■S:今日の聖書の言葉

マタイによる福音書26章12-13節(ヨブ記28章)

★ この女が、この香油をわたしのからだに注いだのは、わたしの埋葬の用意をしてくれたのです。まことに、あなたがたに告げます。世界中のどこででも、この福音が宣べ伝えられる所なら、この人のした事も語られて、この人の記念となるでしょう。

■O:今日のコラム

私にとって様々な学びを受ける事が出来るのは特別な機会です。世界中の牧師から、またカンファレンスやリバイバルの地において多くの事を学びます。しかし、最も重要な学びは、祈りの家で祈り、礼拝し、御言葉を開く中で、聖霊様からの語りかけを聞く時にもたらされます。

私達は信仰の器達が受けた特別な教えに心燃やされる事は出来ますが、油注ぎや霊性、主との愛の関係や使命は人から借りて来る事は出来ません。自分が主から受け取る必要があります。それはただ、主の足元で時間を過ごす事を通してもたらされるものです。

今日の箇所でベタニヤのマリヤは、自分の持っていた香油のツボをわり、高価なナルドの香油を主イエスの頭に注ぎかけました。

その事を通して弟子達は憤慨し「何のために、こんな無駄な事をするのか。」とマリヤを責めましたが、主イエスは「なぜ、この女を困らせるのです。わたしに対してりっぱなことをしてくれたのです。」と言い、彼女のした事を高く評価しました。
 
この「りっぱな」と言う言葉は「美しい」と言う意味もあります。ここでマリヤがとった行動は主の目に「りっぱで、美しい」捧げものとなったのでした。

さらに主イエスはマリヤの行動の意味を「この女が、この香油をわたしのからだに注いだのは、わたしの埋葬の用意をしてくれたのです。」と説明しています。

なぜマリヤは、他の弟子達も主イエスの十字架に対する悟りを得ていない中で、その意味を悟り、備えをする事が出来たのでしょうか。

それは彼女は以前から事ある毎に主の足元にひざまずき、その教えに聞き入っていたからでした。

さらに、彼女は主イエスが十字架に架かられる事を理解していただけではなく、十字架の本当の目的を悟っていたのです。

マリヤが主イエスに注いだ油はナルドの香油でした。この香油は通常、花嫁が結婚する時の花嫁料として使われるものです。

マリヤはその香油を全て主イエスに注ぎかけました。つまりマリヤは自分の全てをかけて主イエスを愛するキリストの花嫁の姿であり、主イエスの十字架の目的は、しみも、しわも、傷も無い栄光に満ちた花嫁(教会)をご自分の前に立たせる為だと言う事を理解していたのです。

主イエスは、福音が宣べ伝えられる所では、彼女のした事も記念として語られる、と言いましたが、主イエスはマリヤのとった行動を福音と共にセットにする程に重要な事として評価したのは本当に大きな驚きです。

なぜなら、これが福音の本当の目的、主に救われ、贖われた者は、天国の権利を得るだけでなく、花婿なる主イエスの愛のとりこになり、この方に全てを捧げて生きて行く、これが福音を知った者の歩みだからです。

■A:考えてみよう

私達にとって最も重要な場所「主の足元」に今日も行きましょう。

大切なものはわずか、いやただ一つだけです。それは主の臨在の中に生きる事です。

■P:祈り

主よ。あなたの臨在を切に慕い求めます。その中で時間を過ごし、主に祈り、主の語りかけを聞く事を、人生の何よりもの第一優先とします。聖霊様、私を主イエスとの親密な愛の中へと導いて下さい。

イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 しんご 】

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