■S:今日の聖書の言葉
★イザヤ書40章3~5節
荒野に呼ばわる者の声がする。「主の道を整えよ。荒地で、私たちの神のために、大路を平らにせよ。
すべての谷は埋め立てられ、すべての山や丘は低くなる。盛り上がった地は平地に、険しい地は平野となる。
このようにして、主の栄光が現されると、すべての者が共にこれを見る。主の御口が語られたからだ。」
■O:今日のコラム
ユダヤ暦においては年が改まり、5781年が始まりました。ユダヤのカレンダーでは、新年はラッパの祭りとともに始まります。そしてこの後には大贖罪日と仮庵の祭りが続いていきます。
この秋の祭りは終わりの時代を示している祭りであり、イエスキリストの再臨と主と私たちが一つにされ、全き安息に入ることを覚えるシーズンです。
再び来られるイエス様を待ち望むにあたり、初めにイエス様が地上に来られたときのことを覚えることは大切です。なぜなら初めと最後は繋がっているからです。
イエス様がこの地上で神の働きを公に開始する前に、その道備えをしたのがバプテスマのヨハネでした。このヨハネの働きなくしては、神のご計画は成されなかったことを覚えます。
ヨハネは人々に罪の悔い改めを説き、彼の後に現れる救い主、贖い主、火と聖霊のバプテスマを授ける方を人々が受け入れるように、後に来られる方の道を整えていました。
この働きは終わりの時代の花嫁の役割でもあります。私たちはイエス様との関係においては花嫁ですが、働きにおいてはバプテスマのヨハネのように花婿の友人です。
ではこのヨハネ自身はどこで整えられたのでしょうか。彼の霊的な訓練の場所は荒野でした。荒野はヘブル語で「御言葉がある場所」です。彼は荒野で彼自身の内側にある人に属するものが焼き尽くされ、神の生ける御言葉が残るという神の訓練を通った者でした。
「『呼ばわれ』と言う者の声がする。私は、『何と呼ばわりましょう』と答えた。『すべての人は草、その栄光は、みな野の花のようだ。主のいぶきがその上に吹くと、草は枯れ、花はしぼむ。まことに、民は草だ。草は枯れ、花はしぼむ。だが、私たちの神のことばは永遠に立つ。』」(イザヤ40:6~8)
ヨハネが荒野で訓練され、整えられたように、私たちも日々の生活の中で聖書を開き御言葉を蓄えようでありませんか。そしてそこから神様の語りかけを受け取っていこうではありませんか。そうするとき、御言葉に力があるがゆえに、私たちは造り変えられていき、神様が本来ご計画されている道を歩むことができます。
またヨハネは自分が何者であるかを悟っており、その召しに生きた人でした。
「神から遣わされたヨハネという人が現れた。この人はあかしのために来た。光についてあかしするためであり、すべての人が彼によって信じるためである。彼は光ではなかった。ただ光についてあかしするために来たのである。」(ヨハネ1:6~8)
「彼は言った。「私は、預言者イザヤが言ったように『主の道をまっすぐにせよ』と荒野で叫んでいる者の声です。」(ヨハネ1:23)
皆さんは、あなたは誰ですか?と聞かれて、私は「荒野で叫ぶ者の声です」と自己紹介されますか?こういう自己紹介をする人はヨハネぐらいではないでしょうか。ヨハネははっきりと自分は声であり、また光についてあかしする者であることを悟っていました。
私たちも本来私たちが誰によって造られ、どのような召しが与えられ、何のためにこの人生を用いるのかということを知るときに、私たちの生き方や考え方は変わり、主にある本来の自分自身を見出します。そうすると私たちもヨハネのようにまっすぐに神様の御心を行えると信じます。
そしてヨハネにはいつもこの御言葉どおりの心があったと信じます。
「あの方は盛んになり私は衰えなければなりません。」(ヨハネ3:30)
彼の役目は本当に橋渡しのような、最終的には消えるようなものでした。そのような役目は肉の感情ではできるものではないと思います。しかしヨハネは光であり、救い主であり、神であるイエスキリストを知っていたからこそ、この役目を果たすことができたのではないでしょうか。
「ヨハネが捕らえられたと聞いてイエスは、ガリラヤへ立ちのかれた。…この時から、イエスは宣教を開始して、言われた。『悔い改めなさい。天の御国が近づいたから。』」(マタイ4:12、17)
ヨハネが捕らえられたことで、彼の働きは終わります。しかしこの時からイエス様は宣教を始められました。つまりヨハネはイエス様の働きのための道を整え、人々を真に救うことのできる方へと導いたのです。
■A:考えてみよう
・花婿の友人として、花婿が来られる道を備えるバプテスマのヨハネの歩みを聖書を開いて確認してみましょう。ヨハネはどのように歩んだのでしょうか。
・ヨハネの歩みを自分自身の歩みとして考えるとき、これからどのように歩むべきでしょうか。
・ヨハネのように道を備える者として取るべき私たちの次の一歩は何でしょうか。
■P:祈り
イエス様、あなたの恵みと愛を感謝します。あなたの御言葉が今日も与えられていることを感謝します。
あなたの花嫁としてあなたを待ち望むと同時に、あなたの来られる道備えをする者として歩むことができますように。バプテスマのヨハネがあなたが盛んになるために歩んだように、私もそのように歩めますように。
愛する主イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。
【 たくみ 】
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