■S:今日の聖書の言葉
マルコによる福音書15章43節
★アリマタヤのヨセフは、思い切ってピラトのところに行き、イエスのからだの下げ渡しを願った。ヨセフは有力な議員であり、みずからも神の国を待ち望んでいた人であった。
■O:今日のコラム
アリマタヤのヨセフは、尊敬されていたサンヘドリンの議員で、裕福であり、ユダヤ人の中で高い地位を持つ人でした。また「神の国を待ち望んでいた人であった」と書かれていますが、他のユダヤ人たちのように単にメシヤが来るのを待ち望んでいたのではなく、イエスがメシヤであると信じ、主が神の国を建て上げられるのを待ち望んでいた、イエス様の弟子でした。
しかし、ヨセフはユダヤ人を恐れ、イエス様の弟子であることを隠し、密かに信仰を持っていました。
そのように、人々への恐れを持ち、人に知られない主の弟子でしたが、神様は特別な神の働き、神のご計画のために、ヨセフを選び、立ち上がらせたのです。
イエス様が十字架の上で死なれた後、なんとユダヤ人たちを恐れて、イエスの弟子であることを隠していたヨセフが、思い切ってピラトのところに行き、イエス様のからだを引き渡してもらいたいと頼んだのです。
イエス様は人々から罪に定められ、嘲られ、つばきをかけられ、十字架にかけられて死なれた直後だったので、この時に、ピラトにイエス様のからだの下げ渡しを願うことは、主の弟子であることを公に認め、主への心からの愛と献身を表明することでした。
「思い切って」という言葉は、「勇気を持って」「大胆になって」という言葉が使われています。またこの言葉には、「恐れを後ろに置いて、勇敢に危険やリクスを冒して前に進む」という意味があります。
実際にヨセフの取った行動は、命の危険さえもあったとも言われているようです。
それゆえ、ヨセフは単に思い切った行動をしたのではなく、主にあって語られ促されたことを、主の愛により恐れを締め出し、主によって強められ、命の危険も、何を言われるかも、どんなリスクさえも気にせずに、主によって勇敢に、大胆に実行したのです。
ヨセフは人々への恐れを持ち、信仰を隠し、人に知られない主の弟子でしたが、私たちの心と思いのすべてを知っておられる神様は、必要な時に、神の定められた計画のために、ヨセフを立ち上がらせ、ヨセフの持っていた地位、役職、富、また培ってきた人格のすべてを用いて、大切な神の働きを担わされました。
もし、ヨセフが立ち上がり、勇気を持って大胆に行動に起こしていなかったら、ユダヤ人は安息日に遺体を十字架の上にかかったままにしたくないため、主イエスのからだは、その夜のうちに犯罪者たちと同じ墓に葬られていたかもしれません。
議員でありながら主の弟子であったヨセフのように、私たちは皆、主の働き、主のご計画のために、それぞれの場所や領域に、それぞれの職場、学校、家庭、地域に神様の特別な使命をもって置かれています。
主が私たちに語られるとき、主が私たちに何かを任せるとき、何かを促すとき、ヨセフのように、私たちは主の愛によって恐れを締め出し、リスクや危険、批判されることを恐れずに、主によって強められ、勇気を持って大胆に実行する者でありたいと願います。
ヨセフの持っていたイエス様への大胆な愛を見習う者でありたいと願います。
■A:考えてみよう
主は私たち一人ひとりを、主の計画のために、特定の時、特定の場所に置いておられます。
そして、私たちの今の持てるものも、賜物も、仕事、立場、経験、培ってきた人格や品性さえも用いて、主の計画・働きのために立ち上がらせてくださいます。
主が私たちになにかを語られるとき、促すとき、任せるとき、恐れずに、勇気を持って大胆に進んでいくことができますように。
恐れがあるならば、主の愛を受け取り、主の愛によって恐れが締め出されますように。
どんな危険やリクス、批判をも恐れずに、主にある確信と勇敢さを持つことができますように。
今日、なにか主に語られることがあるならば、勇気を持って大胆に、思い切って実行することができますように。
■P:祈り
イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。
【 ありさ 】
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