■S:今日の聖書の言葉
詩篇117篇1,2節

★すべての国々よ。
主をほめたたえよ。すべての民よ。主をほめ歌え。
その恵みは私たちに大きく、
主のまことはとこしえに。
ハレルヤ。

■O:今日のコラム
ある姉妹の証しですが、彼女はある病いにかかり、9回に渡る手術を受け(事情により麻酔無しで臨まなければならない時もあり)痛みに眠れないという苦しみの中にありました。

そのような中で、「主よ、この病いを癒やしてください。感謝します!」というシンプルな感謝の祈りをささげた時に、何ヶ月も続いた病と傷の痛みから解放されていったそうです。

自分の証しになりますが、先日、自分の息子が大怪我をしたと報告を受けた時、息子が救急車で搬送された病院に向かう道のりで、無意識に「主よ、あわれんでください。主よ、感謝します。」という告白を繰り返していました。不思議とそのような心からの小さな祈りを捧げる中で、自分が平安を得ていくのを感じました。

詩篇113〜118篇と136篇は過ぎ越しの食事の時に歌われる詩篇、「great Hallel(偉大なハレル)」または「ヘジプト・ハレル」と呼ばれている箇所で、今日の117篇もまさにこの「エジプト・ハレル」になります。

出エジプト記の中で、十の災いの最後、死の霊がまさに忍び寄るその夜に、イスラエルの民は主から命じられた通りにかもいに子羊の血を塗り、過ぎ越しの食事をしていました。過ぎ越しの食事の中で、「主の恵みは充分でした」と神の恵みに感謝する告白を何度も何度も繰り返す時間があります。

イスラエルの民はこの時、まだ出エジプトする前でしたので厳しい苦役の中にあり、パロによってその迫害が増すばかりの状況でした。また、死の霊が忍び寄る恐れの中にありました。イスラエルの民が、苦しみと恐れの中でも神の恵みを覚え、感謝している時間に、まさに最大の災いである「死」が彼らを通り過ぎていったのです!

イエス様が十字架の苦しみの前夜、弟子たちとの最後の晩餐の際に歌われた賛美も、まさにこの「エジプト・ハレル」の詩篇でした。

「そして、賛美の歌を歌ってから、みなオリーブ山へ出かけて行った。」(マタイ26:30)

終わりの時代の生き方を記している第一ペテロでは次のように語られています。

「愛する者たち。あなたがたを試みるためにあなたがたの間に燃えさかる火の試練を、何か思いがけないことが起こったかのように驚き怪しむことなく、むしろ、キリストの苦しみにあずかれるのですから、喜んでいなさい。それは、キリストの栄光が現れるときにも、喜びおどる者となるためです。」(1ペテロ4:12,13)

私たちをさらに精錬するための試練の火は、神の子として愛されている以上、避けることはできないでしょう。そのような痛みや苦しみが来る時に、私たちは何を告白すべきでしょうか?

苦しみの中で私たちが告白すべきこと、それはまさに神への感謝であると信じます。心が痛む時、苦しい時、何を感謝したら良いでしょうか?根拠もないし、理由もわからないけれど、やせ我慢して、ただ「感謝します」とやけくそに言わなければならないのでしょうか?

私たちの感謝する理由、それは詩篇の117篇の後半に書かれていることのゆえです。

「その恵みは私たちに大きく、主のまことはとこしえに。ハレルヤ。」(詩篇117:2)

この「大きく」とは原文の意味においては単に「大きい」という形容詞ではなく、「強くなる、優勢になる、強大になる」という動詞です。

パウロはこう言っています。

「罪の増し加わるところには、恵みも満ち溢れました。」(ローマ5:20b)

私たちの弱い時ほど、神の哀れみと恵みは強大になっていくのです。暗闇が濃いほど、光が勢いを増して輝くのです。戦いが激しければ激しいほど、私たちの神が優勢となります!そして、神はとこしえに真実なお方であり、その真実さは変わることことがありません。主は私たちの手を離さずにいてくださいます!ハレルヤ!

「この方は恵みとまことに満ちておられた。」(ヨハネ1:14b)
 
「私たちが滅びうせなかったのは、主の恵みによる。主のあわれみは尽きないからだ。それは朝ごとに新しい。」(哀歌3:22,23a)

■A:考えてみよう
私たちは今日も主が恵みとまこと(真実さ)に満ちたお方であることを告白し、その増し加わる恵みと哀れみのゆえに、感謝の告白、感謝の賛美を朝に夕に神にささげていきましょう!

「主に感謝するのは、良いことです。いと高き方よ。あなたの御名にほめ歌を歌うことは。朝に、あなたの恵みを、夜ごとに、あなたの真実を言い表すことは。」(詩篇92:1,2)

■P:祈り

イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 みちる 】

カテゴリー: マナメール

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3 個のコメント


  1. luke より:

    お祈りしています

  2. 椙森賢児 より:

    富田満先生
    クリスマス、おめでとうございます!
    いつも尊い御奉仕、感謝します。
    満先生のマナメール、いつも拝読させて頂き、楽しみにしております。

    今朝の【マナメール】感謝のいけにえ(詩篇117篇/黙示録15章)の
    (詩篇91:1,2)の引用は、(詩篇92:1,2)の誤りでは・・・・

    • 富田久笑 より:

      いつもご購読くださりありがとうございます。
      おっしゃる通り詩篇92:1,2の誤りでしたので修正いたしました。ご指摘いただきありがとうございました。
      今後ともよろしくお願いいたします。

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