■S:今日の聖書の言葉
使徒の働き20章32節
★いま私は、あなたがたを神とその恵みのみことばとにゆだねます。みことばは、あなたがたを育成し、すべての聖なるものとされた人々の中にあって御国を継がせることができるのです。
■O:今日のコラム
使徒の働き20章はパウロから教会のリーダーに対するお別れのメッセージが記されています。
パウロが覚悟を決めてエルサレムへ上って行く前の最後のメッセージを聞いて教会のリーダーたちは声をあげて泣き、心を痛めて名残惜しくパウロを船まで見送りました。しかし、パウロは自分が力を注いで建て上げて来た教会を潔く主の御手に委ねて自分が走るべき行程へと向かって進んで行ったのです。
どのリーダーシップにおいても自分がいなくなったとしても、その集まりが機能して行くように建て上げて行くのが優れたリーダーシップだと言われています。逆に自分がいなければ何も進んで行かない。というリーダーシップは士師記のように偉大なリーダーがいる時は、人々は主に忠実に歩むけれどそのリーダーが居なくなった途端に人々は行く先を見失うようになってしまうのです。
神の国のリーダーシップは信仰と権威と油注ぎを次の世代からまた次の世代へと譲渡し分与していくことにあります。イエス様とパウロの歩みからどのように人々を御国の人として建て上げて行くのかを共に学んでまいりましょう。
・イエス様のリーダーシップの分与 聖霊様に人々を委ねる
イエス様は復活の後、弟子たちの元にあらわれ40日間、神の国について弟子たちに教えをされました。イエス様はそのまま地上に残り、ご自分の働きを一人で続けることも出来ましたが、まだ十分に整えられていない弟子たちに教会形成と福音宣教という大いなる使命の全てを委ねて天に戻られたのです。イエス様は天に戻られる前に最後の言葉としてこう言われました。
「しかし、聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力(デュナミス)を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、および地の果てにまで、わたしの証人となります。」(使徒1:8)
イエス様はご自身が天に戻られることを通して、聖霊様が聖徒一人一人に降り、聖霊様を通して主の働きがなされていくことを知っておられたのです。私たちも自分自身の歩みにおいて日々、聖霊様を求めて生きると同時に人々が御霊に満たされて生きることを教えていくことが大切です。日々、祈りの生活を通して聖霊様を歓迎し、全ての歩みの中でこの方により頼み、聞き従って歩んでまいりましょう。
・パウロのリーダーシップの分与 みことばに人々を委ねる
今日のみことばに記されているように、パウロは教会のリーダたちのお別れのメッセージで「いま私は、あなたがたを神とその恵みのみことばとにゆだねます。」と言っています。多くの弟子訓練プログラムにおいて沢山の知識を学び、また上手く教会のミニストリーをする人々を建て上げることを目標とすることがあります。もちろん、それらも素晴らしいことですが、聖書が言う弟子とは「師の足跡について行く者」という意味があります。
私たちの師とは言うまでもなくイエス様です。つまり神の国の弟子とは「イエス様の足跡について行く者」なのです。
では弟子として私たちが受けるべき重要な弟子訓練は祈りと、みことばの生活を身に付けることです。パウロが「みことばは、あなたがたを育成し、すべての聖なるものとされた人々の中にあって御国を継がせることができるのです。」と言っていることに心を留め、みことばの朗読を日々続けてまいりましょう。
■A:考えてみよう
祈りとみことばは、最も大切な信仰生活の基礎となります。この春からまた新たな心をもって、祈りとみことばの生活習慣を築いて行きましょう。
■P:祈り
イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。
【 しんご 】
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