■S:今日の聖書の言葉
マルコによる福音書7章20～23節
★また言われた。「人から出るもの、これが、人を汚すのです。
内側から、すなわち、人の心から出て来るものは、悪い考え、不品行、盗み、殺人、
姦淫、貪欲、よこしま、欺き、好色、ねたみ、そしり、高ぶり、愚かさであり、
これらの悪はみな、内側から出て、人を汚すのです。」
■O:今日のコラム
パリサイ人たちは、洗わない手でパンを食べている弟子たちを見て、クレームをつけました。今現在、感染症予防に手を洗うことは重要です。しかしユダヤ人たちの手洗いとは、もっと宗教的な儀式でした。もちろん汚れも取れるでしょうが。
クレームをつけてきたパリサイ人に対して、イエス様は、物理的な物が人を汚すのではない、と説明しました。物理的な物は物理的な汚れを与えますが、霊的な汚れは霊によって与えられるのです。それは心から湧き出し口から吐き出されることが多いのです。
「しかし、口から出るものは、心から出て来ます。それは人を汚します。」（マタイ15：18）
私たちが霊的な戦いに勝利していくために重要なことは、口から出る御言葉の剣によってサタンの惑わしや誘惑を退けることです。イエス様は荒野で40日間断食をしてサタンの誘惑にあわれましたが、その時にも口から出る御言葉の剣によって勝利を収められました。
告白が霊的な領域に影響を与えていくことは聖書の多くの箇所で見られます。例えばこれもそうです。
「もし、私たちが自分の罪を言い表すなら、神は真実で正しい方ですから、その罪を赦し、すべての悪から私たちをきよめてくださいます。」（1ヨハネ1：9）
イエス様は「わたしの語る言葉は霊である」ともヨハネの福音書で語っておられます。
私たちの信仰の言葉は霊であり、霊的な領域に勝利をもたらします。その霊的な勝利はやがて目に見える物理的な勝利をもたらします。
ダビデがゴリヤテを倒す時の話ですが、イスラエル人はゴリヤテの脅し文句によって霊的に敗北状態に陥りました。しかしダビデは主の御名によってゴリヤテに向かって勇敢に勝利を宣言しました。実際の勝利の前にダビデはこの言葉によって霊的な勝利をもたらしたのです。
■A:考えてみよう
心にあることが口から出て、霊的な変化を与えるのです。私たちの信仰の告白が心から出てくるためには、その根拠になる御言葉が心の中に存在しなければなりません。
日々、御言葉の朗読に取り組みましょう。主に信頼して御言葉を口ずさむことによって、私たちの心に御言葉が入っていくのです。箴言には逆のパターンも描かれています。
「陰口をたたく者のことばはおいしい食べ物のようだ。腹の奥に下っていく。」（箴言18：8）
またその状況にふさわしい御言葉の告白をしましょう。御言葉の剣を使い慣れてこそキリストの兵士です。
また私たちの告白が霊的な領域に影響を与えていることを覚えて、注意深く語る者となりましょう。語るに遅く、は主に喜ばれます。
■P:祈り
主よ。御霊が与えてくださる御言葉の剣を感謝いたします。どのように用い、霊的な領域に勝利をもたらすことができるのかを悟らせてください。
また、御言葉を心のうちに蓄えることができるように助けてください。
イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。
【 まじまこ 】
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