■S:今日の聖書の言葉
ローマ人への手紙1章18節

★というのは、不義をもって真理をはばんでいる人々のあらゆる不敬虔と不正に対して、神の怒りが天から啓示されているからです。

■O:今日のコラム
今日からローマ書に入ります。ローマ1:18において、「不義をもって真理をはばんでいる人々」についてパウロは言及しています。

「不義をもって真理をはばんでいる人々」は、神の存在を知っていながら、あえてその存在を認めず、神を否定する人々の事です。そのような人々に対する神の怒りが天から啓示されているとパウロは語っています。

私たちが生きるこの世のシステムは「神は存在しない」という事が前提で動いています。なぜでしょうか?それはサタンがこの地上を支配しているからです。多くの人々がこの「神は存在しない」という嘘に騙されています。

20節にはこのようにあります。

「神の、目に見えない本性、すなわち神の永遠の力と神性は、世界の創造された時からこのかた、被造物によって知られ、はっきりと認められるのであって、彼らに弁解の余地はないのです。」(ローマ1:20)

私は以前、上野の博物館に足を運びました。そこでは世界中のありとあらゆる生物が展示してありました。小さな昆虫から始まり、魚、動植物、爬虫類など、ありとあらゆる生き物たちが展示されていました。その展示された生き物たちを間近で見たときに、あまりにも素晴らしく、精密に、またユニークに造られている姿を見て感動しました。私はそれらの展示物を見て、これらの被造物を創造された神を褒め称えずにはいられませんでした。

しかし、大変残念だったことがあります。博物館の展示物は全て「進化論」が土台にあるという事です。博物館の中で一度も「創造主」という単語を目にする事はありませんでした。むしろ、全ての展示物は「進化論」を説明する為に利用されていたのです。

多くの子供たちが博物館に足を運んでいましたが、そこで植え付けられるマインドは、進化論(神が世界を創造していない)なのです。もし、展示物の説明書きに、一言「この展示物を創造されたのは創造主なる神です」とあるならば、全ての展示物を通して主を褒め称える機会に変えられるのにと思いました。いつの日かそのような日が来る事を願います!

このように世の中は「神が存在しない」という大きな「嘘」が前提になっているのです。1章の後半を見ますと、24節でこのようにあります。

「それゆえ、神は、彼らをその心の欲望のままに汚れに引き渡され、そのために彼らは、互いにそのからだをはずかしめるようになりました。」(ローマ1:24)

この御言葉を見ますと、神の存在を否定するならば、残された道は「偶像礼拝」だけになることがわかります。

「心の欲望のままに汚れに引き渡され」とありますが、目で見える形の偶像は、「心の欲望」が具現化したものです。創造主を神としないならば、人間は「心の欲望」を神とするようになっていくのです。ですから、心の欲望である偶像の神を満足させる罪の行いが現れていくのです。

神の存在を締め出し、偶像礼拝が行われるところでは「特有な罪」が見られると言っています。それが「同性愛の罪」です。ローマ1:26-27で言及されています。まさに今の時代がそのような時代です。ここ最近世の中において、同性愛の権利が盛んに擁護されてきているのも、偶像礼拝の影響が大きく影響しているからだと思います。

そして、続く28節以降を見ると、同性愛から始まり、ありとあらゆる罪の行いが現れていくと書いてあります。

さて、ここで重要なのが、18節でパウロが言う「不義をもって真理をはばんでいる人々」とは一体誰なのか?と言うことです。もちろん、神様をまだ知らない人々も対象だと思います。しかし、私たちクリスチャンが聖書を読むときは、あの人でも、この人でも無く、ここにいる私自身が「不義をもって真理をはばんでいる人々」である事を示される必要があります。

ローマ2:1では話の対象が「すべて他人をさばく人」に切り替えられています。パウロは「不義をもって真理をはばんでいる人々」と「すべて他人をさばく人」を同列においています。この事から言えるのは、私たちの心に「他人をさばく心」があるのならば、それはすなわち私たちが「不義をもって真理をはばんでいる人々」であり、「神を知ろうとしない罪の性質」があるという事なのです。

パウロは神を既に知っているローマのクリスチャンに向けて手紙を書きました。クリスチャンがさらに深い悔い改めの恵みを体験してイエス様と出会って欲しいとの願いから、ローマ1章の内容を書き始めているのです。

自分の心の中に、「神を知ろうとしたがらない性質」がある事を正直に認めます。その事を正直に告白し、悔い改めに導かれて行きましょう。

それと同時に私たちは「神は存在しない」という大きな嘘から人々を目覚めさせる役割が与えられています。神様が御自身の存在を世に知らしめる為に取った方法は、私たちが「福音を伝える」という手段を通してです。次の御言葉があります。

「事実、この世が自分の知恵によって神を知ることがないのは、神の知恵によるのです。それゆえ、神はみこころによって、宣教のことばの愚かさを通して、信じる者を救おうと定められたのです。」(第一コリント1:21)

福音を宣べ伝えるとは、まさにこの世の中全体が騙されている大きな嘘から人々を目覚めさせることです。

イエス様が救い主であり、主であり、王であるという事実を人々に告げ知らせるのです。その重大な事実を世の人々に告げ知らせる為に神様が取った方法は、「宣教のことば」なのです。

なんと効率の悪い方法かと思われるかも知れませんが、神様が取った手段は「宣教のことば」という愚かな方法を通してなのです。神様は私たちの宣教によってご自身の存在を明らかにし、人々に救いを与えようとしておられるのです。

弱い私たちですが、弱さを正直に告白し、聖霊様の力を求める時に福音を語る力が注がれます。神様は弱い私たちをあえて使い、用いてくださるのです。それこそが神様の戦略なのです。本当に神様の知恵は深く、人間の考えなどは及びもつかないものです。

その為には、まず祈りましょう。聖霊様が働いてくれなければ人々は福音を受け入れる事は出来ません。祈り、聖霊様によって福音を伝えるタイミングが与えられるように求めていきましょう。

今日はローマ1章から見てきました。本日も一日、皆様の上にイエス様からの豊かな恵みがありますようにお祈りします。

■A:考えてみよう
もし、自分が主の恵みによって救われ「神を知っている」と思うならば、ますます悔い改めに導かれて行きましょう。

クリスチャンが陥りやすい罠として挙げられるのが、「高ぶり」です。神様に対して熱心なあまり、無意識のうちに他人を裁いてしまうことがあります。人間はそのような弱さがあります。その事も正直に認めて祈って行きたいと思います。

■P:祈り

愛するイエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 あきひろ 】

カテゴリー: マナメール

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