■S:今日の聖書の言葉
サムエル記第一13章14節
★今は、あなたの王国は立たない。主はご自分の心にかなう人を求め、主はその人をご自分の民の君主に任命しておられる。あなたが、主の命じられたことを守らなかったからだ。」
■O:今日のコラム
今日の聖書箇所には、サウル王の失敗が書かれています。サウル王が王となったのは第一サムエル記11章の最後です。12章全体がサムエルのセリフに使われているので、サウルの王としての働きの記録は失敗から始まっています。
最初の最初から失敗したサウルに対して、サムエルが語った言葉が今日の聖書箇所です。
「サムエルはサウルに言った。『あなたは愚かなことをしたものだ。あなたの神、主が命じた命令を守らなかった。主は今、イスラエルにあなたの王国を永遠に確立されたであろうに。今は、あなたの王国は立たない。主はご自分の心にかなう人を求め、主はその人をご自分の民の君主に任命しておられる。あなたが、主の命じられたことを守らなかったからだ。』」(1サムエル13:13-14)
ここでひとつ気になることがあります。それは、この出来事の後サウル王は十二年間イスラエルの王であり続けたということです。
「あなたの王国は立たない」、また、少し進んで15章23節では「主もあなたを王位から退けた。」とまで言いながら、サウルはしばらくの間王であり続けました。なぜ主はすぐに彼から王位を取り上げなかったのでしょうか。
サウルについて書かれている聖書箇所を見ていくとわかることがあります。それは、サウルは滅多に謝らないということです。13章11節でも、サムエルが来る前に全焼のいけにえを捧げてしまったことを責められたとき、サウルは謝るのではなく私は悪くありませんと答えます。
サムエルが語った「主の心にかなう人」として選ばれたダビデは対照的に、自分の間違いを指摘されたとき、それをすぐに認めることができました。
このことからわかることは、主が問題にしておられたのは失敗してしまったか、失敗しなかったかということではないということです。主にとって大切なだったことは、誤りを認めることができるかということでした。
■A:考えてみよう
自分の非を認めて謝るためにはへりくだりが必要です。自分が悪くないのに謝らなければいけない場面では、謝ることにそこまで抵抗は起こらないと思います。(人によるかもしれません。)なぜなら、自分は正しいことをしていると感じるからです。
しかし、自分が悪くて謝らなければならないときに、謝らなければという迫りと同時に、謝りたくないという強い抵抗を感じるのではないでしょうか。なぜなら自分が正しくないことを認めたくないからです。
罪の赦しを得るためには、イエス様の十字架が必要です。しかし、イエス様の十字架の前に出ることこそ、特別な助けが必要な苦しい道のりでもあります。
自分の間違いがわかったとき、すぐにへりくだって御前に出ることができますように。
■P:祈り
愛する主イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。
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