■S:今日の聖書の言葉
申命記22章23～27節
★ある人と婚約中の処女の女がおり、他の男が町で彼女を見かけて、これといっしょに寝た場合は、
あなたがたは、そのふたりをその町の門のところに連れ出し、石で彼らを打たなければならない。彼らは死ななければならない。これはその女が町の中におりながら叫ばなかったからであり、その男は隣人の妻をはずかしめたからである。あなたがたのうちから悪を除き去りなさい。
もし男が、野で、婚約中の女を見かけ、その女をつかまえて、これといっしょに寝た場合は、女と寝たその男だけが死ななければならない。
その女には何もしてはならない。その女には死刑に当たる罪はない。この場合は、ある人が隣人に襲いかかりいのちを奪ったのと同じである。
この男が野で彼女を見かけ、婚約中のその女が叫んだが、救う者がいなかったからである。
■O:今日のコラム
現代の日本の法律と律法はだいぶ違うようです。ここに登場する婚約中の処女とは、私たち教会を指しています。教会はキリストの血によって婚約の契約を結んでいるのです。今の教会は結婚式を待っている女性なのです。
その乙女が野で襲われた場合は、襲った男が咎められ、女性は無罪です。これは当たり前です。現代の日本でもそうです。しかし町で襲われた場合は女性も死ななければならないのです！なぜでしょう？それは叫ばなかったからである、と聖書にあります。町中で叫べば人がやってきて救われるはずなのにそれをしなかったのは女性の責任である、というのです。
主は貧しい者と悩む者の祈りを聞かれ、救われるとあります。しかしそのときに主に祈るのは私たちの側の責任です。
「私のすべての骨は言いましょう。『主よ。だれか、あなたのような方があるでしょうか。悩む者を、彼よりも強い者から救い出す方。そうです。悩む者、貧しい者を、奪い取る者から。』」（詩篇35：10）
心に貧しさがあるとしたら、それは神がくださった恵みなのです。それは主に対する飢え渇きという言い方をすることがあります。マタイ5：3で心の貧しい者は幸いである、とあります。この「貧しい」という言葉は、物乞いに使われる言葉です。ただへりくだって「あなたの恵みがなければ生きて行けません。お恵みを」という心です。
そのような貧しさを与えられた者の責任があります。それは主に祈ることです。できるならば主に叫び求めることをお勧めいたします。（環境が許すならばです）必ず主は、御霊を注ぎ、御国をお与えになられるでしょう。神の国はその人のものだと約束されています。
心に悩みがあるとは、正しく生きようとするのに誤解されたり、馬鹿にされたりと苦しめられることです。悪を行ったツケで苦しいのとは違います。蒔いた種は刈り取るのです。
「正しい者の悩みは多い。しかし、主はそのすべてから彼を救い出される。」（詩篇34：19）
そのように御心を成し遂げたいのに、苦しめられるとしたら、それも恵みなのです。喜びなさい、喜び踊りなさい、と主は命じておられます。そしてそのような悩みの中にある者の責任があります。それは主に叫ぶことなのです。
「まことに、主は悩む者の悩みをさげすむことなく、いとうことなく、御顔を隠されもしなかった。むしろ、彼が助けを叫び求めたとき、聞いてくださった。」（詩篇22：24）
イエス様も毎日、心に飢え渇きを覚え、一人寂しいところに出て行って祈られました。またイエス様も義のゆえに苦しめられた十字架の上で叫ばれたのです。
もっと主を知りたい、もっと人々を豊かに愛する者になりたい。そう思われますか？そのように心に貧しさを覚え、主を愛するがゆえに悩むならば、主に祈ることは私たちの側の責任です。そして主は責任をもって救われます！
アンパンマンでカバ夫君の責任は「アンパンマーン！」と叫ぶことにあるのです。そうでなければその後の救いのドラマは起きないのです。
■A:考えてみよう
私たちの中にある葛藤、悩み、願いを正直に申し上げることは、救いを得るための私たちの側の責任です。主に信頼するなら、信頼する救い主に助けを求めるべきです。特に男性は自分の弱さを正直に言うことに慣れていないことがあります。しかし私たちの弱さに神の恵みは完全に表されるのです。
心の中にある思い煩いや心配、願い、飢え渇きを主に向ける習慣を持ちましょう。私自身、あまりにも心にあることを主に申し上げることを大切にしてこなかったのです。「黙っていても主は知っているでしょう。黙っていても救われるでしょう。」と言う理屈を今日の御言葉は否定しているのです。
■P:祈り
主よ。あなたは私の救い主、ワンダフルカウンセラーです。私の悩みも葛藤も心配も願いも、心の貧しさもあなたに持っていきます。正直に申し上げます。どうぞお救いください。
イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。
【 まじまこ 】
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