■S:今日の聖書の言葉
サムエル記第一7章12節
★そこでサムエルは一つの石を取り、それをミツパとシェンの間に置き、それにエベン・エゼルという名をつけ、「ここまで主が私たちを助けてくださった」と言った。
■O:今日のコラム
今日の箇所は、ペリシテ人から主がイスラエルの民を守られた時にサムエルが捧げた告白です。彼は主を覚え、主の恵みに感謝を捧げました。
主を覚え、全てが主の恵みだと思うことができるのは本当に主を味わっている証拠だなと思います。
自分の人生を振り返った時に、自分の頑張りや立派さが見えるならば、それはどんなに成功した人生のように思えても、クリスチャンとしては少し悲しい歩みです。主が見える、主にあって支えられたと全ての中にイエスキリストを見い出すことができることは主と共に歩んでいる証ではないでしょうか。
たとえ弱さや試練を通る時であっても、それは私たちを砕き、恵みを味わう機会として主が与えてくださっているものなのです。日ごとに主は恵みとあわれみを注ぎ、私たちを支え、導いてくださるお方であることを感謝します。主は恵みを、平安を、真理を、本当に良きものを与えてくださるお方です。一つの石を取り、主に感謝を覚える私たちでありますように。
「主のもとに来なさい。主は、人には捨てられたが、神の目には、選ばれた、尊い、生ける石です。あなたがたも生ける石として、霊の家に築き上げられなさい。…なぜなら、聖書にはこうあるからです。『見よ。わたしはシオンに、選ばれた石、尊い礎石を置く。彼に信頼する者は、決して失望させられることがない。」（1ペテロ2:４～6）
この箇所でサムエルが取った一つの石とは、イエスキリストの象徴です。このイエスキリストにあり、私たちの歩みが支えられるだけではなく、この礎石の上に私たちという宮が建て上げられていくのです。
「あなたがたは使徒と預言者という土台の上に建てられており、キリスト・イエスご自身がその礎石です。この方にあって、組み合わされた建物の全体が成長し、主にある聖なる宮となるのであり、このキリストにあって、あなたがたもともに建てられ、御霊によって神の御住まいとなるのです。」（エペソ2:20〜22）
このみことばを読む時に改めて思わされるのは、問題の解決のため、仕事やミニストリーのため、様々な領域で主が必要ですが、宮を建てるためには本当に主なくしてはなされていかないということです。
しかしこのお方を捨てた者たちが聖書には記されています。
「家を建てる者たちの捨てた石。それが礎の石となった。」（詩篇118:22）
これは、引用箇所などを読むと、パリサイ人たちに向けられてイエス様が語っておられる言葉だと分かります。彼らも主の宮を建てあげる者だったのです。しかし、その一つの石であるイエスを礎石として家を建てることができませんでした。
確かに彼らは見える所において、石を用いて立派な宮を建てました。しかし、石がくずされずに、積まれたまま残ることは決してありません。と宮の建物を指して主は言われました。（マタイ24:1～2）
見せかけ、形ばかり立派に見せ、人間の思い、考えで作り上げた宮は、どんなにみこころだ！と思っていても、結局は崩されてしまったのです。人から出たものは人にフォーカスさせ、人の目には立派に見えても、結局朽ちていきます。しかし、人には捨てられるような石であったとしても、この一つの石を選ばなくてはなりません。このただ一人のイエスキリストが私たちの宮を建て上げる礎石であり、このお方がただ一人必要なお方です。
今日の箇所のサムエルのように、この新しく始まった一年間の一日一日を、一つの石を取って主の恵みを数えて歩んでまいりましょう。そしてこの一つの石にあって内なる宮、教会が建て上げられていきますように！
■A:考えてみよう
・ここまで主が導いてくださった恵みに感謝し、主の恵みを覚える時間を持ちましょう。この恵みにより頼んでこの一年間も歩んでいくことができますように。
・私たちの宮はイエスキリストという礎石の上で建て上げられているだろうか。人の思い考えにあって建て上げられ、主が土台ではないならば、主が砕き、イエスキリストの御口から出る言葉の中にあって主の形が造られていきますようにと祈っていきましょう。
「キリストの中に根ざし、また建てられ、また、教えられたとおり信仰を堅くし、あふれるばかり感謝しなさい。」（コロサイ2:7）
今年私たちの教会に与えられたテーマは「イエスキリスト」です。
このお方と共に歩むことできる、このお方が私の内で、教会で満ち溢れるとはどれほど素晴らしいことでしょうか。一年振り返った時に、私の歩みの中に、内なる宮に、教会にイエスキリストが満ち溢れるようにと心から願います。
■P:祈り
愛するイエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。
【 ゆうこ 】
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