■S:今日の聖書の言葉
ルカによる福音書7章9節

★これを聞いて、イエスは驚かれ、ついて来ていた群衆のほうに向いて言われた。「あなたがたに言いますが、このようなりっぱな信仰は、イスラエルの中にも見たことがありません。」

■O:今日のコラム
ルカ7章とマタイ8章に登場するローマの百人隊長は、聖書に出てくる偉大な信仰者の一人です。

彼はイエス様の真の権威を最初に悟り、告白した異邦人であり、イエス様を驚かせるほどの信仰を持っていた人でした。福音書の中では、私たちの信仰の創始者であり完成者であるイエス様が驚いて賞賛したほどのりっぱな信仰を持ったことが実際に書かれているのは、この百人隊長ただ一人です。

百人隊長は、病気で死にかけているしもべをイエス様に癒してもらうために、ユダヤ人の長老たちをイエス様のもとに送りました。そして4節にあるように、百人隊長はユダヤ人たちを愛していて、ユダヤ人たちもこの百人隊長を尊敬していました。

しかし、当時はこのようなことは、とても珍しいことでした。ローマの兵士はイスラエルにとって敵である存在だったので、ローマの兵士がユダヤ人を愛することも、ユダヤ人の指導者たちがローマの兵士を愛することも、当時ではあまり考えられないことだったのです。

また、百人隊長のことが書かれているルカ7章とマタイ8章の原語をみると、病気で死にかけていたしもべは、奴隷として生まれた十代の若者の奴隷であったことが示唆されているそうです。そして、この百人隊長はそのような若い奴隷を気にかけて愛する心を持っていたのです。

このりっぱな信仰を持っていた百人隊長は、イエス様のことばの権威を真に理解し、みことばに対して素晴らしい信仰を持っていただけではなく、人を愛する心を持っていた人でした。すぐ前の章である6章でイエス様が語られた「敵を愛すること」、「憎む者に善を行うこと」、「自分にしてもらいたいとおり、人にもそのようにすること」、「あわれみ深くあること」などの愛の行いをまさに実践していた人物であったのではないかと思います。

「りっぱな信仰者」ということを考えるとき、私たちは優れた賜物を持つ人や、力強い働きや奇跡を行う人、クリスチャン業界や教会のミニストリーにおいて優れた業績や成果を持つ人…などなど、もしかしたら人の目から見えてりっぱな、大きなことをしている人を考えたりすることがあるかもしれません。

しかし、りっぱな信仰者とは、この百人隊長のように、主を愛し隣人を愛する心を持ち、日々の生活の中で実際に愛のわざを行う者、へりくだって自らをキリストの権威の下に置いて、みことばを実践し、主の愛のうちにとどまる者ではないかと思います。

「信仰が愛の業を伴わなければ、その信仰は死んだ信仰に過ぎない。」(現代訳聖書,ヤコブ2:17)

「また、たとい私が預言の賜物を持っており、またあらゆる奥義とあらゆる知識とに通じ、また、山を動かすほどの完全な信仰を持っていても、愛がないなら、 何の値うちもありません。」(1コリント13:2)

この百人隊長のように、主が驚かれ、主の目にりっぱな信仰を持つ者となることを目指し、日々主を愛し、隣人を愛するという偉大な戒めを実践する者になりたいと心から願います。

「こういうわけで、いつまでも残るものは信仰と希望と愛です。その中で一番すぐれているのは愛です。」(1コリント13:13)

■A:考えてみよう
百人隊長のようにりっぱな信仰を持つ者となることができるように、主を愛する心が今日も私たちのうちに新たにされていきますように願い求めましょう。

主を愛し、隣人を愛する心を持ち、主の偉大な愛の戒めを実践する者となるこができますように、今朝も主の愛の中にとどまり、主の愛を新しく受け取り経験しましょう。

愛はすべてをがまんし、すべてを信じ、すべてを期待し、すべてを耐え忍びます。
まず、主ご自身が私たち一人ひとりに対し、すべてをがまんし、すべてを信じ、すべてを期待してくださっていることを覚えたいと願います。

今日の箇所にあるイエス様を驚かせたりっぱな信仰は、当時では誰もが最も期待しない人物のうちに見い出されました。異邦人であり、異教の生い立ちを持ち、百人隊長の地位を得るほどローマの残忍な戦術に優れたローマの兵士であったと考えられるこの百人隊長は、恐らく信仰において当時ではイエス様を驚かせる可能性が最も低い人の一人であったと思います。 

しかし、そんな人の目には期待できないような人物のうちに、主の目にりっぱな信仰を持つ者をイエス様が見いだされました。

たとえ今、自分自身がりっぱな信仰を持つ者としては人の目に期待できないような状況だと思ったとしても、また自分自身がそのようなりっぱな信仰を持つ者として自分に期待できない状態であっても、「主は私に期待してくださっている」ということを覚えたいと思います。

ローマの軍人として働く経験を通して、百人隊長は真の権威者は言葉だけで権威の力があることを学び、イエス様の権威を最初に理解し、告白した異邦人となり、イエス様を驚かせるほどのりっぱ信仰を持つ者となりました。

同じように、私たちの今まで通ったすべての経験、今通っているすべての経験も、主を愛する者には、主が益としてくださり、私たちが主の権威、力、真実さ悟る手助けとなり、主に対する信仰が成長させられる機会となることを信じます。

今日も主の愛を受け取り、主が私たち自身にもっておられる期待を受け取り、主に信頼して、愛のわざに歩むことができますように。

主を愛し隣人を愛する心をもって、りっぱな信仰を持つ者として、今日も造り変えられていきますように。

■P:祈り

イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 ありさ 】

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