■S:今日の聖書の言葉
ペテロの手紙第一4章7〜8節

★万物の終わりが近づきました。ですから、祈りのために、心を整え身を慎みなさい。何よりもまず、互いに熱心に愛し合いなさい。愛は多くの罪をおおうからです。

■O:今日のコラム
「万物の終わり」と聞くと全てのものが滅び、朽ちていくことをイメージしてしまいます。もちろん終わりの時代には破壊的な出来事が起こり、この世が荒廃していくことは聖書に記されており、また今現実に起こっている事実でもあります。しかし、聖書が「万物の終わり」という時、そこには「万物の完成の時」または「完全な回復の時」という意味も同時にあることを覚える必要があります。

ではこの「万物の終わり(完成)」へと向けてどのように生きる必要があるのか、聖書には具体的にその歩み方が記されています。第一に「祈りの生活をする」ことです。詳訳聖書には「祈りの実践に励みなさい。」と記されています。私たちは祈りの重要性や、その豊かな恵みを学び、理解するだけでなく、実際に日々の歩みの中で定期的な祈りの生活を持つことが大切です。

料理のレシピを学び、使う素材や、料理を作る手順を幾ら学んだとしても、それを実際に作って口にするまではその味を知ることが出来ないのと同じように、祈りの生活も実際に実行するまではその豊かな恵みを味わうことが出来ないのです。イエス様が弟子たち(私たち)に示した最も大切な信仰の歩みの模範は、いつも祈ることでした。定期的な祈りの習慣を築き、祈りの生活を続けてまいりましょう。

継続的な祈りの生活を持つ為に「心を整え身を慎みなさい。」と聖書に記されています。詳訳聖書には「健全な心を保ち自制しなさい。」と記されています。この世の思い煩い、情報、心配や恐れに心と思いが支配されるなら祈りの生活をしようと決心してもなかなか祈りに集中できず、祈ることを止めてしまうことになります。

様々な疑いや恐れに打ち勝つためには「信仰」が必要です。私たちの心と思いが信仰に満たされた状態になる為には、御言葉が内側に充満する必要があります。それなのでこの時代の中で私たちの心が健全に保たれ、祈りの生活に信仰が働き、より深く主の御心と一つになる為にも御言葉の朗読を日々続けてまいりましょう。

祈りの生活を持ち、主との親しい関係を持つならその実は「愛し合うこと」として表れるようになります。ペテロは祈りの生活の結果として「互いに熱心に愛し合いなさい。」と言っています。別訳には「尽きることのない愛を互いに持ちなさい。」と記されています。

イスラエルの地形を見ると北の端にある豊かなヘルモン山の雪解け水が川となりガリラヤ湖に流れ込み、ガリラヤ湖からヨルダン川を通ってイスラエルの全地へと水が運ばれて行きます。このように豊かに受けるだけでなく、豊かに流しだすガリラヤ湖には多くの生物と緑、命が満ち溢れています。主の愛と恵みは豊かに受けると同時に、流し出される時に、祝福に満ちた命のサイクルが出来上がります。

では愛するとは具体的にどうすることでしょうか。ペテロは続けて「愛は多くの罪をおおう。」と言っています。別訳には「愛は他人の罪を赦し、不問にする。」と記されています。愛の具体的な行動の一つは「人のした悪を思わず(不当に扱われても気にしない。)」(1コリント13:5b)ということです。

イエス様は弟子たちに祈り方を教えた後、人を赦すことの重要さを強調して教えられました(マタイ6:9〜15 参照)。赦しは愛の具体的な行動なのです。赦さないなら私たちの口からは絶えず、つぶやき、批判、不満が出てくるようになり、またその実もあらゆる面で結ぶようになってしまいます。しかし、赦しを選び取った結果、私たちの口からはとりなし、祈り、感謝、祝福が溢れるようになり、またその実をあらゆる領域で結ぶようになるのです。

試練や困難、否定的なことが起こったとしてもそこから何を選び取るかは私たちの信仰の決断にかかっています。傷つくこと、誰かをうらむこと、苦々しい思いを持つことを選んでつまずきの石とすることも出来ますが、同じ出来事から試練を乗り越えようとイエス様により頼む信仰を学び、愛することや赦すことを学ぶ、成長のステップとすることも出来るのです。

イエス様ご自身に対してもつまずきの石とするのか信頼の礎石とするのか、私たちにその選択が求められています。

「見よ。わたしは、シオンに、つまずきの石、妨げの岩を置く。彼に信頼する者は、失望させられることがない。」(ローマ9:33)

本日の御言葉を黙想して、祈りの実践、愛の実践を選び取ることが出来るように主に祈り求めましょう。

■A:考えてみよう
黙想と祈り

「万物の終わりが近づきました。ですから、祈りのために、心を整え身を慎みなさい。何よりもまず、互いに熱心に愛し合いなさい。愛は多くの罪をおおうからです。」(1ペテロ4:7〜8)

■P:祈り

イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 しんご 】

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一つのコメント


  1. しゅんいち より:

    しんご様
     主の御名を賛美します。
     キリストの愛は「アガペーの愛」であり、キリストの命に接ぎ木されるなら、渋柿が甘柿に変容されるように、キリストの性質に造り変えられます。そのために必要な条件が「3つ」あります。それは、ひとつ「祈ること」、ふたつ「祈ること」、みっつ「祈ること」です。
     私の若い頃に所属したあるきよめ派の教会の牧師が語られたメッセージです。「うまいこというなあ」と何気なく聞き流していましたが、本当にそうだと思います。
     信仰の完成者であり、創始者である、イエス様でも絶えず「祈り」に専念されていたことを思うとき、罪の奴隷である私が「祈り」なくして罪の泥沼から抜け出すことは不可能だと確信しております。
     今日も、イエスキリストの血潮を宣言する祈りと、みことばの朗読と、異言の祈りに励みたいと思います。
     本日のメッセージを感謝します。
     

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