■S:今日の聖書の言葉
詩篇51篇10,11節
★神よ。私にきよい心を造り、ゆるがない霊を私のうちに新しくしてください。私をあなたの御前から、投げ捨てず、
あなたの聖霊を、私から取り去らないでください。
■O:今日のコラム
今日は有名な詩篇51篇です。この箇所を毎日朗読し、祈っておられる方が沢山いらっしゃると思います。多くの方が親しんでいるこのダビデの悔い改めの祈りと告白の中の1節を今日は見てみたいと思います。
私たちは日々、みことばを朗読し、御霊によって祈り、血潮を宣言していますが、それはなんのためでしょうか？それは、何よりもまず、主に喜ばれることであるからです。またそれは私たちが日々、きよめられて、本来与えられている神の子としての姿を回復するためであり、また創造の初めにあった主と一つであった関係を取り戻したいと願うからです。
このことに熱心に取り組むことは、本当に素晴らしいことですし、私自身にとっても大切な毎日の習慣であり、また教会の多くの方々が日々このことに忠実に取り組んでおられると思います。
けれども、時に私たちが忘れてしまうのは、神のあわれみにより頼むことです。
「私にきよい心を造り」とありますが、この「造り」とは、創世記1章1節の「初めに、神が天と地を創造した。」と同じ言葉になります。私たちには自分で「きよい心」を作り出すことはできません。その「きよい心」は、天にあるものと地と海とその中に生きるものを創造された神の偉大な御手によって造られるものなのです。
私たちがみことばを朗読し、血潮の力を宣言し、祈る時に、私たちは主のあわれみと恵みに、より頼むことを忘れてしまってはならないのです。もし神のあわれみと恵みにより頼むことをせず、自分の力で続けるなら、それらをしていない人々をさばくようになり、それを実行している自分を誇るようになるでしょう。
今日、みことばを朗読し、血潮を宣言し、祈ることができるのはただただ主のあわれみと恵みのゆえであることを、改めて思い起こし、心から感謝しましょう。
また、今日の聖句に「あなたの聖霊を、私から取り去らないでください。」とあります。
聖霊様は取り去られてしまうものなのでしょうか？黙示録2章において、神はこのように語られています。
「それで、あなたは、どこから落ちたかを思い出し、悔い改めて、初めの行いをしなさい。もしそうでなく、悔い改めることをしないならば、わたしは、あなたのところに行って、あなたの燭台をその置かれた所から取りはずしてしまおう。」（黙示録2:5）
神はエペソの教会に対して、悔い改めることをしないのであれば、燭台、つまり御霊を取り去る、と警告されました。エペソ人へ送られた手紙の中でパウロはこう教えています。
「聖霊は私たちが御国を受け継ぐことの保証です。」（エペソ1章14節a）
聖霊様は私たちがキリストの花嫁とされ、御子イエスとともに御国を受け継ぐことの保証として、私たちに与えられたお方なのです。花嫁とともに、主に向かって「来てください。」と言ってくださるのは、聖霊様なのです。
悔い改めについてイエス様が語られた時、イエス様は銀貨をなくした女の人のたとえ話をされました。
「また、女の人が銀貨を十枚持っていて、もしその一枚をなくしたら、あかりをつけ、家を掃いて、見つけるまで念入りに捜さないでしょうか。
見つけたら、友だちや近所の女たちを呼び集めて、『なくした銀貨を見つけましたから、いっしょに喜んでください』と言うでしょう。」（ルカ15:8～9）
このたとえ話は、失われた魂が見い出される喜びのたとえとして用いられていますが、もう一つの悔い改めの意味があります。
当時の習慣では、この銀貨十枚とは結婚の際に身につけるものの一つだったそうです。つまり、結婚の保証を意味します。その一枚をなくしてしまったのなら、彼女は嫁ぐことができません。それゆえに、この女性はなんとしてでも見つけようとし、見つけた際には皆で喜びました。私たちも、御国を受け継ぐことの保証として与えられている御霊を常に求める心を持ちたいと願います。
私たちも、常にこの女性の心をもって御霊を尊び、悔い改めに必要な「燭台を私のうちから、また私の教会から取りはずさないでください。御霊を取り去らないでください。」という切実さをもちましょう。
■A:考えてみよう
自分は神のあわれみと恵みにより頼んでいるだろうか？
自分の内に御霊を歓迎し、自分の生活のどの領域においても、聖霊様を尊んでいるだろうか？
ダビデはいつも正直な心と言葉をもって祈る者でした。彼は、主が正直な心を喜ばれることを知っていたからです。
「ああ、あなたは心のうちの真実を喜ばれます。」（詩篇51:6）
■P:祈り
（詩篇51篇を朗読し、自分の正直な言葉、告白をもって祈りましょう。）
イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。
【 みちる 】
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