■S:今日の聖書の言葉
ヨエル2章13節
★あなたがたの着物ではなく、あなたがたの心を引き裂け。あなたがたの神、主に立ち返れ。主は情け深く、あわれみ深く、怒るのにおそく、恵み豊かで、わざわいを思い直してくださるからだ。
同28,29節
★その後、わたしは、わたしの霊をすべての人に注ぐ。あなたがたの息子や娘は預言し、年寄りは夢を見、若い男は幻を見る。その日、わたしは、しもべにも、はしためにも、わたしの霊を注ぐ。
■O:今日のコラム
ヨエル書は終わりの時代についての預言書になりますが、この2章には使徒2章に引用されている主の霊の注ぎについて書かれています。
「その後、わたしは、わたしの霊をすべての人に注ぐ。あなたがたの息子や娘は預言し、年寄りは夢を見、若い男は幻を見る。その日、わたしは、しもべにも、はしためにも、わたしの霊を注ぐ。」(ヨエル2:28〜29)
これは聖霊のバプテスマを示している預言であり、どの世代の上にも主の霊が注がれることを約束している御言葉です。
この預言が象徴的に使徒の時代に成就しました。それだけでなく、今の時代の私たちにも主の霊が注がれていることを感謝いたします。バプテスマとは「浸される」ことですが、主の霊に満たされることは一度限りの出来事ではなく、続けて求めていきたいと願います。そしてそのために私たちは悔い改めのプロセスを通ることを覚えます。
そのことが今日の箇所に書かれています。
「あなたがたの着物ではなく、あなたがたの心を引き裂け。あなたがたの神、主に立ち返れ。」(ヨエル2:13a)
私たちは外見上や表面上の悔い改めではなく、内側からの悔い改めをしていかなければいけません。これを別の表現にするならば心の割礼です。
ただし、その悔い改めは、主の真実さ、正しさ、あわれみ深さから始まり、その主のご性質を持つようになるためのものであって、自分の罪や弱さ、肉を見続けるものではありません。もし私たちが自分しか見ないならば、気づかないうちに神様がどういうお方か、また本来私たちが持つべきでないアイデンティティーを持ってしまいます。
「主は情け深く、あわれみ深く、怒るのにおそく、恵み豊かで、わざわいを思い直してくださるからだ。」(ヨエル2:13b)
「それとも、神の慈愛があなたを悔い改めに導くことも知らないで、その豊かな慈愛と忍耐と寛容とを軽んじているのですか。」(ローマ2:4)
主が情け深く、あわれみ深く、怒るにおそく、恵み豊かであるということを見失ってはいけません。私たちの主はそのようなお方です。真理を見つめ続けながら、その似姿へと造り変えられるために悔い改めがあります。
この主の性質を知らずに悔い改めても刑罰の伴う恐れによって動くことになってしまいます。たとえば人の悪口を言ってしまった、だからいつもより教会の掃除頑張ろうというような罪滅ぼしや取引のようなものは悔い改めではありません。善悪による自分の行いによって変えようとすることではなく、自分自身にはイエス様が必要であることを認め、命なるイエス様を得ることが悔い改めではないでしょうか。
私たちがそのような悔い改めを通るとき、主がご自身の霊を注ぎ、私たちを造り変え、私たち自身が御言葉を生きる者へと導いてくださることを感謝いたします。
「これらすべては、わたしの手が造ったもの、これらすべてはわたしのものだ。──主の御告げ──わたしが目を留める者は、へりくだって心砕かれ、わたしのことばにおののく者だ。」(イザヤ66:2)
「あなたがたに新しい心を与え、あなたがたのうちに新しい霊を授ける。わたしはあなたがたのからだから石の心を取り除き、あなたがたに肉の心を与える。わたしの霊をあなたがたのうちに授け、わたしのおきてに従って歩ませ、わたしの定めを守り行わせる。あなたがたは、わたしがあなたがたの先祖に与えた地に住み、あなたがたはわたしの民となり、わたしはあなたがたの神となる。(エゼキエル36:26〜28)
聖書はイエス様の上にも神の霊が置かれ、イエス様ご自身が公義を宣べ伝えたと言っています。
「『これぞ、わたしの選んだわたしのしもべ、わたしの心の喜ぶわたしの愛する者。わたしは彼の上にわたしの霊を置き、彼は異邦人に公義を宣べる。」(マタイ12:18)
同じように下記の御言葉にあるように、私たちも主の霊が注がれるとき、聖霊様を通して真理が私たちのうちに刻まれ、私たちの口がイエス様の口と一つとされて、主の御言葉を語るようになることを感謝いたします。「預言」という漢字がまさに示している「神の言葉を預かる」者になり、主の御言葉を生き方を通して、祈りを通して、礼拝を通して、全てを通して解き放っていきましょう。
「『神は言われる。終わりの日に、わたしの霊をすべての人に注ぐ。すると、あなたがたの息子や娘は預言し、青年は幻を見、老人は夢を見る。その日、わたしのしもべにも、はしためにも、わたしの霊を注ぐ。すると、彼らは預言する。」(使徒2:17〜18)
■A:考えてみよう
・私たちの主はどのようなお方でしょうか。
・私たちはどのような悔い改めをしなげればならないのでしょうか。
・どのような者に主の霊が注がれるのでしょうか。
■P:祈り
愛するイエス様、あなたの御名をほめたたえます。今日も主の愛と恵みが豊かに注がれていることを感謝いたします。
主よ、あなたはあわれみ深く、恵み深く、怒るに遅いお方であられます。そのようなお方から注がれるいつしくみが真の悔い改めへと私を導いてくださることを感謝いたします。どうぞ私の心を砕いてください。心の割礼を与えてください。どうか聖霊様を通して御言葉を私のうちに刻んでくださり、神の御言葉を預かり、それを解き放つ者へとますます造り変えてください。
愛する主イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。
【 たくみ 】
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