■S:今日の聖書の言葉
マルコによる福音書1章11,12節
★そして天から声がした。「あなたは、わたしの愛する子、わたしはあなたを喜ぶ。」
そしてすぐ、御霊はイエスを荒野に追いやられた。
■O:今日のコラム
今日からマルコの福音書に入っていきます。
この御言葉は有名であり、私自身、何度も読んだことがあります。ですが、主が私の目を開いてくださり、新しい恵みを与えてくださったことに心から感謝します。
11節は、イエス様がヨルダン川でバプテスマを受けた直後、天が裂けて御霊が鳩のように下られ、父なる神様が語った愛の言葉です。三位一体なる主の麗しい関係があります。一方、12節を見るとイエス様は荒野に追いやられます。
11節と12節は、非常に対照的な御言葉のように感じます。愛の言葉の後に、突き放したような印象を受けます。ですが、御言葉を注意深く見ると、この2つの出来事の間には「そしてすぐ」という言葉でつながっています。11節と12節は別々の出来事ではなく、強い関連性があるのです。
それは、イエス様が荒野に追いやられたことは、愛の現れであることを示しています。むしろ、愛するゆえに導かれたと受け取ることができます。
今日は「主は愛する者を御霊によって御言葉に導かれる」というタイトルで、2つのポイントを分かち合います。
(1) 御霊の声を聞く
まず初めに注目するべきことは、イエス様はなぜ荒野に行ったのか?ということです。イエス様は自ら荒野に行ったのでしょうか。そうではありません。御言葉を見ると『御霊』によるとあります。
つまり、イエス様は御霊の声を聞いていました。聖霊様と深い交わりを持っておられ、その御声を絶えず聞いていたということです。
それでは、御霊の声を聞くことは簡単なのでしょうか?もちろん明確に語られる場合もありますが、多くの場合、御霊の声はとてもかすかなものです。絶えず祈り求め、注意深く耳を傾けないとそれを聞くことは難しいです。それを示す御言葉を見ていきましょう。
「地震のあとに火があったが、火の中にも主はおられなかった。火のあとに、かすかな細い声があった。」(1列王記19章12節)
この御言葉の通り、地震や火という人の目には明らかな出来事に主がおられるのではなく、主の御声はかすかな細い声です。それは絶えず主を慕い求めて、待ち望んでいないと聞き逃してしまいます。
イエス様は御霊と深い交わりを持っていたので、このかすかな声を逃すことなく聞きました。それゆえに従うことができたのです。
私たちの周囲には様々な声があります。他人の声、悪しき霊の声、時に自分の声もあります。もしそこに気を取られていたら、御霊のかすかな声は埋もれてしまいます。その結果、どこに向かうべきかわからなくなるのです。
私たちは御霊のかすかな声を聞く者となることを願います。絶えず御霊と深い交わりを持ち、御声が語られた時に、それを聞くことができる耳を祈り求めましょう。そして、その御霊の声に従う者となりたいです。
(2) 御言葉に導かれる
12節の御言葉は、マタイの福音書によると「御霊に導かれて荒野に上って行かれた。」とあります。つまり、御霊は荒野に連れて行きたかったということがわかります。
それでは荒野とは何でしょうか?
荒野はヘブル語で『ミ・ダバール』で、これは『御言葉のある場所』という意味です。つまり、御霊は御言葉へと導きたかったのです。
御霊のかすかな声を聞き、それに従うならば導かれる場所は御言葉です。主の御心であり、啓示です。そして御言葉なるお方、イエス様です。
天の父なる神様は「わたしの愛する子、わたしはあなたを喜ぶ」と語られる者を、御霊によって導き、御言葉のある場所、つまりイエス様へ連れていきます。これが三位一体なる主が私たちに注ぐ愛です。
この恵みを受け取った時、一人の女性が思い起こされました。それはベタニヤのマリヤです。
「彼女にマリヤという妹がいたが、主の足もとにすわって、みことばに聞き入っていた。」(ルカ10章39節)
彼女は最も良いものを選びました。それは主を慕い求め、御霊の声を聞いたゆえであることを思わされます。マリヤが導かれた先はイエス様の足もとであり、御言葉でした。天の父なる神様が「わたしの愛する子、わたしはあなたを喜ぶ」と語られる者が導かれる場所です。
今日も私たちは主の愛を受け、御霊の声を聞き、御言葉なるイエス様に導かれましょう。
■A:考えてみよう
・御霊のかすかな声を聞いていますか?
・御言葉なるイエス様に導かれていますか?
■P:祈り
天のお父様、今日も主の御言葉を教えてくださり、ありがとうございます。日々、様々な出来事がありますが、御霊のかすかな声を聞くことができる者としてください。
そして、私を御言葉なるイエス様のもとへ導いてください。もっとあなたのことを深く知ることができますように。
イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。
【 あさひ 】
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