してしまったことを悲しみ、悔い改めるのは間違ったことではないはずです。なのに、彼らはこれをしたら死んでしまうかもしれないと。
なぜ??
その答え・・・
7節「あなたがたの上には主のそそぎの油があるからだ。」
彼らは祭壇で主の前に仕える祭司として油注がれた者であり、どんな状況の中でも、その使命と務めを果たす必要があったのです。
彼らの使命と務めは何ですか?
日々、主の前に立ち、自分と民の為にとりなし、生け贄を捧げ、香をたき続けること。
祭司として選ばれ、油注がれた者として、どんなに悲惨な状況でも、この務めを厳かにしてはならないということです。そして、その務めが果たされるまで「会見の天幕」から出てきてはいけないと。
モーセの言ったことを、ちょっと変えていうなら、こんな感じだと思います。
「自分の息子が亡くなったこと、またこの悲惨な事態が起こってしまったことを悲しんでもいい。けど、祭司としての務めは、続けなければいけない。」
主が定められたことをしっかり果たす。それをしなければ、死んでしまうかもしれない。それくらい、重要だってことです!
今回、この箇所を通して、もう一度、主が求めている祭司の使命と務めを教えられ、また考えさせられたとき、イエス様が言われた、この言葉を思わされました。
「わたしのもとに来て、自分の父、母、妻、子、兄弟、姉妹、そのうえ自分のいのちまでも憎まない者は、わたしの弟子になることができません。自分の十字架を負ってわたしについて来ない者は、わたしの弟子になることはできません。」(ルカによる福音書14章26、27節)
私たちは、今の時代の祭司として、任命されています。なので、私たちも主の油注ぎを受けて、この務めをどんな状況にあっても、しっかりと果たしていく必要があります。どのような務めでしょうか?
日々、主の前に出て、祈りの香をたき、自分を生きた供え物として捧げ、また、民の為にとりなし続けること。またその幕屋に留まることです。
■A:考えてみよう
主に召された祭司としての務めをもう一度、聖霊様と共に考えてみましょう。
神様、厳しい!って思うでしょう。しかし、それくらいこの務めは重要なんです!!
しかし、神様はただ厳しいお方ではありません。
神様は愛!! だから、大祭司イエス様が私たちにはついておられるのです!!!
そして、私たちは日々そのイエス様の血によって、大胆に主の前に出て、喜んで仕えることができます。
そして、どんな状況でも、良いときも悪い時も、いつもとりなしてくださっているイエス様を見上げ、私たちもどんな状況でも祭司として、主の前で仕えることを決心しましょう!!
■P:祈り
主よ、あなたに油注がれ召された祭司として、あなたに命の続く日の限り仕えていくことができるように、導いてください。
あなたにお仕えできるこの特権を心から感謝します。
イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。
【 かよ 】
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