■S:今日の聖書の言葉
マルコによる福音書14章3〜6節
★イエスがベタニヤで、ツァラアトに冒された人シモンの家におられたとき、食卓に着いておられると、ひとりの女が、純粋で、非常に高価なナルド油の入った石膏のつぼを持って来て、そのつぼを割り、イエスの頭に注いだ。
すると、何人かの者が憤慨して互いに言った。「何のために、香油をこんなにむだにしたのか。
この香油なら、三百デナリ以上に売れて、貧しい人たちに施しができたのに。」そうして、その女をきびしく責めた。
すると、イエスは言われた。「そのままにしておきなさい。なぜこの人を困らせるのですか。わたしのために、りっぱなことをしてくれたのです。
■O:今日のコラム
ベタニヤのマリヤはこの当時、イエス様が死と葬りと復活にあずかることを聞かされ悟っていた数少ない礼拝者です。マリヤはマルタに叱られることを覚悟してでも、イエス様から御言葉を聞くことを大切にしていました。それゆえに御心を悟るようになっていきました。
主の御言葉を受けてのマリヤの応答は、自分の命とも言える嫁入り道具の高価なナルド油の壺を割って、イエス様の埋葬の用意をすることでした。マリヤは、イエス様を愛するが故に大きな犠牲を払う決心をしたのです。
そんな大きな犠牲を払ったマリヤの捧げ物に対して、周囲は何と憤慨しました。なんと不条理でしょうか。周囲の人は何一つ犠牲を払っていないのに、命を捧げるような犠牲を払ったマリヤに怒ったのです。
しかし主がそこに介入され、マリヤを褒め、これは全世界、どの時代においても福音の語られるところで覚えられる、と大絶賛されました!ハレルヤ!
私たちも御心に従って歩む者となることを願っていますので、御心ゆえに犠牲を払います。そして時には家族から、時には親しい者から「なぜ?」と言いたくなるような反対を受けることがありうるということを覚えなければなりません。その時に主が称賛してくださることが私たちの励まし、慰めです。
反対の中での私たちのとるべき姿勢はへり下りです。ここでもマリヤはひたすら沈黙しています。反対者の起こす向かい風ゆえにへり下る者は高く上げられるのです。まるで飛行機が風の抵抗で高く上がるかのように。主は自らを低くする者を高く上げられる方です。
私たちは反対や不名誉を好みませんが、時には避けえない物であることを覚えなければなりません。向かい風を受ける覚悟をしなければ高きにおられる主のもとに上げられることはないのです。
イエス様も御心に従い、十字架で尊い犠牲を払われましたが、そこには多くの反対者の逆風がありました。しかしその苦難を乗り越えられたがゆえに、イエス様は高く天にまで上げられたのです。
■A:考えてみよう
パウロも「ほめられたり、そしられたり、悪評を受けたり、好評を博したりすることによって、自分を神のしもべとして推薦しているのです。」(2コリ6:8)と告白しています。
私たちは不名誉を好みません。むしろ評判の良いことを大切にします。しかし、御心を成し遂げる過程において、不条理な反対者が現れることは、神が定めておられることであるのを覚えましょう。
褒められたり、そしられたり、悪評を受けたり、好評を博したりしてでも主に「よくやった。良い忠実なしもべだ」と褒めていただけることに希望を持ちましょう。
■P:祈り
主よ。あなたこそ正しい裁き主です。あなたから「よくやった。良い忠実なしもべだ」と褒められたいのです。順風もあれば逆風もあることを覚悟します。弱い私を強め、助けてください。
イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。
【 まじまこ 】
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