■S:今日の聖書の言葉
ヨハネの黙示録22章1-2節

★御使いはまた、私に水晶のように光るいのちの水の川を見せた。それは神と小羊との御座から出て、
都の大通りの中央を流れていた。川の両岸には、いのちの木があって、十二種の実がなり、毎月、実ができた。また、その木の葉は諸国の民をいやした。

■O:今日のコラム
人はなぜ不安になるのでしょうか。それは、将来に対して見通しが立たないからです。

2020年、全世界を突如として襲ったコロナウィルス。これに影響を受けなかった人はいないのではないかと思うほど、多くの影響を与えました。いったい、いつ収束するのか。自分は、家族は大丈夫だろうか。そのように考え、不安になってしまうのも無理がありません。

もし、皆さんが未来に行くことができ、未来の様子を今の自分に教えることができたらどうでしょうか。「ああ、冬にはこうなって、春、夏、秋とこのようになっていくんだな。」と、先の事を知っているので対処方法がわかり、いくらかは安心できるのではないかと思います。

短期的に見れば上記のような例ですが、人生という長い期間においても、同じようなことが言えるのではないでしょうか。
私たちはどうなっていくのか…。しかし、その答えは聖書に明確に書かれています。

それが黙示録の21章、22章です。これこそが私たちが最終的に至るゴールです。そこには、どのようなことが書かれているでしょうか。その姿はまるでエデンのようです。

聖書全体はエデンの回復とも見ることができます。神のこの上もない喜びという意味のエデンとは、いったいどういうところなのでしょうか。

創世記の1~3章にエデンが出てきます。ここで人は永遠に神と過ごす予定でしたが、人の欲に蛇が働きかけ、人は神にそむいて善悪を知る知識の木の実を食べてしまい、エデンから追放されてしまいます。

しかし、人との関係を回復したいと願われる神は様々な方法で人に働きかけてくださり、ついにそのひとり子を世に遣わされました。完全な神でありながら完全な人として、ただ一人一度も罪を犯すことなくこの地で生きられたイエス・キリストは、そのいのちを十字架の上で捧げられ、罪の奴隷であった私たちのいのちを贖ってくださいました。

そして今は、あのエデンの回復への途上にあります。エデンを追放されたアダムとエバを送り出した神の心はどんな気持ちだったでしょうか。これは私の想像ですが、「わたしは本当はここであなたたちとずっと過ごしたかった。でも、あなたたちの不従順のゆえ、それがかなわなくなってしまった。大丈夫。わたしはちゃんと救いの計画を立てているから、このエデンを出て、成長して戻っておいで。」と送り出されたのではないかと思っています。

私たちは地上で神への従順を学び、成長させられ、日々この完成されたエデンへと近づいています。

ここで、創世記のエデンと、黙示録の回復されたエデンを簡単に比較してみましょう。

創世記2章10節

「一つの川が、この園を潤すため、エデンから出ており、そこから分かれて、四つの源となっていた。」

黙示録22章1節、2節前半

「御使いはまた、私に水晶のように光るいのちの水の川を見せた。それは神と小羊との御座から出て、都の大通りの中央を流れていた。」

水とは何でしょうか。私たちの生きていくために必要不可欠なものであり、私たちの体の7割を構成するものです。
かつて、ノアの時代、人は水によって滅ぼされました。しかし、神の子は水によって滅ぼされることはありませんでした。

水とは聖書では真理を意味します。神に従う者は水(真理)の中で生きるのです。

創世記2章9節

「神である主は、その土地から、見るからに好ましく食べるのに良いすべての木を生えさせた。園の中央には、いのちの木、それから善悪の知識の木とを生えさせた。」

黙示録22章2節後半

「川の両岸には、いのちの木があって、十二種の実がなり、毎月、実ができた。また、その木の葉は諸国の民をいやした。」

創世記と黙示録での違いを見ることはできますか?黙示録は何かが足りません。何でしょうか?

そうです。善悪の知識の木が、黙示録にはないのです。つまり、そこには良い、悪いが存在しない。そこにあるのはただ主ご自身です。しかも、創世記では1本だった木が、黙示録では川の両岸にあります。真理の水をたっぷりと吸って育ったいのちの木です。
私たちはこの夢のようなところに導かれている途上です。

今年は本当にいろいろなことがありました。来年も何が起こるかわかりません。しかし、はっきりしていることは、主はいつも私たちと共におられ、いつも良いお方だということです。そして、私たちはこの新しいエルサレム、回復したエデンへと導かれているということです。

この希望をしっかりと握りしめ、来る2021年も主に期待しようではありませんか。

■A:考えてみよう
今、自分がしていること、また、自分のあり方は神様の願い通りだろうか。自分の中に恐れや不安はないだろうか。

自分は神の子であるという揺るがないアイデンティティーを持っているだろうか。救いの確信はあるだろうか。

突然信じられないようなことが起こっても「主は良いお方だ」と告白することはできるだろうか。

今年の新宿シャローム教会のテーマであった「ひとつ」。それは創世記から黙示録まで貫かれている神の御心です。

一年の終わりである今日、激動だった今年一年を振り返り、主の良くしてくださったことを思い出し、主に感謝しましょう。私たちの行くべきところは決まっています。永遠の時間をどこで過ごすかということは確定しています。ですから、信仰をもって、来る新しい年、回復されたエデン、新しいエルサレムにまた一歩近づく一年を主と共に歩んでまいりましょう。

そして、信仰の創始者であり、完成者であるイエス様から目を離さないようにしましょう。

p.s. 今年一年、マナメールをご購読くださり心から感謝します。この配信を通して、沢山の方に祝福を分かち合える機会が与えられていることを、マナメールチーム一同、心から主に感謝しています。

■P:祈り
愛する天のお父さん、この一年を心から感謝します。沢山の大変だったこと、思ってもみなかったことが今年一年起こりました。しかし、今、こうして生かされている事を感謝します。
今、このように地上にいのちが繋ぎ止められているということは、まだなすべき使命を成し遂げていないことになると思います。
どうか残されたこの地上での時間を無駄にすることなく、主のために心を尽くし、思いを尽くし、力を尽くして生きていくことができるよう、助け導いてください。
主は今年も良い方でした。来る2021年も、その先も永遠に主は良いお方です。このお方に信頼し、主と共に喜びの道のりを歩んでいくことができますように。

イエス・キリストのお名前によってお祈りいたします。アーメン。

【 しゅん 】

カテゴリー: マナメール

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