■S:今日の聖書の言葉
創世記45章28節(創世記46章)
★ イスラエルは言った。「それで十分だ。私の子ヨセフがまだ生きているとは。私は死なないうちに彼に会いに行こう。」
■O:今日のコラム
みなさんは、部屋の片付けをしていて、以前探していたものが 「こんなところにあった!」 と大喜びをした経験はありませんか?
その大切な物を発見した時は、今までそれとは別のことでクヨクヨしていたことしても、一瞬にして喜びが沸き上がってきて元気になったりします。
今日の聖書の箇所は、創世記の後半、ヨセフの物語の中でもハイライトの一つとして取り上げられるところです。さて、今までの流れをおさらいしてみましょう。
ヨセフは兄弟たちに裏切られ、奴隷としてエジプトに連れて行かれました。
しかし、主はヨセフとともにあり、エジプトで管理者として出世し、王ファラオの信頼を得ます。
しかし、ファラオの高官ポティファルの妻によってあらぬ罪を着せられ、牢屋に入れられます。
しかし、そこでも主はヨセフとともにあり、囚人の管理人として信頼を得ます。さらに、ファラオの夢を解き明かし、監獄から出され、ついにはファラオの宰相の位に着きます。
そして、国中をおそった飢餓のために食料を買い付けにヨセフの兄弟たちがエジプトにやってきます。ヨセフは彼らに厳しくあたりますが、ついには自分が彼らの弟であることを告げます。
それまでヨセフは通訳を通して兄達と話していましたが、兄達が悔い改めた後は通訳を介さず、直接兄と話し、涙ながらに抱き合いました(この部分は、私たちが悔い改めた時のイエス様の姿を思い出させますね。)
息子が生きている知らせを知った父、ヤコブの反応が今日の箇所です。
この一つ前の章、27節を読んでいただくと、父の名は「ヤコブ」と記されています。しかし、この28節では「イスラエル」と記されています。なぜ突然彼の名前は変わって記されたのでしょうか。
そこには、信仰の復興があったのではないかと思います。
ヤコブは以前、神と格闘して「イスラエル」という名前を与えられました。しかし、妻と息子を失い、歳を重ね、信仰も衰えかけていたのではないかと思います。
そんなときに失った息子が生きていて、しかも繁栄したエジプトの宰相になっていることを聞かされたのです。その驚きっぷりは、26節に 「しかし、父はぼんやりしていた」 と書かれていることからも計り知れます。
そのような父がなぜ 「ヨセフに会いに行こう」 と決断したのでしょうか。
それは、ヨセフから送られた品々を見てでした。
兄達はまず父にヨセフの事を言葉で伝えましたが、父は信じられませんでした。
しかし、贈り物を見た時にそのことが本当であることを悟ったのです。そして「十分だ」と言ったのでした。
何が十分だったのでしょうか。
贈り物の豪華さや量、ヨセフの出世っぷりではありません。
ヨセフが生きているということを知れたことが父に満足を与えたのでした。
ここから学べることは、力による伝道の大切さです。私たちはことばで福音を述べ伝えます。
しかし、そこに力(聖霊様のお働き)が伴わないなら、そのことばは虚しい物に終わります。
終わりの時代、聖霊様が助けてくださり、顕著な働きをなして下さいます。
このような小さな私にも主は好意をかけて下さり、ある親子が同時に救われたり、顕著な癒やし、そして解放の御業が解き放たれています。
これからの時代は顕著な御業が伴った伝道が成されていくと信じます。
それは誰を通してでしょうか。
あなたを通してです。
終わりの時代、主はすべての人に霊を注がれます。乳飲み子の口を通してでも主は働かれます。
今までの失敗や苦い経験で、福音を伝えることを躊躇している人もいるかもしれません。
しかし、勇気を持って一歩を踏み出してみてください。
インマヌエルなる主は共にいて助けて下さいます。そして、いままで福音を聞いてもぼんやりしていた人が、主の御業を体験するなら、次々と主の民へと加えられて行くでしょう。
そのためにも、置かれた場所、環境の中でできるかぎりの時間を祈りとみことばに専念し、天の御国をこの地に解き放っていきましょう。
そして、最後にヨセフが語った 「私は死なないうちに彼に会いに行こう。」 とは、終わりの教会の姿が啓示されています。つまり、目を覚ました花嫁が死を味わうこと無く、天に引き上げられる携挙を掲示しているのです。
ハレルヤ! マラナ・タ! 主よ来てください!
■A:考えてみよう
わたしを支配しているのは臆病の霊ではないだろうか。
「神がわたしたちに与えてくださったものは、おくびょうの霊ではなく、力と愛と慎みとの霊です。」(テモテの手紙 第二 1章7節)
主はいつも私たちに 「雄々しくあれ。強くあれ。私が共にいる。」 と励ましてくださいます。
祈りを積んで、周りの人に大胆に福音を伸べ伝えていきましょう。
■P:祈り
イエス・キリストのお名前によってお祈りいたします。アーメン。
【 しゅん 】
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