新宿シャローム教会 Shinjuku Shalom Church

■S:今日の聖書の言葉
ルカによる福音書3章4～6節

★そのことは預言者イザヤのことばの書に書いてあるとおりである。「荒野で叫ぶ者の声がする。『 主の道を用意し、主の通られる道をまっすぐにせよ。すべての谷はうずめられ、すべての山と丘とは低くされ、曲がった所はまっすぐになり、でこぼこ道は平らになる。こうして、あらゆる人が、神の救いを見るようになる。』」

■O:今日のコラム
今日のこの御言葉を通して、内なる人にキリストの姿が形成される為の道がどのように整えられて行くべきかを見てみましょう。

1.正しいアイデンティティーの回復　
「すべての谷はうずめられ」

悔い改めとはギリシャ語で「メタノイア」という言葉が使われており、それは「生き方が変化する」と同時に「思考や感情が変化する」ことも意味しています。聖書の中では数多くの御言葉を通して私たちの「感情、思考、意志」すなわち魂の領域が正しく治められることの重要さが記されています。

「彼は、心のうちでは勘定ずくだから。」（箴言２３章７節a）

という御言葉は別の訳では「彼は、心で考える通りの人である。」と記されています。間違ったアイデンティティー（自己認識）は間違った実と結果を生み出します。「義」とは詳訳聖書には「神の御前における正しい身分」と記されています。

自分が何者であるか、どれだけ自分の内側を探ってもそこには答えはありません。私たちを創造された父なる神がどのようなお方であるかを知る時、また十字架で命をかけて贖いを成して下さったイエス様がどのようなお方であるかを知る時、さらに私たちと共にいて下さる聖霊様がどのようなお方であるかを知る時、このお方にあって自分が何者であるかを知るようになるのです。

私たちの内にある「谷（間違ったアイデンティティー）」が埋め立てられる為には、主の真理の御言葉で内側が満たされることが必要です。

2.高ぶりからの解放　
「すべての山と丘とは低くされ」

高ぶりは罪の性質の中心にあるものです。高慢がどれほどに破壊的な結果をもたらすのか、聖書の幾つもの箇所にそのことが記されています。

「高ぶりは破滅に先立ち、心の高慢は倒れに先立つ。」（箴言１６章１８節）

「神は、高ぶる者を退け、へりくだる者に恵みをお授けになる。」（ヤコブ４章６節b）

「神は高ぶる者に敵対し、へりくだる者に恵みを与えられるからです。」（１ペテロ５章５節b）

私たちの内にある高ぶりを打ち砕かれる為には、私たちの魂が主の真理の御言葉により刺し通されることが必要です。

3.間違った神学や教理が真っ直ぐにされる
「曲がった所はまっすぐになり」

律法（トーラー）とは、「的を射る」という言葉から派生しました。聖書の御言葉は私たちをその的（中心）であられる主イエスへと導く為のものです。しかし、パリサイ人や律法学者は熱心にトーラーを探りながらイエス様を見出すことが出来ませんでした。それは、神の言葉ではなく人の教えに固執していた為でした。

私たちの信仰も真理の御言葉ではなく、人の解釈や教理、神学の上に築かれている場合があります。もちろんそれらは全てが悪いものではありませんが、一つの固定した神学が私たちの信仰を支配する時、柔軟に啓示を受けることを妨げてしまう場合があります。

救いとは何でしょう。永遠の命とは何でしょう。福音とは何でしょう。御心とは何でしょう。自ら聖書を開いて御言葉を朗読し、聖書から日々その答えを受け取りましょう。御言葉の最高の教師である聖霊様は飢え渇き真理の御言葉を求める者に必ず知恵と啓示を与えて下さいます。

4.罪の道が正される
「でこぼこ道は平らになる」

聖霊様が私たちの内に来られる時、罪について、義について、さばきについてその誤りを示されます（ヨハネの福音書１６章８節　参照）。それは、私たちを罪に定めて罪責感で悩ませ、はずかしめる為ではなく、むしろ、罪の生き方から解放し、主イエスに召された道に真っ直ぐに歩むことが出来るようにする為です。日々、御霊なる主の導きに敏感で従順な者になり、罪と肉の性質によりでこぼこになった道が、シオンへと向かう真っ直ぐな大路として整えられることを求めてまいりましょう。

この四つの整えを通して「こうして、あらゆる人が、神の救いを見るようになる。」と記されている通り、自分の魂の中に主の救いの喜びが満ち溢れると同時に、この世の人々が私たちの内にある主の救いを見ることが出来るようになるのです。

初代教会の時代、聖徒たちは神を知らない者から「クリスチャン（イエスが内住する者）」と呼ばれるようになりました。彼らの生き方、彼の内に救いの姿、主イエスの御人格を見ることが出来たのです。この人生かけて内なる人が主イエスの似姿に変えられることを追い求め続けてまいりましょう。

■A:考えてみよう
日々、主に整えられ、矯正を受ける為に、祈りと御言葉の生活を続けてまいりましょう。

■P:祈り

イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

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