■S:今日の聖書の言葉
士師記9章16節

★彼らが自分たちのうちから外国の神々を取り去って、主に仕えたので、主は、イスラエルの苦しみを見るに忍びなくなった。

■O:今日のコラム
日本のことわざに「喉元過ぎれば熱さ忘れる」という言葉がありますが、士師記はまさにこのことわざのように、試練と苦難の中でイスラエルの民は悔い改めて主を呼び求めますが、問題が解決するとすぐに主の恵みを忘れ、主から離れてまた偶像礼拝と罪の生活に戻って行くということを繰り返し続けます。

この様なイスラエルの信仰の歩みを見る時「なんて彼らは愚かなのだろう。」と裁いてしまいそうになりますが、これはまさに私自身の信仰の姿であり、私たちは士師記から苦難と失敗の歴史を教訓として学ぶ必要があります。もし聖書に勝利と成功の記録しか書かれていないとしたら、現在私たちが手にする聖書の多くのページは無くなっていたことでしょう。しかし、聖書には人の愚かさと陰険な罪深さ、繰り返す弱さや失敗、葛藤や痛みが包み隠すことなく記されています。それら全てが書かれた理由をパウロはこう説明しています。

「昔書かれたものは、すべて私たちを教えるために書かれたのです。それは、聖書の与える忍耐と励ましによって、希望を持たせるためなのです。」(ローマ15:4)

人の愚かさとは対照的に主のあわれみ深さと恵みはなんと豊かで、どれだけ偉大なのかと思わされます。今日の箇所には「彼らが自分たちのうちから外国の神々を取り去って、主に仕えたので、主は、イスラエルの苦しみを見るに忍びなくなった。」と記されています。

私は日々の祈りの生活の中で悔い改めを告白して祈る時間を持ちますが、ある朝その祈りの中で主が「あなたがおこなっている悔い改めの祈りを立ち止まって、私のあわれみを知って悔い改めなさい。」という導きを与えてくださり、詩篇103篇を朗読して祈りました。すると日頃とは違う悔い改めに導かれ、日頃は自分の弱点や欠点、罪深さや咎の重さ、失敗や葛藤、等・・・自分自身に多くのフォーカスを充てて悔い改めていましたが、その日、主の真実さと誠実さ、あわれみ深さと豊かな恵みに目を向けて祈ることが出来、その悔い改めの祈りの中から喜びと感謝、主への信仰と信頼が湧いて来ることを感じました。

悔い改めにおいて重要なことは自分自身にフォーカスを充てることから主の御性質に目を向け、主の恵みをもっと深く知ることです。ヘブル語では「立ち返る(悔い改める)」という言葉に「シューブ」という言語が用いられていますが、これは立ち返るだけでなく、「立ち返り回復する」という意味が含まれています。またギリシャ語において悔い改めは「メタノイア」ですが、これは「思考や心が変革する」という意味でもあります。

つまり悔い改めとは「お前は罪人だ。」と私たちを罪に定め、辱め、気落ちさせる裁きの鞭打ちの様なものではなく、私たちを本来の神のご計画とデザインへと回復させ、心も思考も変革され、主にある幸いと健全な思いを持って生きる為の主からの愛の招待状なのです。主のご性質を知り、悔い改める時、この豊かな恵みが私たちの人生に開かれるようになります。

■A:考えてみよう
詩篇103篇を朗読し、そこに記されている主のご性質を知り、この御言葉を黙想して悔い改めの祈りの時間を持ちましょう。

わがたましいよ。主をほめたたえよ。私のうちにあるすべてのものよ。聖なる御名をほめたたえよ。
わがたましいよ。主をほめたたえよ。主の良くしてくださったことを何一つ忘れるな。
主は、あなたのすべての咎を赦し、あなたのすべての病をいやし、
あなたのいのちを穴から贖い、あなたに、恵みとあわれみとの冠をかぶらせ、
あなたの一生を良いもので満たされる。あなたの若さは、わしのように、新しくなる。
主はすべてしいたげられている人々のために、正義とさばきを行なわれる。
主は、ご自身の道をモーセに、そのみわざをイスラエルの子らに知らされた。
主は、あわれみ深く、情け深い。怒るのにおそく、恵み豊かである。
主は、絶えず争ってはおられない。いつまでも、怒ってはおられない。
私たちの罪にしたがって私たちを扱うことをせず、私たちの咎にしたがって私たちに報いることもない。
天が地上はるかに高いように、御恵みは、主を恐れる者の上に大きい。
東が西から遠く離れているように、私たちのそむきの罪を私たちから遠く離される。
父がその子をあわれむように、主は、ご自分を恐れる者をあわれまれる。
主は、私たちの成り立ちを知り、私たちがちりにすぎないことを心に留めておられる。
人の日は、草のよう。野の花のように咲く。
風がそこを過ぎると、それは、もはやない。その場所すら、それを、知らない。
しかし、主の恵みは、とこしえから、とこしえまで、主を恐れる者の上にある。主の義はその子らの子に及び、
主の契約を守る者、その戒めを心に留めて、行なう者に及ぶ。
主は天にその王座を堅く立て、その王国はすべてを統べ治める。
主をほめたたえよ。御使いたちよ。みことばの声に聞き従い、みことばを行なう力ある勇士たちよ。
主をほめたたえよ。主のすべての軍勢よ。みこころを行ない、主に仕える者たちよ。
主をほめたたえよ。すべて造られたものたちよ。主の治められるすべての所で。わがたましいよ。主をほめたたえよ。

■P:祈り

イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 しんご 】

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