■S:今日の聖書の言葉
出エジプト記34章35節(出エジプト記33章)
★ イスラエル人はモーセの顔を見た。まことに、モーセの顔のはだは光を放った。モーセは、主と話すためにはいって行くまで、自分の顔におおいを掛けていた。
■O:今日のコラム
今日のマナメールはとっても長いので、結論を先に書いておきます。神様との会話ではベールを取り、人々との会話ではベールを着けるというお話です。詳しい内容は、時間のあるときにゆっくりと読んでいただけると幸いです。
皆さんは結婚式に参加したことはありますか?その中でもハイライトの一つは、花嫁のベールが取られる瞬間だと思います。緊張と期待に満ちた花嫁の表情は、見る人全てに感動を与えてくれます。
今日の聖書の箇所は、モーセがベールをかぶるという話です。出エジプトした時、モーセはすでに80歳だったので、この時点で100歳は超えていたのではないかと思います。おじいちゃんがベールをかぶるということは少し滑稽に思いますが、ここには重要な啓示があります。
なぜモーセはベールをかぶらなければならなかったのでしょうか。それは、この話の少し前にかかれています。モーセは神様に促され、シナイ山に登りました。そこで40日40夜、断食をして主と共に過ごしました。(28節)その後、証の板を持って山から降りてきました。その時モーセの顔は光り輝いていました。(29節)それゆえに、モーセは普段はベールをかぶり、主と話す時だけベールをとっていました。それは、モーセの顔があまりにも光輝き、人々がモーセの顔を直接見ることが出来なかったからでしょう。
では、主はモーセとどのように話していたのでしょうか。出エジプト記33章11節の前半にはこのようにかかれています。「主は、人が自分の友と語るように、顔と顔を合わせてモーセに語られた。」なんと羨ましいことでしょうか。神様とこれほどまでに親しく話すことができるモーセは本当に幸せだったと思います。
私たちも、親しい友達と話す時、話がエキサイティングした時になど、顔の前に覆いがあると、もどかしくなって取りたくなるのではいかと思います。親しい友達との間に隔たりは必要ありません。それほどモーセと主は親しい関係にありました。
栄光に輝く主と山で40日40夜を共に過ごしたモーセは、神の性質に似たものへと変えられ、モーセの顔のはだが光を放っていたとかかれています。顔が光っているという時に思い出されるのはステパノの話です。
「この時、議会にいた者は、いっせいにステパノに目をやりました。するとどうでしょう。彼の顔は、御使のように輝いているではありませんか。」(使徒の働き6:15)
殉教を目前にして最後に渾身のメッセージをしたステパノは聖霊に満たされ、顔は光り輝いていました。また、メッセージの内容でステパノは出エジプトの箇所を引用してメッセージしているのも見逃せません。
聖霊様に満たされた時、私たちの顔も光り輝くはずです。ダビデの幕屋の中で、祈りの中で神様との親密な交わりを持つ時、全人格的な回復が与えられていきます。
また、ベールで思い出されるのは、イエス様が十字架にかかられた時の話です。「すると、見よ。神殿の幕が上から下まで真っ二つに裂けた。(マタイ27:51)」ここで「幕」とは、英語ではベールとかかれています。ハレルヤ!それまでは幕屋の中に入ってでしか、しかも祭司でしか直接神様と会見することが出来ませんでしたが、イエス様の十字架のゆえに、私たちは直接神様と会見することができるのです。
さらに、主が戻ってこられる時、私たち教会は「花嫁」として描かれています。花嫁は婚姻の時、ベールを取り、花婿と婚姻の誓をはたします。私たちもこの婚姻の時を夢見ていきましょう。この地上にいながら主を慕い求め、主に恋い焦がれ、初めの愛を忘れること無く歩んで行きたいものです。
■A:考えてみよう
私たちは神様と会見するときにベールを取ると言うことを学びました。しかし、そのまま山を降りてしまってはいけません。あなたの顔は光輝き、イエス様をまだ知らない人にとってはまぶしすぎて見ることが出来ないでしょう。そこで必要なのは私たちが「へりくだり」というベールをまとうということです。
「祈るほど、頭を垂れる稲穂かな」ではありませんが、山で主と親しく交わり、啓示を受け取るなら、私たちはへりくだりをもって人々に仕えていかなければなりません。
しかし私たちは気を許すと、主と会見するときに自分を偽ってベールをかぶってしまい、逆に人と接するときにベールを取って間違った神様の権威を振りかざしてしまうことがあります。それは正しい歩みではありません。主はありのままの私たちを受け入れてくださいます。まずはベールを取って、つたなくてもいいので、正直な態度で主に祈りを捧げてみましょう。主はその祈りを何より喜んで受け取ってくださると信じます。
■P:祈り
イエス・キリストのお名前によってお祈りいたします。アーメン。
【 しゅん 】
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