■S:今日の聖書の言葉
サムエル記第二13章3～5節
★アムノンには、ダビデの兄弟シムアの子でヨナダブという名の友人がいた。ヨナダブは非常に悪賢い男であった。
彼はアムノンに言った。「王子さま。あなたは、なぜ、朝ごとにやつれていくのか、そのわけを話してくれませんか。」アムノンは彼に言った。「私は、兄弟アブシャロムの妹タマルを愛している。」
ヨナダブは彼に言った。「あなたは床に伏せて、仮病を使いなさい。あなたの父君が見舞いに来られたら、こう言いなさい。『どうか、妹のタマルをよこして、私に食事をさせ、私に見えるように、この目の前で病人食を作らせてください。タマルの手から、それを食べたいのです。』」
■O:今日のコラム
アムノンはダビデの長子でした。あのダビデの後継者となる権利を持っている人物であったにも関わらず、彼は様々な問題をダビデの家にもたらす者となってしまったのです。アブシャロムの謀反の原因の大きな一端となったのも今回の事件だったのです。
この事件、アムノンがタマルに乱暴を働く原因を作ったのがヨナダブでした。誰を自分の助言者とするのか？は私たちにとって大きなことです。
ダビデの孫に当たるレハブアム王も、父の時代の助言者たちに従っていれば良かったのに、悪い友人たちを助言者として失敗していきます。
「密議をこらさなければ、計画は破れ、多くの助言者によって、成功する。」（箴言15：22）
「あなたはすぐれた指揮のもとに戦いを交え、多くの助言者によって勝利を得る。」（箴言24：6）
私たちの最高の助言者は御言葉であり、御霊なる主です。そして主は人をも助言者としてお用いになります。ヨナダブがサタンの代弁者として用いられるのであればその逆もあるということです。
その例の一つは、もう一人の別のヨナダブです。ニムシの子エフーはこの別のヨナダブと手を結んで当時の北イスラエルに、はびこっていたバアル礼拝を打ち砕きました。
アムノンもこの時タマルの助言を聞き入れていたら、結果は大きく変わっていたでしょう。タマルの助言は素晴らしいものでした。
そして、もう一人のタマルが創世記に登場しますが、そのタマルの助言を聞き入れて大きく運命が変わった人物が登場します。それは族長ユダです。
後に王権を受け継ぐユダ族の族長となるユダはそれまでは兄弟の元を離れ、ひどい呪いの中を歩んでいました。しかしタマルの助言によって人生のターニングポイントを迎えるのです。
■A:考えてみよう
主の御声を聞き分けるためには、普段から御声を聞く生活を送ること、普段から御声に従う生活を送ることが重要です。そして主の御声は、死んだも同然な中にある人の運命を生きたものに造り変える力があるのです。
■P:祈り
「多くの助言者によって、成功する」とあります。この御言葉が私に成就しますように。人の話を聞き、あなたからの言葉とそうでないものを分別する力をお与えください。
イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。
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