■S:今日の聖書の言葉
ヨシュア記15章63節

★ユダ族は、エルサレムの住民エブス人を追い払うことができなかった。それで、エブス人はユダ族とともにエルサレムに住んでいた。今日もそうである。

■O:今日のコラム
ヨシュアに導かれたイスラエルの民がカナンの地を勝ち取って行く中、岩の要害に囲まれた難攻不落の地であるエルサレムを完全に勝ち取ることができませんでした。

エルサレムはユダの部族に割り当てられた地であり、ユダは「ヤダー(褒め称える)」という言葉から派生した賛美と礼拝を意味する名前を持つ部族です。ここから私たちが賛美と礼拝の生き方において勝ち取るべき地が何であるかを見出すことが出来ます。

エルサレムは主が選んだイスラエルの中心となる地であり、後の時代にエルサレムにダビデの幕屋、そしてソロモン神殿が建設され、信仰と礼拝の中心地となりました。しかし、その地はエブス人が統治し支配しており、エブス人の持っていた霊的な性質は「高ぶり、傲慢、プライド」でした。

私たちの心(内なる人)も主の王座が設けられ、主を賛美し礼拝するエルサレムとなるべく選ばれています。しかし、その中心地をエブス人すなわち、「高ぶり、傲慢、プライド」が支配しており、私たちの心が主イエスの統治するエルサレム、シャロームの都となる為には、この敵に打ち勝って行かなければなりません。

罪の性質の根底にあるのは「自己中心」です。サタンはエバが善悪の木の実を食べることをけしかける時「あなたが神のようになる。」と言いました。罪とは「私」が王となり神となり主となること、すなわち「自己中心」なのです。

サタンは元々、天の全礼拝を司る明けの明星(ルシファー)と呼ばれる美の極みであり、あらゆる良きものに満ち溢れた御使いでした(エゼキエル書28章12節以降)。しかし、彼が主に賛美を捧げるだけでは物足らず、自分が賛美を受けるべき対象となる為に「神の御座に上ろうと」高ぶりを持った時、彼は天から落ち、もっとも醜く憎むべき悪魔、サタンとなったのでした(イザヤ書14章12節以降)。彼は高ぶりと傲慢さ、プライドを自分の心に持ち続けた為、最も麗しき良きものを最も醜い邪悪なものへと変質させてしまいました。

ルシファーは元々「美の極み」と呼ばれる御使いでしたが、主が聖書の中で「美しさの窮み」と呼んでいるものがもう一つ存在しています。それがシオン、すなわちエルサレムなのです。

「麗しさの窮み、シオンから、神は光を放たれた。」(詩篇50:2)

それなのでサタンは自分が元々持っていた性質を私たちから奪う為に、私たちの心(内なるエルサレム)をあらゆるプライド、傲慢、自己中心、不満、憤り、妬み、そしり、汚れ、むなしさ、偽り、欲望、神への反抗でいっぱいにしようと攻撃を仕掛けてきます。最も重要な霊的戦いは私たちの心の内で起こっているのです。

ヨシュアの時代にはエルサレムをエブス人の手から奪うことが出来ませんでしたが、ダビデの時代になり、ダビデは地下道からエルサレムに上りエルサレムを勝ち取りました(第二サムエル記5章7節~10節)。また最終的に、ダビデがイスラエルの長老たちとひれ伏して主を礼拝することを通してエルサレムの地をエブスの王オルナンから買い取りました(第一歴代誌21章16節以降)。これらのダビデの姿には共通して、へりくだり、砕かれた心、主を愛しておそれかしこむ姿勢を見ることが出来ます。

ユダの王ダビデがへりくだることを通してエルサレムは主のものとして勝ち取られました。私たちの内なるエルサレムも、最も偉大な王であられる主イエス・キリストが、どこまでもへりくだった者の姿をとり、自分の身を低くして、十字架にまでも従われたことの故に主のものとして勝ち取られたのです。

主イエスの十字架の贖いを通して私たちはもはや自分のものではなく主のものです。この心の王座、内なるエルサレムに、サレムの王であられる主イエスを今日もお迎えいたしましょう。

■A:考えてみよう
シェマの祈りを宣言して今日も主が私の神であり、唯一の主であることを告白しましょう。

「聞きなさい。イスラエル。主は私たちの神。主はただひとりである。心を尽くし、精神を尽くし、力を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい。」(申命記6章4~5節)

■P:祈り

イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 しんご 】

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