新宿シャローム教会 Shinjuku Shalom Church

■S:今日の聖書の言葉
テモテへの手紙第二3章1節〜5節

★終わりの日には困難な時代がやって来ることをよく承知しておきなさい。
そのときに人々は、自分を愛する者、金を愛する者、大言壮語する者、不遜な者、神をけがす者、両親に従わない者、感謝することを知らない者、汚れた者になり、
情け知らずの者、和解しない者、そしる者、節制のない者、粗暴な者、善を好まない者になり、
裏切る者、向こう見ずな者、慢心する者、神よりも快楽を愛する者になり、
見えるところは敬虔であっても、その実を否定する者になるからです。こういう人々を避けなさい。

■O:今日のコラム
私たちはよく「今は終わりの時代」という言葉を耳にしますが、どのようにして今が終わりの時代だと分かるのでしょうか？みんながそう言っているから、終わりの時代なのでしょうか？
変わらない真理の言葉である御言葉と、私たちが生きている現状を照らし合わせる時に、果たして今が「終わりの時代」なのかどうかが分かります。

コロナが日本でも流行し始めた今年の2月頃、一気に日本中のお店からマスクやトイレットペーパーが姿を消しました。商品が店頭に並ぶや否や、大量に買い漁る人や、転売するために買い占める人が続出しました。
そのような光景を見た時に、今日の箇所が頭をよぎりました。

買い占める人の内にある思いは「自分さえ困らなければ良い」という考えであったり、人の弱みにつけこんで「これを機にお金儲けしよう」という考えでした。まさに「自分を愛する者」「金を愛する者」です。

御言葉に書かれている通りの状況を見、「自分たちは、まさに終わりの日、困難な時代に生きているのだなぁ。」と強く思わされました。

終わりの日、困難な時代に生かされている私たちは、今日の御言葉にある罪を日々、自分の内側から締め出していかなければなりません。そのような罪と日々戦わなければなりません。

トイレットペーパーごときに「罪との戦い」というのも、おかしな話かも知れませんが、実際、自分自身もトイレットペーパーがお店から消えた期間、兄家族が我が家に滞在しており、家族9人で過ごしていたので「足りなくなったらどうしよう…」という不安がゼロではありませんでした。安心するために、沢山買っておきたいという思いがありました。私の内にも「自分を愛する罪」が確かに存在していることを知りました。

普段は、この第二テモテ3章の御言葉にあるような罪に気付き悩まされることはないかも知れません。「自分にはそのような罪はないらしい」と安心していても、揺り動かしが来る時に、自分の内側にある弱さや欲が顔を出します。

今日の箇所は悔い改める際に、よく用いられる箇所で、この御言葉に馴染みのある方は多いことと思います。いつも見ている景色を通り過ぎるような感覚で読み流すのではなく、私たちは、この与えられている御言葉に日々、しっかりと心の内を照らしていただかないとなりません。

「見えるところは敬虔であっても、その実を否定する者になるからです。」（5節）

とは、詳訳聖書ではこのように書かれています。

「彼らは真の宗教の形を持っていても、彼らの行いは彼らの告白の真実性を裏切っています。」
つまり、口で告白していることを、行いが否定している、ということです。

終わりが近いからこそ、困難な時代だからこそ、ますます熱心に神を愛し隣人を愛する敬虔な歩み、告白の通りに生きる真実な者としての歩みを追い求めていきたいと願います。

主とお会いする日まで、私たちは御言葉によって警告されているあらゆる罪を悔い改め、ますます、敬虔な者、真実な者へと造り変えられていきましょう。

■A:考えてみよう
私たちは、告白している通りに生きているだろうか。今日の私たちの考えや行いは、『告白の真実性を裏切って』はいないだろうか。自分の力で、これを完全にまっとうすることは出来ません。だからこそ、私たちには主が必要なのです。

主は御言葉を通して、また苦難をもって私たちの内に隠れている罪や弱さを浮き彫りにし、気づかせてくださいます。試練はちっとも楽しくありませんし、まったくもって歓迎できませんが、残念ながら試練は自分が砕かれ、造り変えられる絶好の機会でもあります。

苦難を体験す時に「ただ、苦く辛い思いをして終わり」ではなく、自分の弱さや罪を悟り、自分の生き方がさらに告白の通りになるようにと主に願い求めましょう。

そのために、私たちは日々、自分の魂を御霊に明け渡し、思いを変えていただき、生き方を変えていただき、御言葉、御霊、イエス様の血潮による新しい造り変え、新しい創造を自分の内に体験していきましょう。

■P:祈り

イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 みちる 】