■S:今日の聖書の言葉
ヨシュア記5章3節

★そこで、ヨシュアは自分で火打石の小刀を作り、ギブアテ・ハアラロテで、イスラエル人に割礼を施した。

■O:今日のコラム
ついに約束の地カナンに、ヨシュア率いるイスラエルの民が入っていく直前の話が今日の箇所になります。

その約束の地に入って行く前に、ヨシュアは主によってイスラエルの民に割礼を施すことを命じます。

「そのとき、主はヨシュアに仰せられた。『火打石の小刀を作り、もう一度イスラエル人に割礼をせよ。』」(ヨシュア5:2)

なぜもう一度イスラエルの民は割礼を受ける必要があったのでしょうか。それは、ヨシュアと共に上ってきたイスラエルの民が割礼を施されていなかった世代であったからということ、また「エジプトのそしり」を取り除くためでした。

「ヨシュアがすべての民に割礼を施した理由はこうである。エジプトから出て来た者のうち、男子、すなわち戦士たちはすべて、エジプトを出て後、途中、荒野で死んだ。
その出て来た民は、すべて割礼を受けていたが、エジプトを出て後、途中、荒野で生まれた民は、だれも割礼を受けていなかったからである。
…すると、主はヨシュアに仰せられた。『きょう、わたしはエジプトのそしりを、あなたがたから取り除いた。』それで、その所の名は、ギルガルと呼ばれた。今日もそうである。」(ヨシュア5:4~5、9)

エジプトの力、つまり罪の力は私たちをいつも追いかけます。それを振り払ってもその影響を受けないことはありません。ですから私たちの内なる都エルサレムが勝ち取られ、主の宮が建て直される中において、私たちは続けて心の内側にある古き肉の性質を主の前に持っていきたいと願います。

この心に割礼が施されて、自我が打ち砕かれ、主なしでは生きていけないことを私がもっと深い領域で悟ることができますようにと願います。

ヨシュアは名前を見ても明らかですが、イエスキリストの雛形です。そしてそのヨシュアは火打石の小刀によって割礼を施しました。同じように、御言葉である小刀によってイエス様は私たちの心を刺し通してくださり、私たちの内に真理の御言葉による造り変えを与えてくださることを信じます。

御言葉によって、肉の割礼ではなく、心のうちに新しい創造の業が成されますように。

「割礼を受けているか受けていないかは、大事なことではありません。大事なのは新しい創造です。」(ガラテヤ6:15)

「かえって人目に隠れたユダヤ人がユダヤ人であり、文字ではなく、御霊による、心の割礼こそ割礼です。その誉れは、人からではなく、神から来るものです。」(ローマ2:29)

そのようにしてエジプトのそしりが取り除かれ、主の前に整えられ、区別された御言葉の民として私たちが進み続けることができますように。また一度受けて満足することなく、今日も新しい心をもって主の割礼を受け続けることができますように。

■A:考えてみよう
・イスラエルの民が割礼を受ける目的は何でしょうか。
・イスラエルの民は何によって割礼を受けたのでしょうか。
・肉の割礼ではなく、心の割礼こそが割礼であるとパウロは言っていますが、心の割礼とは何でしょうか。

■P:祈り
愛するイエス様、あなたの御名をほめたたえます。あなたの変わらない愛と恵みを感謝いたします。主よ、今日も私のうちに割礼を与え続けてください。かつて約束の地に入っていくイスラエルの民がヨシュアの小刀で割礼を受けたように、今日も御言葉をもって私の心を刺し通し、あなたに喜ばれないものが取り除かれますように。

愛する主イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 たくみ 】

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